6 枕投げ
『そう、君たちは少々ズルすぎる』
魔「さっそく飲もうぜ」
霊「待ってましたっ」
に「あ、私も私も」
『…無視ですか?』
魔「まあ、お前も飲め」
『あ、どうも』
霊「さと、あんたも飲みなさい」
さ「あ…さ、さと?」
霊「ほら」
とぽとぽ
さ「あ、ちょっとでいいです」
霊「遠慮しない遠慮しない」
とっとっとっ
さ「あ…ちょ…私あんまり…あ…」
だぱだぱだぱ
霊「よし、こんなもんね」
さ「………」
魔「パチュリーは飲まないのか?」
パ「少しならいいけど」
魔「ついでやるよ」
パ「…うん」
『小傘ちゃんはどうする?』
傘「飲む」
『お酒、大丈夫なの?』
傘「たぶん」
『じゃあとりあえず、ちょっとだけね』
霊「ほらエロガッパ、あんたも飲みらさい」
に「…酔うの早くない?」
霊「かっぱっぱーかっぱっぱーきゅうりのきゅうちゃん、下ネタじゃねぇか! あははははは」
『医者を呼ぼう』
魔「…ほっといても多分大丈夫だ」
パ「そうそう。しらふのときも、こんな感じでしょ」
『…いや、ここまでではないかと…』
魔「にとり、ついでやるよ」
に「おっ、どもども」
霊「ふふーん♪」
傘「この料理美味しい」
『…生きててよかった』
魔「………」
『…こほん』
傘「特に、このドレッシング」
『市販のやつだ…』
傘「あと、このカキフライ」
『それアジフライだけど小傘ちゃんがそう言うならカキフライでいいや』
魔「………」
『…こほん』
霊「そうよ私は〜♪ 噂のハクレイ〜♪」
『…本当に大丈夫なの?』
魔「…多分」
さ「…あの…」
『ん?』
さ「…こ…これ…」
『…大丈夫?』
さ「…わ…私…こんなに…飲めにゃいので…」
『ので?』
さ「…の…残り…飲んでく…ください…」
『あ、うん。了解し…』
ガシッ
『…手を離すのです、霧雨魔理沙』
魔「お断りだ」
『何故です、霧雨魔理沙』
魔「…その喋り方、腹立つからやめてくれ」
『なんで止めるのさ?』
魔「さっき、お前の視線はグラスのふちを一周した」
『………』
魔「間接キスしようとしたな」
『………』
魔「私が飲む」
ぐびぐび
魔「ぷはぁ」
『…ちょっと頭をかすめただけだもん…』
魔「何か言ったか?」
『…いや、別に』
霊「き…きす!? らうろもらがだ、であー(?)」
『はいお酒没収ね』
霊「きゃーー!!」
魔「…どうやったらこんなに酔えるんだ」
パ「ねぇ、人間」
『はい』
パ「お酒」
『ああ、はいはい』
に「あ、こっちにも」
『あいよ』
傘「ちょうだい」
『あーい』
魔「私も」
『魔理沙もそんなに飲んで大丈夫?』
魔「まあ、大丈夫だな」
『よし、お酒がなくなりました』
魔「これで安泰だな」
『だといいんだけどね』
………
霊「ラララ〜♪」
『…静かにして』
さ「うぅ…気持ち悪いです」
『大丈夫?』
さすさす
なでなで
魔「枕いっばいあるんだがら枕投げしようぜ」
『…酔ってるよね?』
魔「いぐぜ私のターン」
パ「ちょっと、ホコリ舞うからやめてよ」
魔「ほれほれ〜」
ばす
傘「きゃ〜、やめて〜」
パ「げほげほげほ」
ばすっ
『らじかせはそらたかくまいあがった!』
ガシャ
『らじかせはめのまえがまみどりになった!』
に「大丈夫。修理は任せて!」
『お、頼もしい』
ガチャガチャ
『………あれれ?』
ガチャガチャ
『明らかに中身見たさに解体してるよね?』
に「お、この尻尾をここに挿すのか」
魔「でや〜」
傘「きゃーきゃー」
パ「げほごっほごっほっ」
さ「きゅー…」
霊「うふふ〜ん♪」
に「うわ、なんか取れた」
『…皆さん、落ち着いてください』
魔「どりゃ〜!」
傘「ぎゃーぴー!」
パ「げほげほおぼぇー!」
さ「…っぷ…」
霊「今だ! 霊夢! やっつけろー♪」
に「うわ、火花が散った!」
『…あの…やめて…』
魔「わーわー」
傘「ぎゃーぎゃー」
パ「げぼげぼごほぉ」
さ「う…おえっぷ…」
霊「ラララ〜♪」
に「ガチャガチャドカーン♪」
『………』
さ「…うぅ…」
『俺も投げたいものが一つある』
さ「な…何ですか?」
『さじ』
さ「…お気持ち、お察しします…っぷ…」




