紅魔館の夜2
レミリアたちがパジャマパーティーから帰った日の夜の、紅魔館での出来事である。
レ「咲夜、今日の夕食は何かしら」
咲「まだ決めておりませんよ」
レ「あら、そうだったの」
咲「何か召し上がりたいものがあるのですか?」
レ「うーん、そうねぇ…何がいいかしら…」
とてとて
フ「あ、お姉さま、帰ってきてたのね」
レ「あら、フラン。おはよう」
フ「うん、おはよう。もうご飯?」
咲「いえ、今メニューを考えているところです」
レ「フランは食べたいものある?」
フ「んーと、プリン」
レ「はいはい、それはデザートね」
フ「あとは、アイス」
レ「それもデザートでしょ」
フ「お姉さま、文句ばっかりね」
レ「あなた、普通そこは…」
フ「そこは?」
レ「パフェ★でしょ」
フ「そっか!」
咲「それもデザート…」
フ「ねえねえ、それよりどこに行ってたの?」
レ「別に。ただの散歩よ」
フ「それなら、わたしもつれて行ってくれてもよかったじゃない」
レ「来ても面白くなかったわよ」
フ「なんかあやしー」
レ「べ、別に怪しくないわよ」
咲「…それで、夕食は何を作ればいいのでしょうか?」
レ「そ、そうよ。夕食ね。夕食の話をしてたんだったわー」
フ「…じーっ」
レ「パスタなんかいいんじゃない? おほほほ…」
咲「パスタですね。かしこまりマイケル」
すたすた
フ「…じーっ」
レ「何よ」
フ「べつにー」
レ「フランは何をしてたの?」
フ「なにもしてない」
レ「そんな何もしてないことはないでしょ?」
フ「してない。ひとりじゃ、なにもたのしくない」
レ「………」
フ「つまんなかった」
レ「…そう…そうよね…」
フ「わたしもお姉さまといっしょに行きたかった」
レ「…そうね。今度は一緒に行きましょうね」
フ「うん!」
レ「…ふふっ」
フ「ん?」
レ「…もしかしたら、杞憂だったのかもしれないわね」
フ「きゆうってなに?」
レ「いいえ、何でもないの」
フ「ふーん。へんなお姉さま」
すたすた
咲「お持ちしました」
レ「相変わらず早いわね」
咲「お待たせするわけには参りませんので」
フ「わたしのはー?」
咲「はい、こちらですよ」
フ「おいしそうね」
咲「ありがとうございます」
レ「それじゃ、頂くわね」
フ「いただきまーす」
咲「どうぞ召し上がってください」
レ「うん。美味ね」
咲「ありがとうございマイケル」
フ「咲夜、のみものを持って来てちょうだい」
咲「はい、只今」
すたすた
レ「もぐもぐ」
フ「おいしいわね」
レ「そうね。やっぱり咲夜の料理が一番ね」
フ「もぐもぐ」
レ「フラン、こぼしてるわよ」
フ「んぐんん」
レ「食べながらしゃべってはダメよ」
フ「はーい」
すたすた
咲「お待ちどうさまでした」
レ「ありがとう」
フ「ありがとう」
レ「もぐもぐ」
フ「もぐもぐ」
レ「ほらフラン、左手はどこに行ったの」
フ「ぶぅ」
レ「まったくもう…っとと…」
フ「あ、お姉さま、こぼした」
レ「こ、これは、その…そういう運命だったのよ」
咲「ああ、お嬢様、服にはこぼしてませんか?」
レ「…うん」
フ「くす。お姉さまも人のこと言えないわね」
レ「う、うるさいわね」
咲「今、テーブルを拭きますからね」
レ「…ええ、悪いわね」
フ「あ、そういえば、お姉さま」
レ「なあに、フラン」
フ「きょうはどこに行ってたの?」
レ「だから、さっきから言ってるでしょ。ただの…」
フ「ただの?」
レ「ただのパジャマパーティーだって」
咲「お嬢様ぁッ!」
レ「あ…」
フ「やっぱり…じぶんだけ…」
レ「…あ…あの…」
フ「わたしに…ないしょで…」
レ「…これは…」
フ「パジャマ…パーティー…」
レ「ささささくやどうしよう!?」
咲「どどどどうって言われましても…」
フ「…っ…」
ぎろり
レ「ふぉああああ!」
ジャジャジャジャーン!
レ「あ、今ベートーヴェンの『運命』が聞こえた! もうやばいんだ! うあああああ!」
咲「おおお落ちちゅいてください!」
フ「………」
レ「うあああああ! 来るな! 来るなヨォオオオ!」
咲「お嬢様! これですわ!」
レ「なによ、どうせもうダメな運命なのよ!」
咲「この美味しいパスタを食べて一言!」
レ「なるほど! 美味しい物を食べれば元気が出るわね!」
咲「はい、あーん!」
レ「あーん!」
ぱくっ!
もぐもぐ…
レ「うん、このパスタ…」
レ「超うんめー」
咲「………」
レ「………」
フ「………」
咲「………」
レ「………」
フ「…チッ…」
レ「うぴぃイイイッ! 逆効果ァアアアッ!」
咲「おおおお嬢様責任取って下さいよ!」
レ「違うのよフラン!」
フ「………」
レ「これは…!」
フ「………」
レ「これは美味しいって意味と私の能力をかけて…!」
咲「説明し始めた!!」
フ「………」
レ「………」
咲「………」
フ「………」
レ「………」
咲「………」
フ「チッ!」
咲「\(^o^)/」




