9 お披露目
ア「魔理沙、パジャマ着ないの?」
霊「そういえば、幽々子と魔理沙だけパジャマじゃないわね」
@「私はサイズがないから」
妖「自業自得です」
@「私、何か悪いことしたかしら?」
妖「………」
霊「魔理沙は?」
魔「楽しみは最後に取っておこうと、な?」
『…パジャマ着るのが楽しみなの?』
魔「見たいんだろ?」
ア「別に、ちょっとだけよ!」
霊「何であんたが答えるのよ」
妖「幽香さんのあとにお披露目ですか?」
魔「…そうなるのか…」
霊「無謀ね」
ア「そんなことないわよ!」
霊「何であんたが答えるのよ」
@「どうして無謀なの?」
妖「………」
魔「………」
霊「………」
『…女の子も大変だね』
魔「うるさい」
『え…ごめんなさい…』
ア「ぷっ…くすくす」
霊「先に見せた方がいいわよ」
魔「…そうだな。着替えてくる」
ア「手伝う?」
魔「うるさい」
ア「え…ごめん…」
『ぷっ』
妖「幽香さんが上がるのと、どっちが早いですかね?」
霊「…魔理沙がんばれ」
………
魔「着替えたぜ! じゃん☆」
ア「うっは、青地に星柄まじパネェ!!」
@「…この人怖いわ」
妖「見てはいけません」
霊「ほら、感想」
『え…あ…その…すごく似合ってる…よ』
霊「抱いて寝たいくらいかわいいってさ」
魔「それほどでもあるぜ」
『…すごい誇張して伝えたね』
幽「上がったわよ」
霊「間一髪だったわね…って」
ア「なんて格好してるのよ」
幽「タオル巻いてるじゃない」
魔「服を着ろ」
幽「暑いんだもの」
『幽香さん…パジャマを着てください』
幽「仕方ないわね、そんなにパジャマ姿が見たいなら」
霊「着替えに行ったわね」
ア「何興奮してるのよ」
『…してないよ?』
魔「………」
幽「着たわよ」
霊「うっぁ」
魔「…うわ」
ア「…いいのあれ?」
妖「…破廉恥で、いくない」
@「どうしてみんな自分の胸に手を当ててるの? 懺悔?」
『幽香さん、もっと大きいサイズなかったんですか?』
幽「きついのは胸だけよ」
ア「ボタンもう一つ閉めれ」
幽「閉めるときつい。閉めなくてもきついけど」
霊「先に着替えてよかったわね」
魔「…だな」
幽「胸が小さいからって気にすることないわよ」
霊「言った!」
魔「…ほっとけ」
霊「しかも花柄って…」
幽「似合わない?」
『いえ、似合ってますよ』
ア「魔理沙のパジャマ姿の方が断ッ然イイわ!」
妹「この魔女気持ち悪い」
慧「全くだな」
ア「………」
………
『風呂入ってくる』
霊「そういえば入ってなかったのね」
幽「残り湯、飲まないでよ」
『…飲みませんよ』
とことこ
『きゃー!』
魔「どうした?」
だっだっだっ
『なんで皆うちの洗濯カゴに服入れてんだよ!』
霊「ケチくさいわね。洗濯くらいしてくれたっていいでしょ」
『そういうことじゃない!』
霊「どうしろと」
『持って帰ってくれ』
霊「クリーニングサービスは?」
『受け付けておりません』
ア「何興奮してるのよ」
『してない!』
ア「…してるわよ」
『…洗濯カゴ見たときの俺の気持ちがわかるか?』
ア「神に感謝」
『…変態じゃん』
魔「女の服の匂いを嗅ぐのが趣味なんだろ?」
『言ったことないわ』
ア「下着とか見てないでしょうね?」
『見てない見てない。ってか、見られたくないなら入れないで』
幽「見せてあげたい人は?」
『入れないでください』
ア「今までに女の下着を見たことは?」
『………』
ア「当然、数え切れないくらいあるわよね?」
『………』
ア「数え切れるの? 百くらい?」
『………』
ア「まさか一桁ってことはないわよね?」
『………』
ア「え? どうしたの? 具合でも悪いの?」
『………』
ア「どうして涙目なの?」
『………』
ア「え! うそうそ!? まさか…まさか」
『………』
ア「ゼロってこと!?」
『………』
霊「………」
魔「………」
妖「………」
幽「………」
慧「………」
妹「………」
@「………」
『…スカートをめくる程度の能力が欲しい』