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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第3回
53/173

3 夏の季語

『冗談だけどね』


ナ「…そうか」


『うん』


ナ「まだ他にも参加者はいるのかい?」


『あと2人だってさ』


ナ「そうか」


『うん』


ナ「………」


『………』


ナ「…暇だな」


『オセロでもする?』


ナ「してあげてもいいけど、私に勝てるのかい?」


『え、そんなに強いの?』


ナ「負けたら、君の命令を一つ聞こう」


『…凄い自信だね』


ナ「まあね」


『ひざ枕もいいの?』


ナ「いいだろう」


『お風呂は?』


ナ「いいだろう」


『…いや、冗談だよ。ツッコミ入れてよ』


ナ「で、君が負けたら、何をしてくれるんだ?」


『うーん…』


ナ「………」


『ひざ枕とかは?』


ナ「…別にしてほしくない」


『ですよね』


ナ「………」


『………』


ナ「………」


『…悪かったよ。反省してるからそんな目で見ないで…』


ナ「…まあいい。君も、負けたら命令を聞いてもらおう」


『オーケー』


ナ「君は黒でいいな?」


『うん、いいよ』


ナ「それじゃ、いざ尋常に…」


『勝負っ!』





………





『…驚きの白さ』


ナ「…君には脳ミソが入っていないのか?」


『スポーツマンシップにのっとってちゃんとやったよ』


ナ「…オセロはスポーツじゃないよ」


『しかし、黒が全滅するとは…』


ナ「弱いにもほどがある」


『という訳で、お仕置きは何ですか?』


ナ「…誰もお仕置きするとは言ってないよ」


『………』


ナ「…マゾヒストめ」


『言い間違えただけだもん』


ナ「どうだろうね」


『ってか、あと2人遅いね』


ナ「そうだね。そろそろ夕飯時だっていうのに」


『魔理沙ー、あと2人はいつ来るのー?』


魔「消防署は建てたか?」


橋「ああ、そうだったわね」


ナ「何にそんなに夢中になっているんだ?」


橋「ちょっと、影になってるわよ」


ナ「私か? それはすまない」


『魔理沙ってばー』


魔「ん、何だー?」


『あと2人はいつ来るの?』


魔「まあ、ちょっと遅い時間かも知れない」


『そっか』


魔「ああ」


ナ「これは何だ?」


橋「こっちが需要で、こっちが供給」


ナ「ふーん。なるほど」



『仲良く遊んでて、ほほえましいな』



魔「お、駅建てたのか」


橋「ええ」


ナ「これのことかい?」


橋「そうね」



『…俺だけ一人ぼっちで、ちょっと寂しい』



ナ「こっちは学校?」


魔「それは図書館だな」


橋「ちょっ、狭いわよ」


魔「パルスィが画面に顔を近付け過ぎなんだ」



『…ああ、退屈だなあ』



橋「あんた、耳ぴこぴこして気になるのよ」


ナ「私か? 動くものは仕方ないじゃないか」


橋「もうちょっと離れなさいよ」


ナ「そんなこと言うなら、香水がきつい人だっているじゃないか」


魔「え? 私か? そんなにきついか…?」


ナ「あの人間に確認してもらうといいさ」


魔「…そんなハレンチなことはさせないけどな」


橋「………」



『…誰か構ってくれないかなあ』



ナ「お、何か飛んでいる」


魔「飛行機だぜ」


ナ「ほお、飛行機か」


魔「かっこいいだろ?」


ナ「まあまあだな」


橋「ちょ、近いってば」




『…くそ、寂しい』





………





『水道管繋げた?』


橋「あ、まだだった」


魔「お前、いつの間に来たんだよ」


『別に寂しかったわけじゃないよ?』


ナ「じゃあ離れてくれ。ただでさえ狭いんだ」


『…頼むから構って』


魔「そんなに顔を近付けるな」


『う…ごめん』


橋「あなたの息、コーンポタージュの匂いがするのよ」


『え!? 本当? 飲んでないのに…』


橋「嘘だけど」


『…びっくりした』


ナ「ちょっとそこの魔法使いを嗅いでみてくれ」


『え…いいの?』


魔「いいわけ無いだろ!」


ナ「香水付けすぎだと思わないか?」


『まあ、いつものことだけどね』


魔「ふぇ!? 前からそうだったのか!?」


『…まあ』


魔「っ…早く言ってくれ…。風呂に入ってくる」


『え? 別にくさいって言ってるわけじゃないよ?』


魔「でも、つけすぎだと思うんだろ?」


『まあ、男の子的には、そう思う』


魔「じゃあ風呂に入ってくる」


『お湯沸かしてないよ?』


魔「シャワーだけでいいや」



とことこ



『…怒っちゃったかな?』


ナ「君の好みに合わせてるんじゃないか?」


『それはないと思うけどなぁ』


橋「ねぇ、刑務所いるかしら?」


『いや、まだ1ヵ所で十分だよ』




橋「刑務所。あなたが入る場所」





『…失礼だな』





………





魔「上がったぜー」


『早いね』


魔「まあ、シャワーだけだからな」


ナ「そんなことより、あと二人はまだ来ないのか?」


橋「………」


魔「んー、そろそろ来るかもな」


『ずいぶん遅いんだね』


魔「楽しみにしとけ」


『そういえば、俺に1枚だけ招待状書かせたよね』


魔「ああ、そうだな」


『何か意味があるの?』


魔「招待状を貰わないと気が済まないらしい」


『ふーん。誰だろう』


ナ「お腹すいたな」


橋「………」


『そうだね。先に晩ご飯作っとくかな』


魔「うーん…食材を待った方がいいんじゃないか?」


『そう? じゃあご飯、少し遅くなるよ?』


魔「多少は仕方ないな」


『そっか。わかった』


橋「………」


魔「どうなった?」


橋「………」


ナ「徐々に人が増えているよ」


魔「お、本当だな」



ピーンポーン



魔「ん、いよいよ来たんじゃないか」


『はいはーい』



ガチャ







咲「こんばんは」





『さっちゃん!?』





咲「…誰よ、さっちゃんって」

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