4 だ~れだっ
『お風呂とご飯とどっち先にする?』
魔「おまえ」
『…選択肢の中から選んでください』
魔「風呂にするか」
霊「そうね。お酒飲んでから風呂はちょっと…」
慧「食事の直後の入浴は体によくないと言うしな」
『じゃあ、もう順番に入った方がいいね』
魔「湯、沸いてるのか?」
『お湯入れたら入れるから、15分くらいかかる』
霊「その間に順番決めておけばいいわね」
『ところで、ご飯はどうしよう?』
魔「用意してないのか?」
『お寿司を頼もうと思ったんだけど…』
@「やった〜♪」
慧「この人数だと凄い金額になりそうだな…」
@「………」
妖「お寿司は無理そうですね」
@「…おるず」
妖「…どこで覚えたんですかそれ」
『仕方ない。出前はやめて普通に作るかな』
魔「御馳走を頼むぜ」
『何人分作ればいいのかな?』
魔「9人分くらいだな」
妖「すみませんが、それだと全然足りませんよ」
@「そんなにたくさん来るの? 賑やかね」
妖「………」
@「?」
『俺の貴重な食料が…』
慧「…何か持って来た方がいいだろうか?」
『出来ればお願いしたい』
慧「わかった。持って来よう」
妹「あ、私も行く」
妖「私も持って来ます」
ガチャ
バタン
『もうご飯作り始めるかな』
霊「手伝う?」
『きっと霊夢はいいお嫁さんになるよ』
魔「お、プロポーズだ」
『違うって』
霊「確かに嫁にしたくなるわよね」
『少しね』
ア「こうして霊夢は悪霊に憑かれたのでした」
『…あの…とにかく始めようか…』
霊「わかったわ、あなた」
魔「…おお…」
ア「凄いこと言ったわね」
『………』
霊「顔赤いけど大丈夫?」
『…もうやだ…』
魔「嬉しそうだけどな」
ピンポーン
ア「もう帰って来たのかしら?」
『………』
霊「顔青いけど大丈夫?」
『…もうやだ…』
魔「幽香っぽいな」
ガチャ
幽「お邪魔します」
ア「お出ましだわ」
幽「ご機嫌いかが?」
『………』
幽「ふふっ、今晩は楽しみましょうね?」
魔「何をする気だよ?」
幽「ふふ…何でしょうね」
『…霊夢、ご飯作ろう』
霊「はいはい」
ア「魔理沙、子供作ろう」
魔「…何言ってるんだ?」
ア「…なんでもない…」
………
魔「お湯入ったぜ」
『順番どうする?』
霊「魔理沙からでいいんじゃない」
魔「ラッキー、一番風呂だ」
『あ、湯舟あわあわにしないでね』
魔「わかってるって……あ、覗くなよ?」
ア「わわわわかってるわよ!!」
『…何この人危ない』
………
ガチャ
妖「戻りました〜」
@「お帰り、妖夢」
ア「随分たくさん持ってきたわね」
妖「まあ、これくらいは」
@「これで、いっぱい食べられるわね」
妖「そうですね。あ、私も台所を手伝います」
………
幽「暇ね」
ア「テレビでも見る?」
幽「遠慮するわ」
ア「じゃあ台所を手伝うとかは?」
幽「そうね」
トタトタ
ふにっ
「だ〜れだ?」
『…ちょ…危ないです…』
幽「だって暇なのよ?」
『危ないです、ワタシ包丁、持ってるです。白い線まで、お下がりください』
幽「…素敵な短歌ね」
『…あの…離れてください…』
幽「離れていいの?」
むにゅむにゅ
『うぁぁ…許して…ください』
幽「ふふ、仕方ないわね。じゃ、またあとで」
すたすた
霊「お疲れ」
『………』
妖「………」
霊「感想は?」
『いや…まあ…』
霊「大きい胸は好きじゃないの?」
『…そういうわけでは…ないけども…』
霊「ちょっと嬉しかった?」
『…まあ』
妖「あんなのただの脂肪の塊ですよ! 目を覚ましてください!」
『…落ち着いて。まず涙を拭こうか』