6 ご飯ができました
魔「おーい、やっぱりゲーム大会は中止だ」
幽「えー」
魔「仕方ないだろ。ゲームがないんだから」
妹「探したらあるかも」
慧「おいおい、漁ったら悪いだろう」
魔「とにかく、私は酒を取りに行って来るぜ」
ア「結局飲むのね」
幽「宴にお酒は付き物よ」
妹「確かに」
慧「こらこら、妹紅は漁るんじゃないって」
魔「…行ってくるぜ」
ガチャン
バタン
………
@「上がったわ。次の人どうぞ〜」
ア「…私が入るわ」
@「うん、どうぞ」
慧「その次はどうする?」
幽「私は食後でいいわよ」
慧「お言葉に甘えて、次は妹紅が入るといい」
妹「わかった」
@「妖夢〜パジャマは〜?」
妖「そこに置いてありますよ」
@「小さいわね」
妖「パジャマはそれしかなかったので…」
@「胸のボタンが留められないわよ」
妖「………」
@「留められないわ」
妖「1番上のボタンは外してもいいですよ」
@「外してるわよ」
妖「………」
@「外してるわ」
妖「じゃあ、パジャマは無理ですね」
@「え〜」
妖「無理です」
@「じゃあ、どうするの?」
妖「いつもの服で我慢してください」
@「残念」
………
ガチャン
バタン
霊「ただいまー」
『お帰り』
霊「持って来たわよ」
『ありがとう』
妖「食事の用意ももうすぐ終わります」
霊「あら、早いわね」
魔「ただいま。疲れたぜ」
『お疲れさん』
ア「魔理沙、おかえり」
魔「お、風呂入ったんだな」
ア「…うん。どう? このパジャ」
魔「妖夢、メシはまだか?」
ア「………」
『ドンマイw』
ア「黙れ」
『………』
ア「………」
『…せっかくきれいな桜色のにしたのにね』
ア「全くよ」
『魔理沙は花より団子みたい』
ア「今、ひしひしと感じたわ」
………
妹「上がったぞ〜」
慧「妹紅、寝巻がそれそこに」
妹「…大きくないか? 袖もかなり余る…」
慧「それが流行だ。次は私が風呂に入ろうかと思ったが…」
ア「そろそろ食事ね」
@「慧音と幽香は食後に入ることになりそうね」
慧「まあ、それもいいだろう」
妖「ご飯ができましたー」
@「おっ! もーお腹ぺこぺこ」
『やっと終わっ…うわ…妹紅…鎖骨がせくしー…』
慧「どうだ? ナイスチョイスだろ?」
『…うん』
霊「はい、唐揚げよ〜」
幽「あら、おいしそう」
妖「お刺身が通りますよ」
妹「うぉ、刺身だ」
慧「ほらほら、ゲーム漁ってる場合じゃないぞ、妹紅」
妹「もう漁ってないよ…」
魔「よっ、酒だぜ」
ア「食卓が狭いんだけど」
『ごめん。俺、独り暮らしなんだよ』
魔「さっき聞いたぜ」
霊「まあ、とにかく食べましょ」
妖「料理は少しずつ持って来ますから」
魔「とりあえず杯に酒を注ごう」
『コップしかないけど大丈夫だよね?』
ア「はあ、仕方ないわね」
………
妖「準備完了です」
霊「じゃ、主催者の魔理沙が挨拶して」
魔「えっ、私か?」
ア「当たり前でしょ」
魔「えっとじゃあ…」
魔「とりあえずカンパイ!」
「「「カンパ〜イ!」」」
………
@「う〜ん、美味しい♪」
ア「魔理沙、こぼしたわ」
魔「悪い悪い」
妹「ん、何これ?」
慧「それはラザニアといってだな――」
妖「はい、唐揚げの追加ですよ」
幽「ねえ、右肘が私の胸に当たってるんだけど」
魔「デカすぎるから悪い」
幽「何それ、嫉妬?」
霊「あ、お酒注ぐわね」
『あ…ありがとう』
@「霊夢、私にもお願い」
妖「幽々子さま、こっちにもありますよ」
『…っ! 妖夢ストップ! 俺が取るから!』
妖「はい!?」
霊「…第1ボタンしなさい。スキマ祭よ」
妖「?」
『…危なかったぜ』
慧「すまない、醤油を取ってもらえないか?」
『はいよ』
妹「それ私の皿なんだけど」
ア「え…あ、ごめん」
霊「慧音は飲まないの?」
慧「折角だから頂くことにしよう」
@「はい、お酒」
妹「慧音、私にも」
『妹紅ってお酒飲めるの?』
妹「当たり前でしょ!」
魔「ぷ、怒られてやんの」
『…うるさいわ』
妖「そろそろ次の料理持って来ますね」
@「よっ、待ってました」
『俺は空いた皿でも洗おうかな』
霊「ん、私も洗うわ」
『いいよ。霊夢はゆっくり食べてて』
魔「ポイント稼ぎだな」
幽「媚とも言うわ」
ア「卑劣で最低なやり口だわ」
『君たちはちょっとくらい働こうか!』