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異世界に転移したけど、周りの動物が強すぎる!  作者: ぽん・ぽんぽん・ぼっくり
3/5

門番達との戦闘

河雨

「や、やっと着いたー!」


白虎と戦ってから、白虎以外は不思議なことに魔物は出てこなかった。

ひたすら歩き続け、街へ入るための門に辿り着いた時は、思わず叫んでいた。


門には、1人の門番さんと思われる人達が立っていた。

1人だけなんて、不用心だなー。


門番

「待ちな、ここを通りたければ、身分証を出してもらおうか。」


門番さんは、筋肉ムキムキで、頭は綺麗に剃ったスキンヘッドの強面をしている。

身分証をだせと、言ってくるが、


河雨

「すいません。持ってません。」


一応、華夜狐から、仮の身分証は貰ったんだけど、ここは持ってませんって言うのがテンプレだよね。


門番

「なら、仮の身分証を発行する必要があるな。

安全の為、少し取り調べを受けてもらうぞ。

こっちだ、付いて来い。」


えー。時間がかかりそう・・これなら、身分証だしとけばよかった。


門番

「早くこい。」


渋々、付いて行った。

取り調べ室に着くと、


門番

「早く入れ!」


警官

「乱暴だな。

もう少し、丁寧に案内できないのかい?

君、大丈夫だったかい?

時間は取らせないよ。

少しだけ、僕らに話を聞かせてくれないかい?」


この人が取り調べをしてくれるのかな?

門番に似てるけど、まとう雰囲気が全然違う。

中肉中背で、髪はフサフサして、すごく優しそう。

これなら、すぐに終わるかもしれない。

そう思っていると、


門番

「俺も取り調べを行うからな。」


えー。この人もかー。

まあ、優しそうな人もいるし、大丈夫かなあ。


ジュワン(門番)

「俺の名前は、ジュワン。

これから、お前の取り調べをする。」


ジュアン(警官)

「僕の名前はジュアン。

ジュワンと2人で君の取り調べを行うよ。

よろしくね。」


河雨

「よろしくお願いします。

私の名前は河雨です。

ところで、お二人はご兄弟ですか?」


ジュワン

「お前の取り調べを行うのであって、俺達が取り調べを受けるわけじゃないぞ?」


ジュアン

「いいじゃないか。ジュワン。

少しぐらいは、そういう時間が必要だよ?

カウくん。よくわかったね。

僕達は双子。ジュワンが兄で、僕が弟だ。」


河雨

「ありがとうございます。」


ジュアン

「雑談はこれぐらいにしておこうか。

早めに終わった方がいいでしょ?」


河雨

「はい。」


ジュワン

「なんだ!その返事は!もっと大きな声で返事できんのか!」


河雨

「すいません・・」


ジュアン

「まあ、それぐらいにしておきなよ。」


ジュワン

「仕方ねえなあ。」


ジュアン

「それじゃあ、質問していくね。

君、犯罪経歴はある?

この水晶玉に手を置いて話くれ。」


河雨

「なぜ、この水晶玉に手を置いて話すのですか?」


ジュワン

「ああ?いいから置け!」


ジュアン

「理由を言ってからじゃないとダメだろう?ジュワン。

カウくん。この水晶玉に触れた状態で嘘を吐くと、紫に光るんだ。」


河雨

「なるほど。」


私は納得し、水晶に手を触れる。


ジュアン

「それじゃあ、もう一回、質問するね。

君は犯罪を犯しことはあるかい?」


河雨

「ありません。」


ジュアン

「あなたは本当に身分証を持っていないのですか?」


河雨

「はい。」


すると、いきなり水晶が禍々しい紫色み光り始めた。


ジュワン

「おい!これはどういうことだ!」


ジュアン

「ジュワン。少し待って。

カウくん。君はなぜ、持っていないなんて嘘を吐いたんだい?」


河雨

「それは・・」


ジュワン

「早よ言わんかい!」


ジュアン

「まあ、待って、ジュワン。

カウくん、君の身分証は冒険者カードかい?

スキルがバレたくなかったから、見せなかったのかい?

確かに、冒険者でスキルがバレるのは、あまりよろしくないからね。」


河雨

「すいません。」


ジュアン

「質問をいいかい?」


河雨

「はい・・」


ジュアン

「君の身分証は、本当に冒険者カードかい?」


河雨

「いいえ。」


ジュワン

「そうだろうな。

冒険者カードにはスキルを記入することはできるが、戦闘系のスキルを記入することは、冒険者内ではまずしない。

戦闘系のスキルを記入してたなら、スキルは闘う前にすぐバレるからな。

そんなバカな真似をするやつは、まずいないから、あっという間に全国の冒険者に噂が広まって、名前や、顔がバレちまうからな。

それぐらい、戦闘系のスキルを記入するのは、やべーからな。」


ジュアン

「君は、他国の暗殺者や、モンスターハンターかい?」


河雨

「いいえ。」


ジュワン

「な!なにー?

お前、冒険者でも、暗殺者、モンスターハンターでもないってのに、そんな強いのかよ。」


河雨

「え?私そんなに、強くありませんよ?」


ジュアン

「僕達は、腕には相当の自信があってね。

強い人は、感覚で分かる。

君は強い。僕らと、模擬戦でもしないかな?

そうすれば、今回のこともなしにしてあげるよ?

勿論、ここも通っていいよ。」


◆◆◆


という訳で、門番の訓練場でこの2人と、模擬戦をしようとしているところだ。

念のため、『神目(3日間限定)』を使い、ステータスを覗いてみる。


==================


名前:ジュアン

種族:人族

性別:男

Level:100(MAX)

体力:200000

魔力:0

筋力:80000

魔攻:0

防御:19000

魔防:50000

俊敏:10000

運:100


《スキル》

体術:LevelMAX


《固有スキル》

無限増殖(腕)

多数同時進行

マルチタスク

能力2分の1化


《称号》

無限の手を持つもの

マルチタスク

能力者

戦闘狂

人類最強クラス

『スッティー』の門番

飴役、歴戦の戦士


==================


==================


名前:ジュワン

種族:人族

性別:男

Level:100(MAX)

体力:200000

魔力:0

筋力:80000

魔攻:0

防御:19000

魔防:50000

俊敏:10000

運:100


《スキル》

刀術:LevelMAX

占術:Level 1(MAX)


《固有スキル》

筋力トレーニング

筋肉パワー!

能力2分の1化


《称号》

鬼強、脳筋

能力者

戦闘狂

人類最強クラス

『スッティー』の門番

鞭役、歴戦の戦士


==================


うわー。2人とも『固有スキル』持ちですか。

この世界の人って、みんなこのレベルなの?

固有スキル、能力2分の1化って、自分のスキルやステータスを1/2にするっていうバットスキルを持ってるけど、まさか自分を弱くするという、何の意味があるのか分からないスキルを使うわけないしな。

上に表示してあるステータスの数値は2分の1はされていないんだよね?


ジュアンは、武器を装備していない。

ジュワンは、片手に刀を構えている。


因みに私のステータスは・・


==================


名:天之川 河雨(あまのがわ かう)

種族:人間・能力者

性別:男

Level:14

体力:40000

魔力:40000

筋力:10000

魔攻:20000

防御:10000

魔防:10000

俊敏:10000

運:120


《スキル》

異世界言語(日本):Level5

苦痛耐性:LevelMAX

毒物耐性:Level8

速読:Level3

感情表現(隠):Level MAX


《固有スキル》

異世界への憧れ、完全記憶(破損)

人間操作、多種族語理解

心を覗く目(未完全)

水への関与

勇者への怨み

神をも欺く

力の魔王の証(古)

知の勇者の証(古)

受け継がれる能力

成長可能


《呪い》

成長速度低下

白虎の呪い


《称号》

長年の苦痛に耐えし者

受け継がれる能力

魔王、勇者、悟り

神をも欺く者

水の能力者

勇者を怨みし者

バケモノ、孤独

感情を隠し生きてきた者

能力者

異世界に憧れし者

夢を現実とせし者

成長する者

??の子

??の子

??の兄


==================


数値の桁が違うのだ。

これじゃあ、僕の負けは目に見えている。

作戦や、技を考えねば・・


ジュワン

「俺からいくぜ!」


ジュアン

「いいよ。

先は譲るとしよう。」


河雨

「え?」


ジュワン

「いくぞ!」


ジュワンがいきなり襲いかかってくる。

ジュワンは、目にも止まらぬ速さで私との距離を詰める。

一応、私の目では見えているが、対応は難しい。


ジュワン

「オラ!」


◇◇◇◇

ブオン!

◇◇◇◇


ジュワンは、刀を下から振り上げる。

私は、なんとか避けるが、風圧でやや、後ろに吹き飛ばされてしまう。

間一髪入れずに、ジュワンは、私との距離を詰め、刀を振り下ろす。

だが・・


◇◇◇◇

ブワーン

◇◇◇◇


ジュワン

「な、なにぃ?」


ジュアン

「空中に波紋だと!?」


私は、空中の水分を集め、圧縮し、丸く薄い水のバリアを張ったのだ。

水のバリアによってジュワンの攻撃を防ぎ、その衝撃により、水のバリアに波紋が生まれたのだ。

私は間一髪入れず、水のバリアをさらに圧縮し、ビー玉程度の大きさの水の球を作る。

そして、ジュワン目掛け、水の球を発射する。

水の球はジュワンの頬を掠った。


ジュワン

「あ、危ねえー!」


ジュアン

「気をつけろ!

ジュワン!奴は高位の魔法使いだ!」


ジュワン

「いや、今のは魔法じゃねえ。

この感覚は魔法じゃねえ。

お前、俺達と同じ、能力者だな。

これは面白そうだ。」


ジュアン

「能力者だって?ふふ、それは面白そうだね。

僕達は僕達以外で能力者に会うのは初めてだ。

僕も早く戦いたいね。」


ジュワン

「先に俺が戦ってからな!」


ジュワンはまた距離を詰め、刀を振り下ろす。

私はまた、水のバリアを空中に張る。

しかし・・


◇◇

スー

◇◇


水のバリアは綺麗の切断された。


河雨

「まずい!」


ジュワンは、下ろした刀をすぐ、切り返して、私に2撃目の攻撃を行う。

このままでは当たってしまう。当たれば、このまま私は死んでしまうだろう。

だが!まだ、戦いは終わったわけじゃない。


ジュワン

「ぐ、な、なんだ!」


ジュワンは一瞬、動きを止める。

実はさきほどのビー玉に、私の血を混ぜておいた。

少量だったから、『動くな』という命令に時差が生じたが、私を攻撃することはしばらく叶わない。

私はその隙に水の刀を生成する。

私は作成した刀をそのまま、振り下ろす。


ジュワン

「ぐ!」


ジュワンはギリギリのところで体を逸らし、私の攻撃を避けるが、避けきれず肩に傷を負った。


ジュアン

「ジュワン、そこまでだ!

次は僕の番だね。」


ジュワン

「バカ言え!

俺はまだ戦える!」


ジュアン

「その傷じゃあ、勝負は付いてるだろ。」


ジュワン

「チッ、仕方ねえ。」


ジュワンの右肩は、鋭利な刃物で深々と切られたような傷口で、健が切れているため、ブランっと垂れており、とてもではないが、戦える傷ではなかった。

ジュワンはジュアンとすぐに交代する。


ジュアン

「カウくん、休憩は必要かい?」


私は今、初めて『人を切ったこと』より、また『負けること』を恐れていた。

私が負けてしまったら、私はどうなってしまうのかと。

今、休んでしまえば、私はこの、『戦いの感覚』を忘れ、必ず敗北してしまうだろう。

私は、また『負けること』を恐れる。


河雨

「いいえ。いけます。」


私は迷わず『戦うこと』選んだ。


ジュアン

「そう、じゃあ、遠慮なくいくよ!」


ジュアンは私に向かってパンチを放つ。

真っ直ぐで避けやすいパンチだ。

私は、後ろに避けたはずが・・


河雨

「グハ!」


なぜか後ろに吹き飛ばされる。


ジュアン

「さあ、まだまだいくよ!」


ジュアンは、目に止まらぬ速さで、突きを放ってくる。

私は、空中の水を集め、分厚く、頑丈な壁をいくつも作成する。

だが、ジュアンは水の壁を全て一撃で破壊する。


河雨

「う・・」


ジュアン

「逃げてばかりじゃ、勝負にならないよ?」


私は、足の裏に水を集めて圧縮して発射して、すばやくジュアンの背後に回り、距離を取る。

粉々に粉砕されていた、水の壁を、水の球にし、ジュアンに向け連発する。


ジュアン

「ふん!」


ジュアンはなんと、四方八方から飛んでくる水の球を、全て打ち返して来た!

やばい、負けるかもしれない。

慌てて、水の球を全て蒸発させて、激突を防いだ。


河雨

「しまった!」


水の球に気を取られて、ジュアンを見失ってしまった。

ジュアンを探すために、足底水ジェットで飛び上がり、水で足場を作って空に立った。

その瞬間!


ジュアン

「ほ!」


ジュアンの足蹴りがさっきまで私がいたところを空振りした。

一瞬の判断が、私を救ったのだ。

背後からあの蹴りをくらったら、まじで危なかった。

今のうちにと空中で体力の回復を図る。


ジュアン

「降りて来なよ。

戦いにならないじゃないか。」


河雨

「な!」


何と今、私が立っている、水の足場から腕が生えてきたのだ。

腕が私を掴む前に、全力でジュアンに突っ込み、先程作った水の刀で攻撃する。


◇◇◇◇

カーン!

◇◇◇◇


金属音が響く。

ジュアンは、兄、ジュワンの刀を持っていた。


河雨

「いつの間に!?」


ジュアン

「戦いの最中に隙を晒すとは、不用心すぎるよ?」


ジュアンはすぐに私に向け、刀を振り下ろす。


◇◇◇

ザン!

◇◇◇


それは、私がジュアンに切られた音・・ではなく、私がジュアンの刀を切り、ジュアンの服を掠った音だった。

私の水の刀の剣先は、チェーンソーのように回転している。そのため、ジュアンの持っていた刀を切り、ジュアンの服まで届いたのだ。ここまで切れるとは、自分でも予想外だ。

どうやら、空中で体力を少し回復できたのが良かったみたいだ。


ジュワン

「な、なに!?

俺の愛刀『木偶の坊』を切っただと!?」


ジュアン

「やれやれ、僕の負けだね。

認めよう。門をくぐることを!」


河雨

「いいの?」


ジュワン

「通りな!それから・・」


ジュアン

「また模擬戦しようね!」


河雨

「は、はい。

ありがとうございました!」


はあ、勝ったのかー。

最後はあっさり、認めてもらえたならいいんだけど、生きた心地がしないなー。

もう、模擬戦なんてしたくないよー(泣)。


◆◆◆


試合後、ジュアンとジュワン


ジュワン

「ジュアン、お前本気で戦ったか?」


ジュアン

「いや、スキルや、ステータスは開放した。

でも、本気では戦ってない感じかな。

ジュワンは?」


ジュワン

「スキルも、ステータスも開放する前にお前に止められた。」


ジュアン

「ジュワンは2分の1スキルを使って、半分のスキルとステータスで戦ったのか。

僕は、スキルとステータスはフルだった。

ふふふ。彼、短時間で随分と強くなったね。でも、まだまだ強くなりそうだね。」


ジュワン

「そうだな。

強くなったら、いつか勝負してみたいぜ!」


ジュアン

「まだだよ・・まだだ。

これから、もっと強くなる。

だから、今は待つんだ。

待つんだ。彼が、真の強者へと至るまで。」


ジュワン

「お、おう。

じゃあ、待とうぜ。ジュアン。

あいつが俺達に戦いを挑むのを。」


ジュアン

「ジュワンはバカだな。彼、待ってても自分からは来ないでしょ。

時期が来たら、僕らが行くんだよ。」


ジュワン

「おう!」


ジュアン

「今度は僕が先だよ?」


ジュワン

「な、なんだとー!」


ジュアン

「ん?やるのかい?

ジュワン。」


◆◆◆


その後、ジュアンとジュワンはしばらく、門番の仕事をサボり、市長から、呼び出されたそうな。

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