表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第3回
66/173

16 そういうのとは

レ「ふぅ、ごちそうさま」


『あ、はい。お粗末様でした』


咲「お粗末様」


『…人の料理に粗末って言わないでくださいね』


ナ「ごちそうさま」


『はい』


橋「ゴチ」


『…ゴチって』


魔「お前はまだ食べてるのか?」


『…うん』


魔「マイペースだな」


『俺、食べるの遅いんだよね』


ナ「手伝ってあげようか?」


『いや、大丈夫だよ』


橋「私はもう手伝った」


『え?』




橋「デザートを食べておいてあげた」




『それはご親切にどうも!』





………





魔「あ、そうだそうだ」


レ「どうしたのよ?」


魔「スプレーをしておかないとな」



とことこ



とことこ



シューーーーーーーーー…



橋「………」


ナ「どういう意味なんだ?」


魔「あいつが道を踏み外さないようにな」


咲「女性の匂いに興奮しそうだものね」


ナ「ああ、なるほど」


レ「…本当に信用が無いのね」


咲「信用に足る部分が全くありませんわ」


魔「前から気になってたんだが」


咲「何よ?」


魔「どうしてそんなに嫌ってるんだ?」


咲「いや、なんか、生理的に無理」


魔「…厳しいな」


ナ「まあ、容姿はよくないね」


橋「下の中」


レ「あまり悪口を言ってはダメよ」


咲「あと、優柔不断そうなところとかも腹が立つ」


魔「確かに、あいつは優柔不断だ」


レ「まあ、それは一目で感じるわね」


ナ「優柔不断オーラを放っているからね」


橋「うん」


咲「他には、私のボケにツッコミを入れてくるところとか」


魔「…じゃあボケるなよ」


レ「彼がいなかったら、たぶん無法地帯になるわよ」


咲「あとは、下ネタが多いところとか」


魔「…今回は1回も言ってないけどな」


咲「他には…」


『…もうやめてもらえます?』


魔「お、片付けは終わったのか?」


『うん。なんで俺の欠点を片っ端から吟味してるのさ』


咲「喜ぶかな、と」


『…喜びません』


レ「ところで、この後は何をするのかしら?」


魔「………」


ナ「何もないのかい?」


魔「…無い」


橋「解散?」


魔「自由解散だな。帰っても、まだ帰らなくてもいいぜ」


レ「そう。私は、せっかくだからもう少し残るわ」


咲「そうですか。私は先に帰ります。じゃ」


レ「…待ちなさい」


咲「ふぇ?」


レ「『ふぇ?』じゃないわよ。残りなさいよ」


咲「これと同じ空気を吸いたくないので…」


『………』


橋「あ、涙目ー」


『…俺が何をしたっていうんだ』





………





ナ「…退屈だな」


魔「まあな」


ナ「そろそろ帰るかな」


魔「帰るのか?」


ナ「いつまでも遊んでるわけにはいかないからね」


『布団、運んであげようか?』


ナ「いや、さすがに嗅がれたくない」


『…嗅がないよ』


魔「話し合いの結果、お前は匂いフェチという結論に落ち着いた」


『何をどう話し合ったのさ!』


ナ「じゃあね。お邪魔したよ」


魔「おう、じゃあな」


『…じゃあね』


ナ「ドアを開けてくれると助かる」


『あ、はい』



ガタン



ナ「またね」


『うん、ばいばい』



バタン



魔「一匹減ったな」


レ「やっと帰ったわね、あのネズ公」


『…まだ根に持ってたんですか』


橋「ねえ」


『ん?』


橋「これの4巻は?」


『たしかまだ出てないと思うな』


橋「読みたい」


『…俺に言われてもなぁ』


橋「描いて」


『…無理です』


咲「おい」


『…いよいよ高圧的ですね』


咲「卒アルは無いのかしら?」


『ありませんよ』


咲「恥ずかしい写真を探してやろうと思ったのに」


『残念でしたね。もうあんな冊子、シュレッダーでミンチにしてやりました』


レ「…そんなに消したい過去なのね」


咲「通知表は?」


『残念でしたね。もうあんな冊子、シュレッダーでミンチにしてやりました』


レ「…いじめられてたのかしら」


咲「何か面白い物は無いの?」


魔「あんまり無いな」


咲「じゃあ、いつもあなたは何してるのよ」


魔「へ…」


レ「確かに、気になるわね」


魔「…言われてみると、そうだな」


『大体、ずっと何か食べ…』



ギロリ



『………』


魔「ゲームしたり、マンガ読んだりかな」


レ「ふーん。二人で出かけたりはしないの?」


魔「最近はしないな。前は色々案内したが」


レ「貴女が誘って案内したの?」


魔「ああ。誘われたことはないぜ」


橋「キスは?」


魔「…は?」


橋「キス」


魔「ああああるわけないだろ…」


咲「本当は?」


魔「なななななないっての!」


レ「ふふ。真っ赤よ」


魔「いいいいきなり変なこと言うからだろ!」


レ「ねぇ、人間、本当にないのかしら?」


『ありませんよ』


レ「………」


『どうしました?』


レ「え…なんか…いやに冷静ね」


『まあ、ありませんからね』


レ「そ、そうかしら?」


『そういうのとは無縁だよね』


魔「…まあ…」


『………』


魔「…そう…だよな…」


『……?』


咲「………」


レ「………」


橋「………」


『………』


魔「………」


咲「………」


レ「………」


橋「………」




レ「…咲夜、時間を戻しなさい」




咲「…止めてません」





…………





レ「そ…それじゃ、そろそろ帰るわね」


『気をつけて帰ってくださいね』


レ「このあとは神社にでも遊びに行こうかしらねー」


咲「そうですね」


橋「私も帰る」


『うん、忘れ物は無い?』


橋「無い」


『そっか』


魔「帰る」


『うん、またね』


レ「そういえば、布団なんてどうやって持って帰るのよ」


魔「神社に置くんだぜ」


レ「そう。それなら神社まで一緒ね」


魔「そうだな」



ガチャ



レ「それじゃあ、世話になったわね。また遊びに来るわ」


『はい、またどうぞ。…出来れば今度は一人で…』


咲「お邪魔しました」


『はい。さようなら』


橋「じゃ」


『うん、じゃあ、またね』


魔「………」


『魔理沙も、またね』


魔「…ああ」



バタン




咲「ねえ」


橋「ん?」





咲「丑の刻参りってどうやるの?」




『聞かないでください!』









橋「まず準備するのは…」




『教えないでよ!』










魔「私にも教えてくれ」




『なんで魔理沙まで!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ