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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
34/173

17 しろいごはん

『…ご飯できたよ』


霊「待ちくたびれたわ」


『…放置してトランプはひどくない?』


魔「お前があまりに幸せそうだったからな!」


『…いや…だって…あんないきなり…ほら…』


に「貧血?」


『…ちがうんだ』


パ「指舐められただけで気絶とか………はっ」


『…俺、恋愛とか無理だわ』


さ「指を舐められて、さぞかし気持ちよかったんでしょうね!」


『…え…いや…びっくりして…ね…?』


霊「よかったわね」


『…いや…そういうわけじゃ…ね…ほら…』


傘「よかった?」


『…いや…いいとか悪いとかじゃなくてさ…』


魔「メシ食おうぜ」


霊「そうね」


さ「いつまでも指フェ(中略)に構ってられませんからね」


傘「中略って何?」


に「きっと指フェチだね」


パ「…そうかしら?」


傘「ちがうの?」


魔「ドMでパジャマフェチで…」


さ「ド変態のエロスマン。あと指フェ(以下略)」





『俺は女の子によく嫌われます』





パ「君ももうすぐ魔法使い」





………





魔「じゃ、いただきます」



「「「いただきます」」」



『いやー、みんな、あんなに仲良く遊べるんだね』


魔「………」


さ「………」


霊「………」


パ「………」


に「………」


傘「………」


『………』


魔「………」


さ「………」


霊「………」


パ「………」


に「………」


傘「………」


『…THE・無視…だと…』


魔「自分の指でもしゃぶってればいいだろ」


さ「そうですね」


霊「………」


パ「………」


に「………」


傘「………」


『…包丁で指切って人生終わるとは思わなかった…』


魔「グッドエンドだったじゃないか」


さ「おめでとうー」



ぱちぱち

ぱちぱち



『…う…ぐすっ…ごめんなさい…もう許して…』


霊「…さすがにかわいそうじゃない?」


魔「うーん…でも自業自得だしなぁ」


傘「何か悪いことしたっけ?」


さ「そう言われると…微妙ですけど…」


に「もしかして、私が舐めたことに問題があった?」


パ「…天然なのかしら」


『…くすんくすん…』


魔「…まあ、今回は許してやるけど、以後気をつけろよ?」


『…うん…ごめんなさい…』


霊「これで解決ね」


に「よかったよかった」


『…ところでさ…』


魔「何だ?」




『…具体的には、どう気をつければいいの?』




魔「…え…と…」

さ「………」

霊「………」

パ「………」

に「………」

傘「………」





魔「…指を切らないとか…かな…?」





『…やっぱり俺あんまり悪くないよね?』





………





魔「まあ、悪かったよ。ちょっと言い過ぎた」


『うん、結構傷ついた』


さ「すみません。あまりにも鼻の下を伸ばしていたので、つい」


『…そんなに伸ばしてないと思うなぁ』


霊「まあまあ、過ぎた話はそれくらいにして」


魔「そうだな」


『そうだね』


傘「じゃあ、仲直りの拍手ー」



ぱちぱち



『…握手じゃないんだ』


パ「ねぇ、人間」


『…あ…はい?』


パ「お醤油」


『はい』


霊「あ、私もお醤油」


パ「はい」


傘「お味噌汁おいしいね」


『ありがとう』


魔「出汁…いや、味噌が前と違うな」


『…そうだよ。何でそんなに舌肥えてるのさ…』


魔「えっへん」


『えっへんじゃないよ。うちで食べすぎだよ』


魔「だって美味いからな」


『…そっか』


さ「卵焼きは私の方が上手く作れると思いますけどね」


『はは、俺の親もあまり上手じゃなくってね。遺伝かな?』


に「ふぁっふぁふぁふぃふぁほいふぃーほ」


霊「…食べてからしゃべりなさい」


に「…んぐ。かっぱ巻きは美味しいよ」


魔「キュウリが入ってれば美味しいんだろ?」


に「んまあ、ぶっちゃけね」


『あはははは』


さ「…ふふっ」


『ん? どうかした?』


さ「いえ、今日はいい天気だな、と」


魔「お、本当だな。洗濯日和だ」


傘「おっ、唐傘日和だ」


に「…快晴だよ」





霊「というわけで、クリーニングサービスは?」




『…受け付けておりません』

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