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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第3回
59/173

9 仲良くビンゴ

レ「まったくもう」


『…いや、普通わかりませんって』



ガラッ



咲「上がったけど」



魔「おお…」

ナ「ふむ」

橋「………」

レ「完璧ね」

『すごい…パジャマ咲夜さん…』


咲「これ、似合ってるのかしら?」


『写真集出したらすごく売れそうです』


咲「それはないでしょ」


魔「ただ、完璧すぎて面白みがないな」


レ「なるほど。一理あるわね」


咲「自分ではわからないのですけど…」


レ「咲夜、あなたは完璧よ」


咲「…そうでしょうか?」


レ「ええ。細くて長い脚、整った顔立ち、一カ所飛ばして、ウエスト、ヒップ」


咲「あとでシバきますからね」


レ「じょ…冗談よ」


咲「………」


レ「と…とにかく、貴女には遊び心が必要だわ」


咲「遊び心?」


レ「ええ。こんなこともあろうかと、貴女用にもう一着持って来ているの」


魔「着せる気満々じゃないか」


レ「さあ、それに着替えて一味違う咲夜を見せるのよ」


咲「はあ。わかりました」



すたすた


ばたん



橋「着替えてるところ想像してるでしょ」


『…してないよ』


ナ「いや、このアホ面は何も考えていない顔だ」


『…失礼だな』



ばたん


すたすた



咲「………」



『!』

魔「!」

橋「!」

ナ「!」



『着ぐるみパジャマ!』



レ「そうよ。どうかしら?」


『…しかもそれ…』


咲「………」


『…ワニ?』



チッチッチッ



咲「ノンノンノン」


『え?』




咲「クウォコダァイル」




『古い! 古いCMじゃん!』


橋「知らないんだけど」


魔「そして、もの凄く暑そうだな」


咲「暑いわ、これ」


ナ「…確かに珍しいが、これは…」


レ「ブラボーよ、咲夜」


咲「そうでしょうか…」


『まあ、それはそれでかわいいと思いますよ』


咲「あなたにそう言われると虫酸が走るわ」


『………』


魔「とにかく、咲夜も上がったことだし、あと風呂に入ってないのは…」


橋「これ」


『俺はみんなが来る前に入ったよ』


咲「寝る前には入らないの?」


『一回入りましたからね』


咲「やだ、不潔」


『…じゃあ入ります』


咲「やだ、私の後に入らないでほしい」


『………』


魔「入らないならビンゴ始めるぜ」


『あ、うん。始めようか』


ナ「お宝お宝」


橋「気合いで勝つわ」


レ「わくわく」


『…結構みんな期待してるんだね』





………





『じゃあビンゴ大会を初めまーす』


魔「よーし、優勝してやるぜ」


レ「ふふっ。ビンゴで私に勝てるかしら?」


『ちなみに運命を操るのはナシですよ』


レ「…!?」


『いや、そんな「マジで!?」みたいな顔されても…』


咲「でも、6が出たら、6を開けるわよね?」


『自力で出すのは控えてください』


レ「結構シビアね」


『…これが普通なんです』


咲「それじゃあ実力が反映しないじゃない。ぶーぶー」


『…この二人には気をつけよう』


ナ「普通にやるのかい?」


魔「確かに、ちょっと物足りないな」


橋「色気が足りないわ」


『…ビンゴに色気は必要ですか?』


魔「じゃあ、自分のに無い数が出るたびに、パジャマのボタン1個開けるルールで」


ナ「…6回くらいで全開になるよ?」


『…ボタン、開けないでね』


咲「というか、私ワニのままやるんでしょうか?」


レ「もちろん。似合ってるわよ」


咲「すでに汗かきはじめたんですけど…」


魔「あ、酒も足りない」


『いらないよ酒なんて。酒なんていらない』


魔「ちょっと、ちょっとだけ。眺めるだけ」


『…どういうことさ』


魔「景品に、景品にしようぜ、じゃあ。な?」


『…うーん…仕方ないなぁ』


魔「よし、じゃあ、ここに置いておこう」


『ぬるむけどいいの?』


魔「いいぜ」


橋「ぬるむ」


『…なにさ』


魔「よし、とにかく始めようぜ」


『そうだね、では始めますよー』


レ「よっし、ヴァンパイアの威厳を見せつけるわ」


咲「頑張ってくださいね」


橋「私も頑張る」


ナ「お宝お宝」


『くれぐれも反則しないよう、お願いします。それでは…』



ガラガラ



『46番です!』


魔「…無いな」


レ「私も無いわ」


咲「同じく」


橋「私も無い」


ナ「無い…か」


『…あれ…俺のやつ、穴だらけじゃん』


橋「あ、出そうな所、先に開けておいてあげたから」


『うーわ伏兵…』


魔「お前、反則で、その紙無効な」


『…1回目で負け決定かよ』


橋「ドンマイ」


『…あんたのせいだよ』


ナ「ん?」


魔「どうかしたのか?」


ナ「おっ!」


魔「なんだ?」


ナ「ロッドが景品の隠し場所を探し当てたみたいだ」


『当てんな』


橋「もうあなたの紙、全部開けておくわね」


『開けんな』


魔「まあまあ、この酒でも飲んで落ち着けよ」



ぷしっ



『開けんな』


レ「数字無かったからボタン開けなきゃ」


『開けんな』


ナ「冷蔵庫か。どれ景品は何かな」


『開けんな』


咲「いいから早く進めてくれる?」


『…はい』


橋「怒涛のツッコミだったわね」


咲「…あなたたちが言わせたんでしょ」


『次いきますよー』



ガラガラ



『23番です』


ナ「お、あった」


魔「ない…」


レ「ないわね」


咲「私も」


橋「私もない。これ壊れてるわ」


『…たった2回で壊れてるとか言わないでね』


ナ「私は、お宝に一歩近づいたわけだな」


『そうだね。では次いきます』



ガラガラ



『53番です』


魔「おお!」


『え、どうしたの?』





魔「リーチ!」




『…ありえないからね』

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