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RAIN  作者: もみの木
第三章
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第三章 ②

家からバス停までは歩いて20分はかかる。

僕は走った。

途中、近所のおばちゃんがいつものように

「あら、ハル君、おはよう!」

と声をかけてきたが、

「おはようっ、ございます!」

息が(はず)む中、走りながら挨拶を返した。

「あら、急いでるのね~。いってらっしゃ~い!」

「いってきま~す!」

おばちゃん家を通り過ぎても、僕は走り続けた。


走り続けて行くと、遠くにバス停が見えてきた。

「はぁ…あと少し…はぁはぁ…」

そうしてバス停にたどり着いた。

「はぁはぁはぁ………

……あぁ、遅かったか……」

待合室を見渡したが、そこに彼女の姿はなかった。

僕は、うなだれるように椅子へ横たわった。

息はまだ上がったままで、心臓はドクドクと波打っている。

夏の暑さもあって汗が次から次に額から流れてきた。

僕は、待合室の椅子に仰向(あおむ)けになりながら待合室の天井をただ、ぼーっと見つめていた。




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