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「一体どうすればこの過ちを取り返せるのぉぉぉおおおおおおお」


 ガブリエルは盛大に頭を抱えていた。


「■■■■■、彼の転生をすこし遅らせればいいだろう?30分位遅らせることが出来れば十分できることがあるじゃないか。ここをこうしてこうすれば…」

「天才か!」


 後ろからやってきた黒髪のイケメン風の天使がちょちょいといじって転生するまでの時間を遅延させる。


「でもどうするの?転生先の変更までは出来ないでしょう?」


 ガブリエルは頭に「?」の花を咲かせながら尋ねた。


「そのために俺が居るんだろう?一時的にこっちの時間を引き伸ばす。その間に『従者』とコンタクトを取って転生場所を教えてやればいい」

「▼▼▼▼▼…もう一度言うね?天災か!!」


 ガブリエルの言葉にイケメン天使は眉をすくめる。


「それ、さっきと字が違う方の『てんさい』だよね?」

「イヤ、ベツニソンナコトアリマセンヨ?」


 ガブリエルが目をそらしつつ片言で言うのを横目で流していた下級天使は思わず口を開いた。


「ですが▼▼▼▼▼様…。それってやっていいでしょうか?」


 近くにいた天使は口元を引くつかせながら言うとイケメン天使は肩をすくめながら答えた。


「本来なら咎められるべきことだけど、今回ばかりは事が大きすぎる。人生補填の餌として『魔法』をちらつかせてついてきたのまでは良かったのだがその餌を少ししか与えることが出来ず、安定した状態で送り出すことも出来なかった。これでは今後に関わる…。『今後、このような事態の場合アルベーンへの転生という提案は有効であるか否か』ということ。その試験的運用も兼ねていた…。もっとも?こうしておじゃんになってるわけだが。」


 下級天使はゴクリと唾を飲み込む。


「最も…彼のマイナス度合いは先進国に生まれた身にしては天上世界(こっち)を揺るがしかねないほどだったからこうして手を出しているんだけどね…」


 ポリポリと頭を掻きながらあくびをする。


「ほら…早くしな…そうたいして時間は稼げないんだから…」

「ありがとう▼▼▼▼▼!」


 黒髪のイケメン天使は自身の手をかざしながら時間を一気に引き伸ばした。

今回ガブリエルさんと別に出てきた▼▼▼▼▼(上級天使)様、なんだかんだ言って色々出来るからガブリエルさんより上のように思えますが実は同僚です。


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