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2度目の人生、ハードモード〜これが1度目の補填って嘘でしょ?〜  作者: 蒼を刻む朱雀
第1章 『主』誕生
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終話 主の名前

今回は主様の命名回(タイトル通り)

「そういえばご主人様」


 ダカダカとミシンのごとく手を動かしながら布地を服に仕上げながらユネは全裸で赤金色の長い髪をセラにカットもらっている主に声をかける。


「どうしたのユネ?」

「ご主人様の名前、どうしましょう?」


 そう言ってユネは主の後ろにいるセラとアイコンタクトを交わし、セラはステータスプレートを主に渡す。


「これはステータスプレートと言いまして、私たちの実力を可視化したものです」

「ほとんどが1なんだけど…ユネ達の最初の頃はどうだったの?」


 セラは唇を噛み締め、姉にどう答えたらよいかの判断を求める。


「…私たちは年齢が止まった段階でカードを発行しましたがだいたい100でした。」

「普通の人は?」

「…様々な新人冒険者を見てきましたが10〜50くらいでしたね…」


 ユネは手元を見ずに寂しそうな目で主を見る。


「サブスキルとペナルティのせい…」


 主の後ろでギリギリと歯を食い縛りながらセラはフォローする。


「これはあくまで推測なんですがイクリが奪ったスキルにそのハンデを埋めるものがあったんだと思います」

「イクリ?」


 ユネは裏地の触感を確かめながら裁縫を続ける。


「赤髪の角の生えた男…」


 セラが言うとユネがそれに補足を付け加えれ


「大戦時代敵味方問わず殺すことから『鮮血のイクリ』とか、戦場の死体からスキルを奪ったとかで『死体漁りのイクリ』とか、呼ばれ方は様々ですが一番よく呼ばれるのは『スキル喰いのイクリ』…」

「…」


 部屋の中に沈黙が流れる。


「ま、まぁイクリのことは置いておいて、本題に戻しましょう?」


 空気が若干重くなったと感じたユネはすぐさま話題を変えようと考えた。


「昨日、主様のステータスプレートを見させていただきましたが名前の欄に見慣れない文字がありました」


 そう言って「神楽 朱鷺」の文字を書いて主たる少女に渡した。


「…」

「どうでしょうか?」

「ごめん分からない…」


 少し困ったような顔でセラに微笑んだ。


「2人で私の名前を考えてよ。2人とも違うならどちらかを姓、もう片方を名にするから…」

「主に名をつけるなんて…」

「私は決まってます!」


 答えが2つに分かれた。


「セラ、私は2人に名前をつけた…だから今度はセラ達が名前をつけてほしいの」

「主様の願いとあれば仕方ない」


 困ったようなでもどこか嬉しそうな表情をするセラを見て少女はうなずく。


「くっ…思ったより難しい…少し考える時間がほしいです…」

「簡単だよ?ぱぁーっと浮かんだ物をさぁーっと決めればいいのよ!」


 セラが悩んでいるとユネは満面の笑みで言った。


「軽くて雑すぎ…」


◇◆◇数10分後◇◆◇

「決まった」


 セラが右手を握りしめ、感動の余韻に浸りながら言った。


「じゃあ私からね!『トキ』!あっという間の時間で成長したから!時間とかけてみました」


 ユネが元気はつらつ自信満々に言うとセラは大きなため息をついた。


「姉さんが単純でよかった…」

「ちょ、『単純でよかった』ってどう意味よ!」


 反論するユネを無視して私を見てこれでもかと言うくらい胸を張り言った。


「ヴェルカルト」


 セラの言葉にユネは目を丸くする。


「どういう意味なの?」


 私は目を丸くするユネに尋ねるとセラが代わりに答えた。


「とても古い言葉で『上に立つ者』です」

失われた言葉(ロストワード)なんてズルいよぉ。ってかよくその考えに至ったね…」

「トキ・ヴェルカルト…中々良いね」


 私が称賛するとステータスプレートが金色に輝き新しくつけられた名前が刻まれる。


「できたぁ!」


 ステータスプレートの光が収まるとともにセラはヒラヒラとレースをふんだんにあしらった上下の女児の服をつまみ持ち上げる。


「さすが《裁縫》の最上級習得者…」

「へっへ~」


 セラが賞賛の言葉を与えるとユネはかなり得意になって胸を張る。


「…」


 私は転生前は男だったのでこういうのはとても可愛いし、こういった服を短時間で作れるのはすごいと思う。しかしそれよりもとても不思議に思ったことがある。

 2人の服装である。

 2人の服はところどころツギハギが当てられ、すそも何度も布を足された形跡も有った。これほどの腕前を持ちながらこんなみずぼらしい格好でいる理由が見当たらなかった


「どうしました?お気に召しませんでした?」

「そういうわけではないんだけど…なんでそんな技術があるのに2人の服装はそんな服なの?」


 2人はキョトンとした表情で互いの服を見やる。


「従者でしたら普通じゃないですか?」

「従者なら当然…」

「…もしかして冒険者になってからずっとその服1枚で?」

「いいえ」「否定」


 良かったまだ良識の範囲な…


「旅をするようになってからです」


 ユネの言葉にセラが当然と言うかのように頷く。

 頭が痛くなってきた。


「もうちょっと服装に気を使おうよ…何も着ていない私が言うのもなんだけど…」

ユネ「ユネと!」

セラ「セラの…」

2人「「人生補填につきチートで転生!相談室!」」


ユネ「…始まったは良いけど結局質問BOX空だねぇ…」


セラ「こんな得体の知れないものに質問する輩が居るのか不思議だったけど…ここまでとは…」


ユネ「得体の知れないって何さ…得体の知れないって!」


セラ「文字通り」


ユネ「ぐぬぬ…意義あり!」


セラ「却下…それよりも今回はこういうときのための説明なんでしょ?」


ユネ「まぁね…。前回の予定通り、お便りなしだったので《EXスキル》について説明しようと思います」


セラ「ワァパチパチパチ(棒読み)」


ユネ「それ悲しくならない?」


セラ「今すごい後悔してる」


ユネ「まぁ痴女の妹は置いておいt(調子に乗るな)ゴゲブ。え、EXスキルの説明の前にこの世界のスキルとはから説明した方がいいのかな?…」


セラ「多分」


ユネ「まず常時発動の《メインスキル》。これは誰でも1人1つは持っています。まれに2つ3つ持つ人はごくまれにいましたが4つ以上持ってる人は見たこと無い。私達を除いてね」


セラ「私達は5つ、主様は10個の時点でおかしいけどね…」


ユネ「使用条件を満たすと勝手に発動します。物によっては回復したり、魔力を消費するものもあります。」


セラ「たまに足を引っ張るメインスキルもある。例えば《不幸》」


ユネ「まぁそれは置いておいて…次に《サブスキル》なんだけど、これは基本的には任意で発動する物が多い。」


セラ「中には魔法を習得するために必要なサブスキルもある。そういうのは基本常時発動。」


ユネ「次は《固有スキル》。これは異世界から勇者を呼んだ際にサブスキルとも、メインスキルとも違うスキルを持っていたことから別名《異世界スキル》とも呼ばれているわ」


セラ「《固有スキル》にハズレスキルはない」


ユネ「…たしかにアレにはびっくりしたわね(遠い目)」


セラ「昔話は置いといて」


ユネ「次は《共通スキル》。これは日常で使うスキル。」


セラ「例えば姉さんの《裁縫》や《鑑定》とかがいい例」


ユネ「そして最後にお待ちかねの《EXスキル》。これは…」


セラ「…」


ユネ「正直言って不明点が多すぎるスキルです。」


セラ「スキルだけに?」


ユネ「うまい!クッション1枚!っておい!取得条件も不明、何種類あるのかも不明、しかも効果発動後消えてしまうから《霧のスキル》とか《幻のスキル》とかって呼ばれてた時代もありました。」



セラ「私達でも見たのは主様のが初めて…」


ユネ「…とまぁ超激レアのスキル発動したご主人様SUGEEEEEEEEEってわけです」


セラ「たしかにすごいけど…」


ユネ「…それ以上言うな…」


セラ「うん…」


ユネ「とりあえずこんなもんかな?次回までには質問BOXが波々になってることを祈って…」


セラ「そんな幻想、(それ以上はだめぇぇえええええええええ!!!)モガモガ」


※大分まったりとした内容になってきた。最初の方の転落が嘘みたい。

とりあえず主の名前も決まったし、ここで第1章を綴じることにします。

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