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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
35/173

18 すもう

『13!』


魔「ダウトな」


『ちくしょー』


パ「…憐れね」


霊「半分はあんたが持ってるわよ」


傘「13」


『ダウトっ!』


傘「へへー、ホントでしたぁ?」


『…もうやだ』


さ「とことん弱いんですね」


『そろそろ違うことしようよー』


魔「何するんだ?」


『うーんと…』


魔「………」


『…相撲』


魔「お前、最低な」


『…冗談だよ。ほら河童って相撲強いって聞いたことあるから』


魔「そうなのか?」


に「うん、強いよ」


傘「どのくらい?」


に「負けたことないなぁ」


パ「…本当でしょうね?」


に「うん。3戦全勝」


『いや少ないな…』


に「でも強いよ。やってみる?」


『え、いや…』


魔「………」


『うーわ、その目!』


魔「…別に」


『やらないよ。やらないから』


魔「まあ、どっちでもいいけどな」


霊「それで、何するの?」


に「んじゃ、サッカーでもする?」


パ「いいわね。あの窓をゴールにしましょう」


『…室内でやらないでね』


傘「かるたは?」


『かるた…』


さ「ダメです!」


『え!?』


さ「よ…よくないことを考えてます」


魔「やっぱりな」


『…ちょっと小傘と手が触れ合うところを想像しただけだよ』


霊「で、結局どうするの?」


パ「読書会でいいんじゃない?」


魔「それは地味過ぎるな」


傘「百人一首は?」


に「…かるたと同系列だね」


魔「宝探しにしよう」


『やめてね』


霊「やっぱりそういうアレとかがベッドの下とかにアレしてあるの?」


『アレしてません。うちは布団です』


に「鍵のついた引き出しも定番だよね」


傘「開けてみていい?」


『…別にいいけど』



ガラッ



傘「ありゃ、紙がいっぱい?」


に「片面には字が書いてあるよ」


さ「もう片面は真っ白ですね」


『いらない紙を入れてあるんだ。メモとかに使えるから』


魔「これは左下に猫っぽい絵が描いてあるぜ」


パ「はっ、さすがの表現力ね」


『…まあ、ね』


霊「こっちには家計簿もあるわ」


さ「意外とマメですね」


魔「三日坊主じゃないのか?」


に「ちゃんと書いてあるよ」


傘「食費とか生活費ばっかりね」


パ「娯楽には遣わないの? 禁欲?」


『本とか買ってるよ』


魔「それ以外は、遊ぶ相手がいないから遣わないんだな」


『…残念だけど、その通りだよ』


パ「たいして面白い物は無いわね。魔導書とか無いの?」


『…あってもしゃあないし』


傘「あ、絵本だ」


さ「本当ですね」


『あ、それ、この辺で拾ったんだよね』


に「猫のお話ね」


パ「誰かさんの猫もどきとは大違いね」


『…うん』


霊「文字はひとつも書いてないわね」


傘「うーん、よくわかんないや」


パ「………」


魔「暇つぶしには、ならないな」


さ「どうしますか?」


霊「私はそろそろ帰ろうかしら」


魔「お、帰るのか?」


霊「あまり神社空けてると、紫に小言攻撃されるし」


魔「…そうだったな」


に「もうお開きなの?」


魔「何かしたいことあるのか?」


に「面白い機械はいっぱいあるけど…」


『…ラジカセはあげるよ』


に「本当!?」


『…もう壊れてるからね』


魔「…もしかして私が壊したか?」


『いや、前から調子悪かったんだ。いい機会だよ』


魔「…ごめん」


『いやいや、全然気にしないで!』


パ「そうそう。機械と機会をかけたダジャレ言うくらいだし」


『そういうつもりでは…』


魔「今度体で払うから」


『…嘘つけ』


傘「私も帰ろうかな」


『もう一晩泊まっても…』


さ「………」





『中国の首都マジ北京』




魔「…どんなごまかし方だよ」





………





霊「じゃあ、帰るわね」


『うん、またね』


魔「じゃあな」



に「私も帰るよ」


『またおいで』


に「うん。らじかせありがとね」


『どういたしまして』


に「ばいばーい」


『ばいばい』



さ「それでは私も失礼します」


『うん、またね』


さ「…少しは元気出ましたか?」


『あはは、そうだね。ありがとう』


さ「そうですか。それでは」


『じゃあねー』



魔「お前、元気じゃなかったのか?」


『いや、元気だよ?』


魔「そうだよな」


『うん』


魔「………」


『どうかした?』


魔「なあ」


『ん?』


魔「まあ、お前は女好きで、腹立つこともあるけどさ」


『…?』


魔「何かあったら、その…相談に乗るからな」


『……ありがとう』


魔「じゃあ、私もパチュリーを送って、そのまま帰るぜ」


『うん、またね』


パ「あなたの力が必要なの」


傘「うん! わかった!」


『?』


魔「…日に当たりたくないから、日傘として使うらしい」


『…いいのか?』


魔「というか、パチュリーも飛べるんだから、送迎いらなくないか?」


パ「それは、まり…魔力の浪費を避けるためよ」


魔「ふーん」


傘「私も乗っていい?」


魔「定員オーバーだな」


傘「えー残念」


パ「じゃ」


『ばいばい』


傘「まったね?」


『また来てね』


魔「じゃあ、またな」


『うん、またねー』




バタン




『ふぅ、終わった…』




『………』





『洗濯でもするかな!』

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