2 ゲームチュウ
『じょ…じょじょじょ冗談だけどね』
魔「…いや、そうでもない…ってか、むしろ大好きだろ」
『そ…それより、布団持って来たんだね』
魔「ん、ああ。結構大変だったぜ」
『それって、紫さんから借りたやつでしょ?』
魔「まあ、実質もらった物だけどな」
『確か、神社で保管することにしたんだよね?』
魔「それがどうかしたか?」
『言ってくれたら俺が運んであげたのに』
魔「だってお前、布団嗅ぐだろ?」
『でも今日ホントいい天気だよね』
魔「…ごまかしたな」
橋「あなたたち仲いいわね」
魔「そうか?」
橋「ええ」
『ところで、今日は何人呼んだの?』
魔「4人だぜ」
『ということは、あと3人来るのか』
魔「そうだな」
『もうご飯作り始めた方がいい?』
魔「まだいいんじゃないか?」
橋「まだ食材集まってないじゃない」
『あ、そうだった』
魔「じゃ、みんな来るまで何かして待とうぜ」
『そうだね。オセロでもするか』
魔「いいぜ。私は黒な」
………
ぴこぴこ
橋「………」
魔「うーん、どこに置くかな」
『そことかどうかな?』
魔「じゃあここ」
『うわ…白がなくなりそう…』
ぴこぴこ
橋「………」
『パルスィ大人しいな』
ぶーぶーぶーぶーぶーぶー…
『…ゲームの音か』
魔「ほら、お前の番だぜ」
『ああ、はいはい。じゃあ…ここ』
魔「お…やばい」
橋「………」
とことこ
橋「ねえ」
『ん?』
橋「税率50%にしたら人が来なくなった」
『…税率50%にしたからだね』
橋「下げればいいの?」
『最初は低くてもいいよ』
橋「わかった」
とことこ
『…夢中になってるなぁ』
魔「はい、お前の番だぜ」
『どれどれ…ん?』
魔「どうした?」
『今どこに置いた?』
魔「うーんと、この辺」
『いや、この辺て…。ここ白じゃなかった?』
魔「えー知らないなー多分黒だったぜー」
『あっれ、そうだっけ…?』
魔「だぜだぜ」
わーわーわーわーわーわー…
『…ゲームの音か』
橋「………」
魔「ほら早く」
『あ、うん。むむむ…どこに置こう…』
魔「そことかどうだ?」
『角取られるじゃん』
橋「………」
とことこ
橋「ねえ」
『ん?』
橋「税率0%にしたらお金足りなくなった」
『…税率0%にしたからだね』
橋「上げればいいの?」
『とりあえず、3%くらいでやってみたら?』
橋「わかった」
とことこ
『ゲームにハマっちゃったか?』
魔「ほら早く早く」
『あ、じゃあ…ここ』
魔「私はここに置く」
『うわ…もう俺の負けじゃない?』
魔「ふっ、余裕だったぜ」
『…何か腑に落ちないなぁ』
ピーンポーン
『お、誰か来た。はいはーい』
ガチャリ
ナ「やあ」
『おお、ナズ。いらっしゃい』
ナ「布団も持って来た」
『あ、お疲れさま』
ナ「お邪魔するよ」
『どうぞー』
とてとて
『………』
ナ「………」
とてとて
『ねぇ、ナズ』
ナ「ん、何だい?」
『…尻尾触っていい?』
ナ「…なっ! …ひ…人前だぞ!」
『…え?』
ナ「…私は…その…人前でそういうのは…好きじゃない…」
『…あ…尻尾ってかなり大事な部位なのか…』
ナ「今回は…その…なんとか抑えてくれ…ごめん」
『…俺がエロいこと吹っかけたみたいになっちゃったよ…』
とてとて
どさっ
ナ「ふぅ…布団持参はつらいな」
『はは…ごめんね』
魔「お、来たか」
ナ「来たよ」
橋「あら、はじめまして」
ナ「ふむ、君もパーティーの参加者かい?」
橋「ええ。パルスィよ。よろしく」
ナ「ナズーリンだよ。よろしく」
魔「魔理沙だぜ。よろしく」
ナ「…君とは面識があるけどね」
ぴこぴこ
橋「………」
魔「パルスィは、さっきから何やってるんだ?」
橋「………」
ナ「おっと、食料を渡してなかったな。はい」
『おっ、サンキュー』
ナ「さてと、少し休ませてもらうかな」
………
橋「………」
ぴこぴこ
魔「飛行場建てようぜ」
橋「さっき建てたじゃない」
魔「もっといるって」
橋「いやよ。ここは森にするの」
魔「えー飛行機飛ばそうぜー」
橋「いいの。ここは森林公園」
魔「飛行機の方がカッコイイぜ」
橋「いいの。こっちが厚別」
魔「あつべつ?」
橋「それよりあなた、顔が近いのよ」
魔「こうしないと画面が見えないからな」
橋「そして香水つけすぎなのよ」
魔「え…そうか?」
橋「妬ましいくらい甘い香りがするわ」
魔「つけすぎかな…くんくん…」
『うん、仲良くゲームしてるみたいだ』
ナ「そのようだね」
『どれ、俺も仲間に入ろうかな』
ナ「下心が見え見えだよ」
『ちょっと女の子と仲良くゲームしたいだけだよ?』
ナ「君は変態だな?」
『………』
ナ「………」
『………』
ナ「………」
『ナズのジト目かわいい』
ナ「ゆるぎない!」




