私の初戦闘
華夜狐が、空に昇って、すぐのこと。
???
「GYOOOOOOOOOO!!」
木陰から、待っていたかのように1匹の頭に立派な角を持つ白虎が現れ、襲いかかってきた。
私は、華夜狐から、無理をしないようにと持たされた相手のステータスを鑑定できる『神目(3日間限定)』を発動する。
すると・・・
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名前:牙
種族:動物(ホワイトタイガー・極)
性別:オス
Level:−−
体力:10000
魔力:9000
筋力:3000
魔攻:7000
防御:500
魔防:300
俊敏:100
運:1
《固有スキル》
水魔法・極
アニマルスキル(爪技)
アニマルスキル(牙)
アニマルスキル(尻尾)
アニマルスキル(足)
アニマルスキル(角)
アニマルスキル(二足歩行)
《称号》
??の従魔
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なにこれ!?
この世界の動物ってこんなにステータス高いの!?
河雨
「無理無理無理無理!!」
こんなのとは戦えないよ!?
こんなのと戦ってたら、何回、転生しても足りないよ!
私は、ステータスを見てすぐに回れ右をし、走り出す。
しかし!
牙
「GAAAAAAAAA!!」
白虎が叫ぶと、周りの木が倒れ始める。
風で木々が飛び散り、砂嵐が起こり、闘技場のような広場が出来た。
どこにも逃げ場はなかった。
私が白虎の方を見ると、白虎は口の端をニヤリと吊り上げ、叫んだ!
牙
「UWAAAAAAAAAA!!」
白虎は、異常に長い爪を振り上げ、振り下ろす。
すると、まさかの爪がこちらに飛んできた。
河雨
「ひゃあ!」
私は全力で避けるが、避けきれなかったズボンの裾が切れ、そこから火が燃え上がる!
河雨
「う、うわあああああ!?」
私は混乱するが、白虎は待ってくれない。
白虎はこちらに、ゆっくりと近づいて来て、左手の爪を振り上げる。
私は咄嗟に左に走り抜けようとしたが、白虎の尻尾が私を叩き飛ばす。
一瞬で私は闘技場の外へと飛ばされた。
白虎は闘技場の壁を優雅に飛び越え、こちらを見て、頭の角を向ける。
周りが禍々しい光を発し始めたかと思うと、光は一気に白虎の角に集まり、蒼い光となる。
そして、ズワッとレーザーのような、ビームが放たれる。
河雨
「うわ!!」
先ほどの尻尾攻撃を避けきれず、私は少し、意識が飛んでいた。
後ろをちらりと見ると、特に変わったことはなさそうだが、私の感が伝える。
こいつはやばい。
私はもう一度、逃亡を謀る。
しかし、いきなり目の前の木が真っ二つに切れ、こちらに倒れて逃げ道を塞ぐ。
まさか、さっきのレーザーで切れたのが、今、倒れたのか?!
めちゃくちゃだ!
私は、慌てて策を考える。
今の私の能力で、どうやったら、あいつを倒せるのか!
だが、白虎は待ってはくれない。
こちらに角を向け、『これで終わりだ!』っとでも言いたそうな顔で、こちらを見下ろしている。
そして、また白虎の角に蒼い光が集められる。さっきの5倍はある、眩い光だ。
さっきのとは比べ物にならない超極太のレーザーが向かってくる。
避けられないと思った瞬間、このとき、私は気が付いた。
白虎の『固有スキル』の中には、『水魔法・極』があったじゃないか。
つまり、奴のレーザーは水!
予想が外れて、単なる斬撃かもしれない。
でも、私が勝てる可能性はもうこれしか残っていない。
これにかける!
私は左手を前に突き出し、『固有スキル』を発動させた。
《固有スキル》水への関与【発動】
私は『固有スキル』の『水への関与』を発動させ、向かってきたレーザーを、掌に集めるように、念じた。
レーザーは私の掌に一気に集まり、大きな水晶玉のように蒼く輝く、綺麗な玉ができた。
私はそれを圧縮するイメージをする。
すると、掌の水の玉も、圧縮され縮んでいき、ビー玉位の大きさになった。
河雨
「ごめんね。
君の『固有スキル』と私の『能力』・・君はここにきた時点で詰んでたんだ。」
私は、圧縮された水の玉を発射する。
発射された水の粒は白虎に向かって猛スピードで向かって行き、白虎の頭に風穴を開け、白虎は静かに倒れ、絶命した。
これが、私の初戦闘となったが、私に恐怖はなかった。
様々な拷問を受け、過酷な状況でも能力を発動できるかを実験された時の方がよっぽど怖かった。
まあ、攻撃された時はびっくりしたけどね。
突然、頭の中に無機質な声が流れた。
『Levelが7上がりました。』
えー?!
今ので、Level7しか上がらないって・・?!
・・『成長速度低下』の『呪い』が掛かってるし、仕方ないのかな。
てゆうか、『成長速度低下』の『呪い』がかかってるのに、Level7も上がったんだから、経験値は沢山貰えたんだろなー。
レベルは14になったし、ま、考えてても仕方ない。
華夜狐に言われた通り町でも探しますか。
ぽん
「疲れたー!」
紗輝サマ
「そんなに疲れましたか?」
先輩
「そりゃ、一日で2話書いたんだから、評価してあげてもいいとは思うけどなー。」
ぽん
「そうじゃないんです。
確かに、一人称が私の主人公とか、紗輝サマって打ちずらくて嫌だけど、そうじゃないんです。」
先輩
「なら、なんで疲れてるの?」
ぽん
「最近太ったから、痩せようとして、運動したら、体が動かなくなっちゃって。」
紗輝サマ
「皆さんは運動は適度な量に留めておきましょう。」
先輩
「確かに、思春期で太り気味なのは、気になるよねー。
ところで、どれくらい運動したの?」
ぽん
「トランポリンを40分ほど5分づつで8回ほど(大嘘)。
それと、腹筋を240回ほど。120回づつで。」
先輩
「それは疲れたね。」
紗輝サマ
「ぽんさんの家、腹筋ワン◯ーコアありますからね。
トランポリンも少し、サバを読んでますよね?」
ぽん
「バレちゃった。」
先輩
「運動不足かな?
今度、一緒に登山しようか。」
ぽん
「ぼ、僕には、き、きついかなー。」
先輩
「こらー!逃げるなー!」
紗輝サマ
「それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
これからも是非お読みください。」