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第三章 ⑧
僕は彼女の話を聞きながら、彼女と出会ってから今日までの出来事を思い返した。
「そう、そうだ。僕と会った日も雨が降ってた。
しかもあの日は急に降り出して…土砂降りのような雨だった!」
「雨…そうですね。おじいさんが人間に見えた時も、あなたと会った時も、急な雨が降ってきた時ですね。土砂降りのような雨…そう、雨の日です!」
彼女は宝物でも発見したかのようなキラキラした目をしていたが、何かを思い出した様子で表情はすぐに曇った。
「でも、私はおじいさんを助けられなかった…」
「…うん?」




