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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第4回
78/173

5 せくしー

天「上がったわよ」


『長湯だったね』


天「まあね。で、どうよ?」


『何が?』


天「パジャマに決まってるでしょ、ほら」


『何そのポーズ』


天「はっ、知らないの? セクシーポーズでしょ」


『セクシー?』


天「セクシー」


『衣玖さんに同じポーズやってもらうといいよ』


天「は? 何でよ?」


『その後で、自分の姿を鏡で確認してごらん』


天「?」


『まあ、そういうことだから』



すたすた



天「どういうことかしら?」



すたすた



天「衣玖ー、ちょっとー」


衣「なんですか?」


天「セクシーポーズしてみて」


衣「…はい?」


天「セクシーポーズ。こうやって」


衣「…こうですか?」


天「うん。セクシーね」


衣「はあ、ありがとうございます…」


天「次は鏡ね」



すたすた



天「よっ、と」


すちゃ☆


天「うん、私かわいい」


すちゃ☆


天「しかし何かが足りない」


すちゃ☆


天「…いや、私は認めない。やっぱり私はセクシーだわ」



すたすた



天「やっぱり、ちゃんとセクシーだったわ」


『輝夜さん、次お風呂入りますか?』


輝「ええ、じゃあそうするわ」


天「無視するな」


『どうかした?』


天「私はセクシーだって報告してるでしょ」


『タクシーの間違いじゃない?』


天「…意味分かんないんだけど」


『まあ、うん』


天「で、晩ご飯はまだ?」


『…もうやりたい放題だね』


天「お腹すいた」


『はいはい、後で作るから』


天「唐揚げお願いね」


『わかったわかった』



すたすた



『てんこちゃんといるとロクなこと無いよ』



すたすた



『魔理沙ー』


魔「ん、なんだ?」


『魔理沙は、ご飯とお風呂、どっち先にする?』


魔「もう入れるのか?」


『うん。今は輝夜さんが入ってるから、そのあとになるけど』


魔「じゃあ先に風呂に入るとしよう」


『オッケー。フランちゃんはどうする?』


フ「いっしょに入る」


『魔理沙と?』


フ「あなたと」


『………』


魔「………」


『フランちゃん、それはやめておこうね』


フ「わたし、男の人とお風呂に入ったことないの。入ってみたい」


『別に楽しくないんだよ』


フ「そうなの?」


『全然面白くないよ』


フ「なーんだ。じゃあ魔理沙と入る」


魔「そうしような」


フ「うん」


『じゃあ、俺はこれで失礼するよ』



すたすた



『…よく耐えた俺』



すたすた



『衣玖さん』


衣「はい」


『ご飯とお風呂、どっち先にしますか?』


衣「ええと、どちらの方が都合がいいですか?」


『どっちでも大丈夫ですよ』


衣「そうですねぇ…では、食事を先にいただきます」


『了解です』


衣「それにしても、いろいろな本がありますね」


『冊数は多くありませんけどね』


衣「哲学書や画集もあるんですね」


『…画集?』


衣「こちら、画集って書いてありますよ?」


『…うわやべえ…ギャルゲの原画集だ…』


衣「すごいですね」


『そ、そんなの見てもつまらないと思いますよ』


衣「そんなことは、ありませんよ」


『あ、えと、衣玖さんには面白くないと思います』




衣「いえ、興味深かったです」




『ああ…もう見ちゃってたんですね…』




………




輝「上がったわよー」


『意外と早いんですね』


輝「そうね。で、どうかしら、このパジャマ」


『いや、十二単じゃないですか…』


輝「十二単パジャマ」


『十二単パジャマ!?』


輝「いや、冗談よ。ネタよ、ネタ」


『十二単じゃないんですか?』


輝「実は一枚なのよこれ」


『あ、ホントだ。なんか騙し絵みたいですね』


輝「まあ、姫っぽくていいんじゃん?」


『いいんじゃん、って…』


輝「ふふふ。とにかく、お風呂空いたわよ」


『まあ、そうですね。次は誰が入るー?』


フ「はいはーい!」


魔「いや、私たちはあとにしよう」


フ「なんで?」


魔「ゆっくり入りたいだろ?」


フ「うん」


魔「先に入ったら、急いで上がらないといけないからな」


フ「そっか」


『あとでいいんだね』


魔「そうしてくれ」


『じゃあ、衣玖さんどうぞ』


衣「わかりました。では、お借りします」


『どうぞごゆっくり』


衣「あ」


『どうしました?』


衣「もし良かったらですけど」


『はい、何でしょう?』


衣「一緒に入りますか?」


『え!?』


衣「どうですか?」


『え、いや…あ、あの…その…』


衣「ふふ。冗談、ですよ」


『…あ…えっと…』


衣「それでは、失礼しますね」



すたすた



『………』


天「ぷははははは!」


輝「見事に手玉に取られたわね」


『…はい』


魔「ああいうのをダメ男っていうんだぜ」


フ「かっこわるいね」


『………』


天「あはははは! これは傑作ね!」


輝「こんな男も世の中にいるのね」


魔「ひどすぎて目も当てられないな」


フ「あたられないな」


『………』


天「ねえ、ねえ、今どんな気持ち!?」


『…うるさいわ』


輝「それより、お腹へったわね」


『あ、じゃあ今から作りますね』


天「ねえ、どんな気持ちなのよ」


輝「ええ、頼んだわ」


『よーし、じゃあ作るぞー』




天「で、どんな気持…」




『もうほっといてよ!』

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