虹彩が光を入れたときは案外、自分の身にオコッテマス。
記録者:XX
シークレット相談所:JJ
俺はあるとき見たんだ。
目の細い俺でも眼球の中にある黒い色の水晶の中の虹彩さえもがっちり正体を捉えやがったんだ。
アニメのように大きく意識的ではないのに開いた。
恐くなって、俺は動くはずのない足を奇跡的にあの人のところに向かわせた。
「JッJJさん!!」
「あら、君は記録者のXXじゃないか?どうしたんだい、私のところに来るなんて珍しいね。」
「俺、みたんだっ!『屑』をっ!」
「そうかい・・いいことだったね。」
JJは僕の悲劇をアホのように褒め称えた。
「おっと、僕としたことがアホに嘘をつくなんて・・僕がアホですねぇ。」
「嘘・・?」
「はい。残念ですね。その人間染みた君の感性に。ですね。」
彼は僕の感性だけに残念といった。
「でも、あなたの立場的に喜ばしいことですよ。これから先、同じようなことを繰り返すことになるんでしょうから。あなたは全てを見透かして全てを時間が過ぎた未来と言うところまで残していかないといけないのですから。おめでとう。」
「なにがだ!●●の屑を見たんだぞ!最悪だ!」
「そうですね・・・あなたの身が変化していくのは悲しいですね。」
そういわれるまで俺は気づくことはなかった。
僕の身には●●の液と屑が染み込んでしまっている。
そして、また劣化していくこの身。
「XX。その身体からは逃げられない。君の祖先も味わった『味』なのだから。」
俺の代々の祖先様も記録者として命をかけたのか・・。
簡単に言えば、俺こそ、ノートのようなもの。保存倉庫みたいなもの。
パンパンになったとき、俺はただ次の子孫を産み、縮小した記録を体内に埋め込むだけなのだ。
俺はただの器に過ぎない。
「僕は・・死なない君がうらやましいよ・・」
「は?死なない?」
「そう、だって生まれ変わることと同じことだよ。君が縮小されて次の器に入るんだ。ずっと生きるんじゃないか。ま、感性まで残ってはないだろうケドね。」
「・・・」
俺は複雑なものを覚えた。
俺は死ねない・・。
その事実に俺は目を開かずにはいられなかった。