表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者様とチートなモブS  作者: ぱいなつぷる
2/3

2.




≪???(勇者)side≫


 上にあるのは、宝石箱の中身のようにきらめく星々。都会ではありえないようなその光景を、俺は庭で眺めていた。


 夏休み中盤。毎年のように遊びに来る、じいちゃんの家。山中だが、幼い頃育った家にいると、どうしてか心が休まる。肉食獣たちに襲われる心配がないから、だろうか。


 母と父は、見ていて目が痛くなるような美形だ。そして、俺にもそのDNAがしっかりと受け継がれているため、自慢じゃないがもてている。


 そう、#もてている__・・・・・__#のだ。羨まれることが多いが、時にそれはどうしようもない愛へと変わる。

 一途な愛、またの名を≪#ヤンデレ__ストーカー__#≫。まあ、俺から見るとただの≪ヤンデル≫にしか見えないが。とにかく、家にいても学校にいても、四六時あの気持ち悪い、舐めるような視線を感じるのだ。小学校の時から命の危険を感じていた。


 そしてついに、被害が起こった。友達の家からの帰り道でのことだった。後ろから感じる視線。いつものことだったので気にせず帰ろうとした俺。だが、気配はだんだんと近づいてきて―――

 何が起こったのかわからなかった。背中に起こった、冷たさ。しだいにそれは、痛みへと変わり…


 気付いたら、病院にいた。聞くと、刺されて二日ほど眠っていたらしい。犯人は捕まったらしく、心配することはないといわれた。だが、まだあの視線は消えない。それどころか、だんだんと増えていっているようにも感じる。


 耐えきれなくなった俺は、例年よりも少し早くじいちゃんの家に行くことにした。幸いあそこはほとんど道がなく、知っている人でなくては必ず迷うような秘境(仮)である。いつもの里帰り(笑)が少し早くなるぐらい、誰も文句は言わないだろう…多分。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ