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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第3回
57/173

7 咲夜には敵わない

魔「いやー、食った食った」


ナ「君は、おっさんみたいだな」


『…人のこと言えるの?』


レ「ふぅ。ご馳走様でした」


『あ、はい、お粗末様でした』


橋「ごちそうさま」


ナ「ごちそうさま」


咲「ごちそうさま」


魔「ごちそうさん」


『はい。俺もごちそうさまでした』


橋「で、この後は何かやるの?」


魔「ビンゴ大会だぜ」


ナ「へぇ。景品なんかもあるのかい?」


『あるよー』


レ「ふふ。それは楽しみね」


『とりあえず、夕食の片付けしちゃうね』


魔「おう、頼んだぜ」


咲「…何か手伝ったりしないの?」


魔「しないな」


咲「お嫁に行けなくなるわよ?」


魔「家事のできる人を婿にするぜ」


咲「ふーん、そう」


橋「ねぇ、暇なんだけど」


魔「ん、そうだな。何かするか」





………





咲「てや」



カキーン



ナ「くっ…」



『お風呂、お湯入ったけどー?』



魔「ナズーリンでもダメか」


ナ「ち、ちょっと油断しただけだよ」


『誰か、お風呂入らないの?』


魔「私はシャワー浴びたから、いい」


ナ「じゃあ私が入って来よう」


『どうぞごゆっくり』


ナ「うむ」



とことこ



魔「次はどうする?」


橋「ソレにやらせたら?」


魔「そうだな。ちょっと来てくれ」


『…ソレって俺かよ』


魔「咲夜と試合してみてくれ」


『ん? ああ、パワp…野球ゲームか』


レ「咲夜に勝てるかしらね」


『一応、俺のゲームですからね。自信はありますよ』


橋「ほら、さっさとプレイボーイしなさいよ」


『…プレイボールね』





………





魔「息詰まる投手戦だな」


レ「今、どっちが勝ってるの?」


橋「まだどっちも無得点じゃない」


レ「わ、わかってるけどね」


『咲夜さん、上手ですね』


咲「………」


『…めっちゃ集中してるし』


咲「………」



カキーン



『よし、二塁打だ。1点入った』


魔「おお、さすがだな」


咲「くっ…」





レ「で、今どっちが勝ってるの!?」




橋「………」





………





ナ「上がったよ」


『よし…最終回だ』


ナ「ん? 何をやっているんだ?」


魔「ここで打たないと咲夜の負けだな」


咲「くっ…」


ナ「ふむ。さっきのゲームか」


『抑えを投入しよう』


レ「ピッチャーを代えてきたわ」


ナ「左の代打を出した方がいいんじゃないか?」


咲「そうね」


『この回を抑えれば、パーフェクトな咲夜さんに勝てる!』


咲「…絶対にこんな粗末な男には負けたくない!」


『ふっ、今のうちに、ほざくがいいさ。ていっ!』



ボール!



咲「…ふぅ」


『次投げるよ』



ストライーク!



咲「………」


橋「手に汗握る戦いね」


『ほいっ』



ストライーク!



咲「…くっ…」


レ「追い込まれたわね」


魔「頑張れ、咲夜!」


『行くよっ』



カキン!


ぽすっ


びゅっ


ぱしっ


アウト!



ナ「セカンドゴロか」


『ふっふっふ、あと2人だ』


咲「………」


魔「まだだ、まだチャンスはある!」


レ「貴女の力、見せてあげなさい」


『投げるよー』



カキン!



ぱすっ



橋「レフトフライね」


『うひょー、あと一人だ!』


咲「…負け…る…」


魔「諦めるな!」


レ「そうよ、貴女には運命の女神、すなわち私がついてるわ!」


ナ「なに、ホームラン1本で同点さ」


橋「しかも次は4番だし」


咲「みんな…」


『…俺、完全にアウェーなんだね』


咲「さあ、来なさい」


『おう、でやっ』


咲「てーいっ!」



キン


ぱすっ


びゅっ


ぱ…



咲「はーくしょん」



プッチン



『…へ?』



しーん



『…うん、画面が真っ暗だ…』



しーん



『…電源を…切った…だと…』



咲「くしゃみが出てしまいましたわ」


『…俺…勝ちそうだったのに…』


レ「まあ、くしゃみなら仕方ないわね」


橋「そうね。仕方ないわ」


魔「じゃあ引き分けだな」


ナ「そこそこいい勝負だったね」


『…俺…勝ちそうだったのに…』


橋「生理現象だから仕方ないじゃない」


『本当のくしゃみならね!』


咲「私のくしゃみが嘘だって言うの?」


『嘘だったじゃないですか!』


レ「咲夜が嘘をつくはずないでしょ」


『…そもそも、くしゃみとスイッチを押す因果関係がわからない』


橋「勢い余って押しちゃったんでしょ」


『そんな馬鹿な…』


魔「まあ、次回、頑張れ」


『…うぅ…』


ナ「残念だったな」


『…あと1人だったのに…あと1人だったのに…』


魔「じゃ、次は誰と誰がやる?」


レ「私がやるわ」


ナ「私は遠慮する」


橋「私はお風呂に入ってくる」


咲「私は休憩するわ」


『…あと1人だったのに…』


魔「ふむ、じゃあ私がやろう」


レ「それじゃ、レッツスタートね」


魔「よし、負けないぜ」


レ「ところで」


魔「ん?」





レ「フライって何?」




魔「…さっきまで何を見てたんだ」

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