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始まり
「はぁ……」
今日もクラスの子から気味悪がられ、一緒に遊んでくれる友達ができなかった。
仕方が無いので学校の裏山へと1人遊びをしに行く。
「なんで私だけこんな…うぅ…」
「いっその事死んじゃおっかな…」
私は小さい頃から人の想いが聴こえていた。
例えば○○ちゃん好きーとか嫌いーとか
でもお腹すいたーとかの声は聴こえないから人への想いだけが聴こえるんだと思う。
幸いに私への想いも聴こえない。もし聴こえてたら私はもっと早くに自殺を図っていただろう。
「何がいけないの…?私が何かした…?5年生に上がる前はなんにもなかったのに…」
そう、前までは友達はいた。でも私が人の考えてる事が分かるって噂されて…
最初こそクラス中の子達が私に集まってきていたが段々と気味悪がられてそれから…
「こんな祝福要らなかった!神様なんて大嫌い!」
その日、晴れ渡るような青空から雷が
裏山の山頂へと落ちた
「な、何…?どうしよう、先生のところ行かなくちゃ…」