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価値は何処にあるか?

さて。

アルファポリス社以外を見た場合、なろう発の出版であっても、ダイジェスト化とか全くやっていない作品も多いです。

では、物理的な本の価値とは何でしょうか?


一つは、「作品を集める」事に対して、「物」として「目に見える」と言うのは、やはり大きいと思います。「物」である事で、ページ送り、戻し、なんかも感覚で出来るようにもなりますし。ドッグイヤーだって入れ放題! 傷むのでやりませんけどね。他、某キャラクターのようにインクと紙の匂いへの思い入れとか?(笑)


それ以外としては、やはり出版社が売るための方策として行う、「挿絵」と「編集や校正」です。

挿絵については言わずもがな。


編集については、ちょっとわかりにくいですが、どうすれば作品がもっとよくなるのか、編集者と言う他者の目が入って、更に作品をブラッシュアップする事。

なろう掲載作品は、良くも悪くも作者一人が作った物です。編集がきちんと仕事をしたなら、やはりプロットやストーリーラインが同じとか似ていたりしても、質の高い文章になってます。


校正については、一番わかりやすいのが「感想」にある「誤字指摘」。文字関係で行けば、単語の妥当さや正しく使われているかどうか。

例えば、「力不足」と「役不足」。キャラクターがその役目に対して、「役目を行えるほどの力が無い」場合は「力不足」。キャラクターの力が大きすぎて、与えられた役目が軽すぎるのが「役不足」。本来は「力不足」を使う場面を「役不足」と誤用しているのは散見されます。

例えば、「火蓋を切って落とす」。火縄銃の扱いから物事の始まりを示す慣用句ですが、火蓋を「落とす」と壊れます。「火蓋を切る」か、歌舞伎からの「幕を切って落とす」です。


この他、編集や校正レベルでの仕事として、作品全体でのつじつまが合っているかとか、小さくは場面ごとのキャラクターの行動が正しいかとか。

某、なろう発の出版で、なろうのイベントのいくつかを章を跨いで前後させてまとめられた1巻で、イベントのキャラクターの持つ情報が web のまんまな結果、つじつまの合わない流れになったものが……。後に web で読んで、やっと脳内でつじつまが合いましたが。こういうのは本来、編集者が事前に修正を指摘するべきレベルです。出版によって逆に作品としては質が落ちるのはどうなの?と。編集仕事しろと。


そういった作品のブラッシュアップが、出版によって上がる価値でしょう。

だからこそ、無料をわざわざ禁止する必要性は無いと思うのですけどね。


逆に、無料が残っていたら商売にならないと考えるのも、どうなんですかね? 本質的な商品である作品の価値を増やす事をしないのでしょうか?

広告とか印刷にかかる手間とか卸・流通とか、確かに出版するための手間の肩代わりも出版社が持つ強みではある訳ですが……


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