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着信
(誰か…誰でもいい!助けてくれ…!)
「え?」
家に帰ろうとしたところ、誰かの想いが聞こえてきた。
まだ学校に誰かいたのかと周りを見渡す。
しかし周りには誰も居ない。
「誰…!?」
(!もしもし!?もしもし!?)
更に誰かの想いがなだれ込んでくる。
「何?誰なの…」
きっとクラスの誰かがどこかに隠れて私をからかっているんだ。
(俺は鈴木 鳳真!あなたは!?)
「スズキ……?」
聞いたことの無い名前だ。…歴史上の人物だろうか。
「鹿内高校から帰宅中、意識を失い現在目が見えなく手も足も動かない状況です!ですが何故か電話をかけられたのでそちらにお電話をかけさせていただいています!俺自身もよく分からない状況ですが本当です!信じてください!」