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勇者様とチートなモブS  作者: ぱいなつぷる
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今日、何の日か知ってます?―――そう、勇者召喚の日ですよ!巷ではその話題でもちきりですよね!私、楽しみでしょうがなくて…裏ルート使って見に来ちゃいました!大丈夫ですよ、仕事休んだので!え?何の仕事してるのかって?それはあなたにも秘密ですよ~、と言いたいところですが。

 いいですよ、教えて差し上げましょう。めったにない事ですからね、自慢していいですよ!


 私は、暗殺者さんなのです!とはいっても、フリーですけど。意外と楽しいですよ?同業者さんと会った時、よく話するんですよね~。いい人たちばっかりですよ~。


 なんで女なのにそんな仕事を、ですか~?…知らなくてもいい事ってありますよね~。いやいや、そんなに怖い顔なんてしてませんよ~?笑顔が怖い?失礼ですね~、私は笑顔がかわいいベリーキュートなモブさんですよ。そうですね…私の名前は、モブSさんです!今決めました!異論など認めませんからね?


 あなたは…さしずめ、勇者様を暗殺しに来た愚者さんでしょうか~?実に愚かですね。楽しい人かもしれないのに。私の学園生活がバラ色を通り越して虹色になっちゃうかもしれないのに~!


 何歳だ?ぴっちぴちの十五歳ですよ~?何者だ?だから言ったじゃないですか、ベリーキュートなモブ暗殺者さんだって。

 ですからね。あなたを暗殺したいんです。いいですよね、こんなつまらない会話をさせたあげくに勇者様を殺そうとしたんですもん。

 だから。


殺します殺します殺しますころしますころしますころしますコロシマスコロシマスコロシマスコロシマスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……



 あのヘボ暗殺者さんは、殺される恐怖を無事に味わえたでしょうか?やられる気持ちを知っていないと、こんな仕事は続けられませんよね~♪さ、もうちょっとで召喚が始まりますね。楽しみだなぁ。

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