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軌跡の流転  作者: 華綾
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まず将棋ってなに?(初めての将棋講座①)

今回の内容の参考ホームページ

日本将棋連盟

http://www.shogi.or.jp/shogi/hon/03.html


すみません、話が書きにくかったので少し全話を変更しました。


(教える約束の日)明日→次の対局が来る前には


 教える約束はしたがまずどこから入ればいいのだろうか、定跡からっていうのは論外として、基本の形なのか、禁じ手(反則)からなのか、それとも駒の動かし方なのか、また備品はどうすればいいかとか、場所はどうするかとか、備品と場所は将棋部に頼めばなんとかなるがあの担任に貸しを作りたくない。そんなことを悩んでいて夏奈さんに場所とかどうしようと仄めかし気味に聞いてみたら


「なんなら家でする?」


「いや、でも親御さんとかに迷惑が掛からない?」


「お父さんとお祖父ちゃんは将棋好きだし、お母さんは友達来るのは大歓迎って感じだし。」


と、簡単に決まってしまった。ただ流石に人数分の駒とかはないって、それでもいいなら、ということだった。駒はプラスチック製で将棋盤はゴム板がいいと思う。安価で扱いやすし、2つ合わせても二千円いかないので入門にはちょうどいい。アマの大会とかでもよく用いられる(同時に何局もするため)。板は折りたたみ式の木製のものもあるが持ち運びが楽な点や濡れてもいい点でもゴム板のほうがいいだろう。マグネット板は安いが駒が小さかったり持ちにくかったりするので、止めといた方がいい。木製の利点はやっぱり質感と駒音であろう。駒音がいいのは将棋盤が安くても5桁ぐらいはする。お金は仕送りがあり生活費はほぼ0なので、対局料とかの収入がそのまま残っているから布教活動に使っても問題はないはずだ。余っていたと誤魔化して今回の参加人数である5セット分買っても問題ない。一万に届かないし。


 さて約束の日当日、彼らの1つ目の質問からびっくりした。その質問とは、


「将棋ってなにをするゲームですか?」


興味がなくてもどうするかは分からないが玉を捕まえるゲームということは知っていると思っていたからだ。


「将棋は相手との戦争を象ったゲームです。自分の王様が死なないように相手の王様を倒すゲームです。駒は8種20枚あります。この駒たち自身が兵となり堀となり石垣となり城となり、大型兵器にもなります。駒の総数は有限なのでいかに効率よく駒を使うかが勝敗を分けます。つまりプレーヤーにガラクタになるか秀逸なものになるか委ねられています。取った駒は禁じ手に触れない限りどこにでも打つことが出来ます。禁じ手については後で説明します。」

「では、駒の紹介をします。○が行けるところ×はいけないところ、矢印や┌ 、┐ 、└ 、┘は障害物がない限り行けることを表します。まずは、

・歩兵(歩)

 この駒は一番多く弱い駒ですが、汎用性が高くかなり重宝します。イメージとしては足軽や城壁になります。動かし方は、

×××××

××○××

××歩××

×××××

×××××

・香車(香)

 この駒はまっすぐしか行けませんが破壊力は抜群です。イメージとしては槍兵です。動かし方は、

××↑××

××○××

××香××

×××××

×××××

・桂馬(桂)

 この駒は駒を飛び越えることが出来る唯一の駒です。イメージとしては忍者です。動かし方は、

×○×○×

×××××

××桂××

×××××

×××××

・銀将(銀)

 この駒は斜め後ろに行ける駒です。イメージとしては遊撃手です。動かし方は、

×××××

×○○○×

××銀××

×○×○×

×××××

・金将(金)

 この駒はとにかく王様の傍が大好きです。イメージとしてはボディーガードと仕事人です。王様を守るのも倒すのも得意です。動かし方は、

×××××

×○○○×

×○金○×

××○××

×××××

・角行(角)

 この駒は斜めにしか動けないですが強力な駒の1つです。イメージとしては強力な弓兵です。動かし方は、

┌×××┐

×○×○×

××角××

×○×○×

└×××┘

・飛車(飛)

 この駒は斜めにはいけませんが強力な駒な1つです。イメージとしては砲弾です。動かし方は、

××↑××

××○××

←○飛○→

××○××

××↓××

・王将(王)、玉将(玉)

 この駒は上手(もしくは偉い人)が王を持ちます。本来は宝石類を指す玉で双方とも玉だったという説もあります。動かし方は一緒で、一番大事な駒です。区別を付けないために両方玉と表記することも多いです。イメージとしてはもちろん王様ですが近接戦闘はかなり強いです。動かし方は、

×××××

×○○○×

×○玉○×

×○○○×

×××××


 自分から見て奥から三行以内(以下敵陣)に入ると駒を成ることが出来ます。禁じ手に触れない限り成らなくてもいいです。成る時は駒を裏返します。また敵陣内で動かしたり敵陣から出るときにも成ることが出来ます。ただし駒を持ち駒から板状に置く(以下打つ)時は素のままで打たなければいけません。これは成った駒(以下成駒)を取った時も駒は元に戻ります。

 成歩、通称と。歩がなったものです。

 成桂(圭)桂が成ったものです。

 成香(杏)香が成ったものです。

 成銀(全)銀が成ったものです。

すべて動かし方は金と同じです。

・龍馬(馬)

 角が成ったものです。動かし方は

┌×××┐

×○○○×

×○馬○×

×○○○×

└×××┘

・竜王(竜)

 飛車がなったものです。動かし方は、

××↑××

×○○○×

←○竜○→

×○○○×

××↓××


 金と玉は成れません。」

訃報

公益社団法人日本将棋連盟会長の米長邦雄(永世棋聖・69歳)が、2012年12月18日(火)午前7時18分前立腺がんのため、死去いたしました。タイトル19期という実績もさることながら、会長として将棋界の発展にもご尽力された方。謹んでご冥福をお祈りいたします。


次回予告初めての将棋講座②


今日の格言

「銀は不成に好手あり」

銀は斜め後ろに引くことができるが、成銀にしてしまうとその動きが失われてしまうので、不成で使うと好手が多いということ。ただし成銀にしたときに横や真後ろに動けるようになるというメリットもあるので、銀の成・不成は後の戦局にも大きく左右されることが多く、判断が難しい。

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