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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
37/173

魔理沙と蒲団と寢卷會、の卷。

「1 パシって」のアレンジバージョンです。意味はわかりません。

魔「なあ」


『何だい』


魔「まう一遍、寢卷會をしやうと思ふ」


『はは、冗談だらう』


魔「わかつた。では取り止めにしやう」


『何、止めると言つたか』


魔「中止と伝へて來る」


『本当に止めるのかい』


魔「氣分では無いのだらう。仕方有るまい」


『さう云ふ訳でも無いのだ』


魔「判然とせぬ奴め」


『予定日は何時だい』


魔「明日の夕方、此の家で開く」


『誰が來るのだらうか』


魔「大勢呼ばう」


『大勢では都合の惡い事も有ると思ふよ』


魔「然らば私と二人きりで開かう」


『其れは生肉の裝甲を纏ひて、獅子の檻に入るが如く危險である』


魔「お前に私を襲ふ度胸が有るか」


『うゝむ』


魔「前度より人數は減す積りだ。ではな」


『待ち給へ』


魔「何だ」


『物を頼むに当りて相應しい態度を示すべし』


魔「ふむ」


『だうする』


魔「脱げと云ふ事か」


『さうでは無い』


魔「うゝむ」


『判らぬか』




魔「おねがい」


『吾に任すべし』


魔「宜しく頼む。では、また明日」







……



………





『吾は少々女子に甘過ぎるやうだ』


魔「私の魅力の所爲だ。お前は氣にせずとも良い」


『所で、今日は一体誰が來るのか』


魔「咲夜などが來る」


『其れは嘘だらう』


魔「さうだ。嘘だ」


『動搖したぞ』


魔「パツリーを呼ぶ事が出來た」


『本当か』


魔「あゝ」


『歩く百科事典と評判の彼女が來るのか』


魔「はゝ、近所の賢い子供か」


『覺え違ひだつたか』


魔「覺え違ひだな。因みに、後で迎へに行く予定だ」


『さうか。ところで』


魔「小惡魔は呼んでゐない」


『尋ねる前に答へないでくれ』


魔「他に呼びたい奴はゐるか」


『こ』


魔「咲夜を誘はう」


『吾を無視するか。抑、彼女が來る筈が無い』


魔「お前が洋服を捲るから嫌れたのだ」


『全く身に覺えが無いな』








魔「そろそろ誰か來さうだな」


『蒲団を持參せよと伝へたか』


魔「あ」


『何と』


魔「仕方無い。皆にてお前の蒲団に集結しやう」


『狹からう何と夢の如き状況』


魔「文句と本音とが同時に出てゐるぜ」


『本当はだうする積りだい』


魔「紫から余つてゐる蒲団を借りる。早速行つて來るぜ」



ばたん



『素晴しき決斷力だ』








ぴんぽん



『はい』



がちや



霊「やあ」


『おゝ、やうこそ』


霊「確かに蒲団を持つて來たわ」


『蒲団持參と知つてゐたのかい』


霊「今し方魔理沙が知らせに來たの」


『成る程』


霊「未だ誰も來てゐないやうだわ」


『さうだよ』


霊「魔理沙は何処へ行つたの」


『紫と云ふ女人に蒲団を借りやうとしてゐる』


霊「へえ。確かに蒲団の一つ位余つてさうだわ」


『兔に角、皆が來る迄寛ぎなよ』


霊「あ、さうさう。神社からお酒を持つて來て頂戴な」


『使役と云ふ訳かい』


霊「えゝ」


『うゝむ』


霊「駄目かしら」


『うむゝ』





霊「おねがい」




『吾に任すべし』


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