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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
22/173

5 かっぱ巻き

『はい、紅茶です』


パ「ありがと」


『あ〜あ、頼まれると断れない自分が憎いなぁ』


魔「お前がデレデレしてるだけじゃないか?」


『違うよ。それは原因の6割に過ぎない』


さ「さすがエロスマンですね」


『…何それ』


魔「ちなみに残りの4割は?」


『断れないやさしさ』


さ「さすがエロスマンですね」


『…今のはエロス関係ないよね?』


パ「ところで、このお茶、不味そうね」


『あ、ティーバッグで淹れたやつなので、あまり美味し…』



ずずっ…



パ「まずっ!」


『………』


パ「もういいわ。下げて」


『………』


パ「代わりにコーヒーを持ってきて頂戴」


『…へいへい。魔理沙と、さとりんも何か飲む?』


魔「じゃあ私はアメリカンで頼むぜ」


パ「あんな薄いのがいいの?」


魔「薄いくらいがちょうどいいんだぜ」


『へぇー。さとりんは?』


さ「あ、私はコーヒーは…」


魔「飲まないなら私がもらうぜ?」


さ「…やっぱり、せっかくなので頂くとします」


魔「…? そうか」


さ「イタリアンでお願いします」


『…え…ごめん。わかんないや…』


さ「…じゃあ普通でいいです」


『ごめんね。今、淹れてくるから』



とことこ



さ「それにしても静かなパーティーですね」


魔「みんな自分の趣味に没頭してるからな」


さ「全員揃ってるんですか?」


魔「ああ、揃ってるぜ」


さ「…静かですね」


魔「…コーヒーを淹れる音がはっきり聞こえるくらいな」



とことこ



『持ってきたよ~』


パ「ん、ありがと」


魔「さんきゅ」


さ「ありがとうございます」


『そして、とりあえず霊夢をたたき起こそうと思う』


さ「あんなに腋を露出して寝たら風邪ひきますよ」


魔「…あれでいつも通りだけどな」



とことこ



『霊夢ー』


魔「お目覚めのキスとかしないのか?」


『…退治されるわ』


霊「…あれ…」


魔「本当に寝てたのか」


霊「お酒なら飲んでらいわよ?」


『…自白と受け取っていいよね?』


魔「…自白だな」


霊「…らって誰も構ってくれらいし…私…私…ふえーん…」


『…この酔っ払いどうすればいいの?』


魔「…ほっとくしかないな」


パ「ねぇ、人間」


『はい』



トタトタ



パ「こぼした」


『…何で魔女ってこうやりたい放題なの』


パ「大丈夫。服にはこぼしてないから」


『はいはい。床にこぼしたんですね』


に「ねえ、この機械使っていいかい?」


『え、ラジカセの使い方わかるの?』


に「うんにゃ、わかんないよ」


『一応説明書はどっかにしまってあるはずなんだけど』


に「見せてくれるの?」


『ちょっと待ってて、今探すから』


パ「早く拭いてよ」


『あ、はい』


霊「先にお酒飲んれいい?」


『…もう飲んでたじゃん』


魔「腹減ったな。飯はまだか?」


『………』


パ「早く」


に「わくわく」


霊「い〜い?」


魔「メシー」




『…これなんて幼稚園?』




………




『…つかれた…』


魔「じゃあ、夕食の準備も終わったことだし」


霊「早速食べましょう」


魔「それでは、いただきます」



「「「いただきます」」」



魔「前回より若干豪華じゃないか?」


『…それでどうしてジト目なのさ』


さ「ひいきじゃないか疑ってるんですよ、というか妬…」


魔「こほん」


さ「………」


『…? 前回は寿司の予定を急遽変えたからね』


魔「そういえばそうだったな」


パ「本当に料理できたのね」


『…まだ疑ってたんですか』


パ「まあ、咲夜の腕には到底及ばないけど」


『…そんなすごい人と比べないでください』


に「あ、かっぱ巻きだ」


『やっぱり、河童ってきゅうり好きなの?』


に「それは傾向だね。みんな例外なく好きってわけじゃないよ」


『にとりは?』



に「だいすき」



『…くそっ…かわいい…』


さ「………」


傘「そっちの焼き茄子取って」


さ「はい、どうぞ」


魔「やっぱり茄子好きなのか?」


傘「…関係ないよ」


霊「そっちのお酒取って」


『…もうやめなよ…』


パ「もうなくなったわよ」


霊「え…」


魔「…一人で飲みすぎだな」


霊「まだ飲みたりない」


『………』


魔「霊夢はともかく、他の人は飲みたりないな」


さ「私は苦手なのでいいですが」


パ「私も別にいらない」


魔「私は飲みたりないんだよ」


『でも、もうすっからかんかんかんだよ?』


霊「神社にあるわよ」


『…リパシリ?』


魔「頼んだぜ」


『今回はさすがに嫌だよ。食事中だし』


魔「しかたないな、じゃあ…」


『待った! おねがい、は一人一回だ』


魔「…何だ、そのルールは…」


霊「けちー。滅多に見れるもんじゃないわよ?」


『…濫用してるじゃないか』


魔「おまえも何か言ってやってくれ」


傘「私?」


『お…』


魔「………」


『………』


傘「私は飲まなくてもいいよ」


『くっ…』


魔「………」


さ「………」


『………』


魔「にとりは飲むよな」


に「そうだね」


『…そんなこと言われても』


に「じゃあ、こういうのはどうかな?」


『どういうの?』




に「おねがい」




『えへへ…しかたないなぁもー』

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