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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
36/173

紅魔館の夜

魔理沙たちがパジャマパーティーをしていた夜の、紅魔館での出来事である。

咲「お嬢様、麦茶をお持ちしました」


レ「あら、珍しい物を持ってきたわね」


咲「たまには変わった物も良いかと思いまして」


レ「ふーん。これが麦茶?」


咲「私が作った麦茶ですわ」


レ「…作った?」


咲「ええ、麦から」


レ「それは嘘ね」


咲「ふふ。ええ、冗談ですわ」


レ「まあ、とりあえず飲んでみるわ」



ずずっ



咲「麦茶というのも冗談」



レ「ぶっ!」


咲「ああ、お嬢様、汚らしい」


レ「汚らしいじゃないわよ! 何飲ますのよ!」


咲「青汁ですわ」


レ「何なのよ、それは?」


咲「健康に良いのです」


レ「ちゃんとした飲み物なんでしょうね?」


咲「乗り物に見えるなら、お取り替えしますが?」


レ「そりゃ乗り物には見えないけど…」


咲「ご安心ください。この咲夜も味見しました」


レ「…よく見ると毒々しい色してるけど?」


咲「飲んでも勿論、害はありません」


レ「…じゃあ、今度は味わって飲んでみるわ」



ずずっ



咲「クソ不味いですけど」



レ「ぶっ!」


咲「ああ、お嬢様、汚らしい」


レ「汚らしいじゃないわよ! クソ不味いモン主人に飲ますか!」


咲「ああ、お嬢様、言葉遣いも汚らしい」


レ「…あんた、明日おねしょする運命にするわよ?」


咲「せっかくお嬢様の健康を気遣かって差し上げたのに」


レ「…人が口に含んだ瞬間にクソ不味いって普通言わないでしょう?」


咲「人ではありません」


レ「…今はそんな些細な事に突っ込む場面じゃないでしょ」


咲「お嬢様は青汁お嫌いでしたか?」


レ「まだちゃんと飲めてないわよ」


咲「早く飲めよ」


レ「!?」


咲「ぬるくなってしまいますわ」


レ「…暴言が聞こえた気がしたけど、気のせいね」


咲「ええ。さあ、どうぞお飲みになってください」


レ「…そうね」


咲「まだたくさんありますからね」


レ「…ったく、もう」



ずずっ



咲「あと1000袋くらい」



レ「ぶっ!」


咲「ああ、お嬢様、汚らしい」


レ「汚らしいじゃないわよ! 買いすぎでしょ!」


咲「おまけで付いてくる高反発枕が欲しかったもので…」


レ「単品で買いなさいよ!」


咲「限定なのです。凄い反発しますよ。思春期の男の子くらい」


レ「知らないわよ、思春期の男の子なんて!」


咲「とにかく、当分は青汁しかお出しできません」


レ「えー…美味しくないんでしょ?」


咲「はい。しかし健康のためです」


レ「私、健康なんだけど」


咲「健康を維持するためですわ」


レ「…むぅ、騙されてる気がするわ」


咲「騙してなどおりません。お嬢様を気遣う私の気持ちですわ」


レ「…ならいいんだけど」



ずずっ



レ「ぶっ!」


咲「今回は何も申しておりませんが…」


レ「まずっ! 何コレ! 草じゃん、草!」


咲「クソ不味いと申しましたよ?」


レ「こんなに不味いとは…」


咲「健康のためです。ちゃんと飲んでくださいね」


レ「無理よ、これは…」


咲「じゃあ、あと約1000袋はどうするんですか?」


レ「…お雇い外国人にでもあげれば?」


咲「…美鈴は残飯処理班ではありませんよ」


レ「じゃあどうするのよ」


咲「やっぱり美鈴にあげます」


レ「…あなた切り替え早いわね」





………





咲「いい天気ですわね」


レ「そうね。月が綺麗だわ」


咲「ええ、本当に」


レ「………」


咲「………」


レ「………」


咲「………」


レ「…ねぇ、咲夜」


咲「はい、なんでしょう?」


レ「今、パーティーが開かれているそうね」


咲「パーティー?」


レ「パジャマパーティーよ」


咲「ああ、人間の」


レ「…あなたも人間だったはずだけど」


咲「パーティーがどうかしましたか?」


レ「あなたにも誘いがあったみたいね」


咲「丁重にお断りしましたけど」


レ「ねぇ、咲夜」


咲「はい」


レ「…どうして私は呼ばれないのかしら」


咲「うむ…」


レ「…どうしてかしらね」


咲「欠点が少なくてイジりづらいのでは?」


レ「なるほど。特徴が無い、と」


咲「そもそも、お嬢様が参加するようなパーティーではありません」


レ「と、言うと?」


咲「パジャマフェチの性欲の捌け口ですから」


レ「魔理沙が、あの人間はパジャマフェチだって言ったのね」


咲「ええ」


レ「…きっと知らないうちに、幻想郷での彼の評価はガタ落ちね」


咲「まあ、友人は選べということですね」


レ「彼も大変ね」


咲「でも、事実、変態ですから」


レ「何かされたの?」


咲「私には、させませんわ」


レ「他の人には手を出しそう、と?」


咲「ええ。お嬢様も気をつけてくださいね」


レ「そんなに命知らずには見えないけど」


咲「後先考えるほど賢くも見えません」


レ「そうかしら」


咲「今頃は、


俺のグングニルが…火を噴くぜ!


とかやってるはずです」


レ「…あなた下ネタもいけるクチなのね」


咲「まあ、ぼちぼちですわ」


レ「………」


咲「………」


レ「………」


咲「………」


レ「どうして誘われないのかしら」


咲「…ずいぶん気にしてらっしゃるのですね」


レ「…いいことを思い付いたわ」


咲「何でしょうか?」


レ「私たちも開くのよ」


咲「パーティーをですか?」


レ「ええ。パジャマパーティーを」


咲「お客様をお招きするのですか?」


レ「うーん…とりあえず、うちだけで」


咲「私は構いませんよ」


レ「じゃ、早速今日開くわよ」


咲「承知しました」


レ「フランと小悪魔とパチェにも伝えておいて」


咲「お嬢様」


レ「ん?」


咲「パチュリー様はお留守です」


レ「は?」


咲「ご不在です」


レ「パチェが外出?」


咲「ええ」


レ「あの世に旅立ったとか?」


咲「…違うと思います」


レ「どこに行ったって言うの?」


咲「パジャマパーティーに」


レ「………」


咲「………」


レ「………」


咲「………」


レ「…パードゥン?」


咲「パーティーにご出席されています」


レ「………」


咲「………」


レ「………」


咲「………」


レ「…嘘おっしゃい」


咲「事実でございます」


レ「………」


咲「………」


レ「………」


咲「………」





レ「何も言えねぇ」

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