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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第4回
83/173

10 よっぱらい

天「…私を愚弄して楽しいの?」


『まあまあ、皆酔っちゃってるんだよ』


天「酔っちゃってるって…」


魔「ほら、やるんなら早くやってくれ」


天「はいはい。よっ」



コロコロ



天「五だわ」


衣「一回休みですね」


魔「…休み多くないか?」


輝「てへ」


天「あーあ、初めからツイてない」


フ「つぎは魔理沙よ」


魔「私は休みだぜ」


『俺も休み』


輝「じゃあ私ね」



コロコロ



輝「五だわ」


『あの…』


輝「どうしたの?」


『一回休みですよ』


輝「…作りすぎたわね」




………




『くそ…全然進まない…』


魔「お前、バツグンに遅いぜ」


『それはいいんだけど、魔理沙飲み過ぎじゃない?』


魔「別にいいじゃないか。な、フラン」


フ「うー、ひっく」


『…そっちはアルコール入ってないんだけどな…』


天「ああ、やっと一面を抜けたわ」


衣「なんだかんだで、トップになりましたね」


天「それはいいんだけど、衣玖飲み過ぎじゃない?」


衣「ええ。ちょっと飲み過ぎてるかもしれませんね」


輝「と言いながら、飲み続けるのね…」


『次、てんこちゃんの番だよ』


天「ああ、はいはい」



コロコロ



天「六!」


輝「無駄に運がいいわね」


衣「ホント、酸素と食料と水の無駄ですよね」


天「…どうして六出しただけでそこまで言われなきゃならないのよ」


魔「お菓子…」


天「…は?」


魔「お菓子が食べたい!」


輝「もう完全に酔っ払ってるわね」


『魔理沙、お酒はほどほどにしときなよ』


魔「ほどほどにするから、お菓子が食べたい!」


フ「みぎにおなじ!」


魔「甘いもの! あまあまのお菓子!」


『はいはい』


フ「血の入ったお菓子!」


『…ありません』


フ「じゃあ、あなたの血…」


『え…それはちょっと…』




フ「…はマズそうだからいいや」




『…せつない…』




………




衣「私、ポッキーは大好物なんですよ。まず、ポッキーって名前が超カワイイですよね」


『ああ…衣玖さんが完全に酔っている…』


衣「食感もポリポリしていて最高れすよね」


『とりあえずポッキーくわえながら喋らないでくださいね』


天「やっと三面が終わったわ」


輝「結局あなたが一番マジメにやってるわね」


天「そう?」


『まあ、たしかにそうかも』


魔「お前の二面は、戻るばっかりなんだよ!」


『ちょ、絡んでこないでよ』


魔「ネガティブなお前の性格がよく出てるな!」


『ほっといてよ』


魔「奥手でチキンなお前の性格がよく出てるな!」


『悪かったなチキンで』


天「そういうあんたのは、進むばっかりだったわよ」


魔「私は前進あるのみ! 覚えておけ!」


『どういうことさ…』


フ「よっぱらっちまったわ」


輝「…この子も雰囲気にのまれてるわね」


『ってか、もうやめて寝ない?』


魔「最後までやろうぜ」


『できるの?』


魔「たぶん!」


輝「たぶんって…」


天「次は誰の番?」


『てんこちゃんの番だよ』


天「え、そうだっけ? まあ、いいや」



コロコロ



『四だね』


輝「………」


天「…ポッキーゲームだって」


『は?』


フ「ポッキーゲーム!」


魔「ななななななんだぜ!」


衣「ポッキーゲーム?」


『誰さ、こんなマス作ったの!』



ひょこっ



フ「わたしよ!」


『フランちゃん、こんなの作っちゃダメでしょ』


フ「えー。だってお姉さまはしてるわよ」


『えっ、誰と!?』


フ「一人で」


『…一人?』


天「あれって一人でできるの?」


輝「できないわよ」


『…フランちゃん、ポッキーゲームってどんなゲーム?』


フ「ポッキーのチョコの部分だけなめとるゲーム」


輝「…間違ってるじゃん」


『何しとんねん、レミリアさん…』


天「ぺろぺろ。はい、舐めとったわよ」


フ「あなた、色気がないのね」


『てんこちゃんは、キュートがウリだもんね』


天「フォローしたつもり? キモいんだけど」


『………』


天「私だってもっとセクシーに舐められるわよ」


『そんなもん誰も見たかないわ』


天「…ほお、噛み付いてきたわね、駄犬」


フ「だけん、ってなに?」


輝「しつけのなってない不出来な犬のことだわん」


フ「なるほどだわん」


『てんこちゃんに色気なんか微塵も無いわん』


天「そんなわけないわん」


『パジャマも子供丸出しだわん』


天「は、これが私の魅力を一番引き出すんだわん」


衣「ポッキーおいしいわん」


魔「…わん?」


『衣玖さん、ちょっとポッキー舐めてみてくださいわん』


衣「わかりましたわん。はむ、れろ…」


『…うあ、えろい!』


天「…ぐ…」


衣「ぺろぺろ」


『…こ…これが本物のセクシーでござるか』


天「…ぐぅ…ちきしょーっ!」


輝「相手が悪かったわね」


フ「やっぱりガキはガキね。つぎは魔理沙のターンよ」


魔「ああ…うー」


『大丈夫? 飲み過ぎて具合悪いんじゃないの?』


魔「いや、大丈夫だ。てやっ」



コロコロ



魔「しゃんだぜ」


『…三ね』


天「ポージングって書いてあるわよ」


『え…』


衣「恥ずかしながら、私が作りました」


天「…言わなくてもわかるわよ」


魔「ポージングか…よっと」


すっく


フ「魔理沙がんばれー」


魔「いくぜ」


ビシッ☆


魔「衣玖のまねー」


フ「かっこいいー」


天「あはは、似てる似てる」


衣「ふふ…ちょっとだけ違いますけどね」


魔「そうか? もっとこんな感じだったか?」


衣「そんなにガニ股ではありませんよ」


魔「こうか」


衣「ええっとですね…」



すたすた



天「おっ、本家が」


輝「始動したわね」


『…なんか嫌な予感がするぞ…』


魔「こうか?」


衣「ひじはそんなに曲げませんよ」


魔「伸ばすんだな」


衣「足の位置も違います」


天「あはは、衣玖きびしいわねー」


輝「こだわりってやつね」


フ「こだわり?」


『………』


魔「足の位置?」


衣「ええ、肩幅より広いくらいです」


魔「こうだな」


衣「ですから、そんなにガニ股にはならないんですって」


魔「じゃあこんな感じか」


衣「ほら、今度はひじが」


魔「ええと、こうか?」


衣「腕が下がってますって」


魔「ああ…すまん」


衣「だから足が違いますって!」


魔「あ…えっと…」


天「…あはは…」


輝「………」


フ「………」


『………』


衣「まったく、何度言えばわかるんですか!」


魔「ああ…すまない…」


衣「ああもう、腰が入ってない!」


魔「…あ…あの…」


衣「重心が左に寄りすぎ!」


魔「…もう…やめたい…」


衣「腕が下がってるったら!」


『………』


天「………」


輝「………」


フ「………」


『…このままでは魔理沙が泣いてしまう…』


魔「………」


衣「足!」


天「………」


『とりあえず、てんこちゃん、謝ってきなよ』


天「なんで私が…」


『普段から迷惑かけすぎなんじゃないの?』


天「…まあ…そうかもしれないけど…」


『そのストレスで衣玖さんがあんな風に…』



じろり



衣「何ですか?」


天「ひぃぃ!」


『ひぃぃ!』


衣「何見てるんですか!」


天「あ…いや…」


衣「見世物じゃないんですよ!」


『え…えっと…』


衣「それとも何ですか! 誰かがこの小娘と代わりますか!」


天「わわわ私は代わらないわよ!」


『お…俺は…』


衣「何ですか!」


『俺は…その…び…び…』


衣「はっきり言いなさい!」




『びしびしお願いしますっ!』




天「マゾだこいつ!!」

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