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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第4回
82/173

9 にかいやすみ

魔「よし、皆準備できたな」


天「…あの…私まだなんだけど…」


魔「じゃあ始めるか」


天「待って! 何で無視するのよ!」


魔「………」


『…ちゃんと大人しくできるの?』


天「するから無視しないでよ!」


魔「うーん…」


天「あ、まだお酒があるわよ! ほら、だから私も仲間に入れてよ!」


魔「…どうする?」


輝「別にいいんじゃないの?」


衣「うーん…」


天「衣玖まで…」


フ「はやくはじめようよー」


魔「仕方ない。六人全員でやるか」


天「仕方ないっていうのが気になるけど…」


輝「私のが、一面ね」


『それじゃ、俺は二面で』


魔「私のは三面にしよう」


フ「わたし、四番目」


衣「私のが最後になってしまいましたか」


天「だから、私がいるってば…」


魔「作ってあるのか?」


天「ううん。だって紙もらってないし」


魔「じゃあ不参加でいいな」


『そうだね。じゃあ始めようか』


天「待って! 何でいじめるのよ!」


『すぐ作る?』


天「すぐ作る」


『じゃあ二秒以内ね。よーい…』


天「え! ちょっ…」


『どん! はい、終わりー』


天「早すぎるわよ!」


『しかたないなあ、はい、紙』


天「急いで作るわ」


フ「ねえ、はやくはじめようってば」


輝「コマは?」


『クリップがありますよ。はい』


衣「こんなカラフルなクリップがあるんですね」


魔「ちゃんと五色あるな」


『それぞれ自分が使うクリップ決めてね』


魔「了解だぜ」


輝「あと、お酒も準備しておきましょう」


『みなさん、飲み過ぎには注意してくださいね』


フ「おさけー」


『フランちゃんのも、まだあるからね』


フ「うん」


魔「よし、じゃあ始めるか」


『てんこちゃん、できた?』


天「あとちょっと」


魔「先に始めてるからな」


天「…はい」


『順番はどうやって決める?』


輝「やっぱりサイコロじゃない?」


衣「目の大きかった人からですね」


フ「え? 目って、きゅっ、ってするあの…」


『…フランちゃん、勘弁してね』


フ「ちっ」




………




『じゃあ順番は魔理沙から時計回りだね』


魔「よし、始めるぜ」


フ「はじめるぜ」


魔「えいっ」



コロコロ



魔「六だ」


輝「幸先いいわね」


衣「イベントはありませんね」


フ「はい、つぎの人」


『あ、俺だね。行くよー』



コロコロ



『…一か』


輝「かわいそうに」


衣「二回休み、だそうです」


『え、二回?』


フ「おやすみなさーい」


魔「幸先いいな」


『…よくないよ』


輝「次は私ね」



コロコロ



輝「二だわ」


『イベントなしですね』


魔「次はフランか?」


フ「わたしよ。ダイスロールっ!」



コロコロ



フ「やった、六!」


『魔理沙と同じマスだね』


フ「なかよしね」


魔「六分の一だけどな」


衣「では、次は私が」



コロコロ



衣「あ、一です」


輝「二回休みね」


『あ、な、なかよしですね』


衣「………」


『………』


衣「…いいえ」


『…っ…いいえって言われた…』


魔「…ぷ…」


フ「つぎは魔理沙よ」


魔「そうだな。てやっ」



コロコロ



『五だね』


魔「一回休みか…」


衣「次はどなたですか?」


『俺は休みだから、えっと』


輝「ああ、私ね」



コロコロ



輝「四が出たわ」


フ「なかよしね」


輝「ええ、そうね」


フ「つぎ行くよ。えい」



コロコロ



フ「三だわ」


『着実に進んでるね』


フ「えっへん」


魔「衣玖が休みで、次は私だな」



天「ちょっと待ったぁ!」



魔「お?」


『できたの?』


天「できたわ」


輝「じゃあ、それを六面にしましょ」


天「よし、ラスボスね」


『それじゃ、六面も完成したことだし』


魔「ああ、お疲れさん。先に寝ていいぜ」


天「あ、うん。わかった。おやすみなさーい」


フ「おやすみー」


天「って、ちょっと!」


衣「どうしました?」


天「何で寝かせようとするのよ。参加させてよ!」


魔「えー…」


天「いったい何が気に入らないのよ?」


魔「お前のパジャマ、カブってるんだよ」


天「桃柄が?」


魔「青地が」


『あ、本当だ』


フ「魔理沙のは、お星さま」


天「…それだけの理由で、仲間外れにしないでよ」


魔「なんか気にくわないんだよな」


天「あんた、酔ってるんじゃないの?」


魔「そうか?」


『とにかくやるんなら、衣玖さんの後が、てんこちゃんのターンね』


天「オッケー。私のコマは?」


『………』


魔「………」


輝「………」


衣「………」


フ「………」


天「無いの!?」


輝「これでいいんじゃないの、はい」


天「ちょっと、これ糸クズじゃん!」


魔「お似合いだぜ」


天「何で私だけこんな扱いなのよ!」


『いじられキャラだよね』


天「違うわよ!」


衣「総領娘様、酔ってるんですか? …ひっく」


天「酔ってるのはあんたでしょ!」


輝「あなたに一つだけ忠告しておくわ」


天「な、なによ…」


輝「私たちは確かに酔っ払っている」


天「…認めるんだ」


輝「ただ、そういうあなたも酔っ払っているんじゃなくて?」


天「酔っ払ってないわよ」


輝「だってあなた…」


天「な、何?」


輝「あなた…」


天「………」




輝「チャック全開よ!」




天「ええぇっ!?」



ばっ!



天「…って…」


輝「…くすくす…」




天「チャックなんか、もとから無いわよ!」




『…夜だから静かにしてね』

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