表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第2回
19/172

2 伝言

『お酒重い疲れた』


霊「…体力無いわね」


『今日も飲むんだね』


霊「私にとって、酒は水みたいなものよ」


『…くれぐれも健康には気をつけてね』



ガチャ



魔「ただいま〜」


『あ、おかえり』


パ「…くさい」


『凄く失礼な第一声!』


魔「図書館も結構、ホコリやカビくさいけどな」


パ「これが人間の家…想像を超えないわね」


『すみませんね』


パ「初めて見る機械もあるけど、どうせ大したことないんでしょうね」


『…この人…来たくなかったんだな…』


魔「送迎付きって言ったら、渋々承諾した」


『…箒に二人乗りってこと?』


魔「送迎だからな」


『…なるほど』


パ「久しぶりに図書館の外に出たわ」


魔「不健康だな」


パ「紫外線を浴び過ぎるのも健康とは言えない」


魔「ビタミンDが不足するぜ」


『…魔理沙がまともな話してる…』


魔「おい、失礼だな」


パ「ところで、何か本があったら読んでみたいんだけど」


魔「ほれ」


パ「『ぴちぴち女軍曹〜我輩もう我慢ならんであります!〜』だって。変わったタイトルね」


『それ、俺の本と違う! ってかマニアックすぎる!』


パ「この軍曹さん、ずいぶん薄着ね」


霊「魔理沙、どうしたのこれ?」


魔「紫が布団と一緒にくれた」


『…返して来なさい』


魔「やるよ」


『…いらぬ』


魔「そろそろ布団が届くはずだが」


『届く?』



ドサドサ



紫「ここに置いとくわ」


魔「おお、サンキュー」


『…神出鬼没だなぁ』


紫「あと、枕いっぱいあったから、あ・げ・る」



ドサドサ



魔「…こんなにいらん」


紫「それではごきげんよう」


魔「置いていったぞ」


『…どうすんの、こんなに』


霊「でも、布団は確保できてよかったわね」


魔「まあな。これで3枚だな」


パ「咳出るから、埃舞わないようにしてよ?」


魔「努力はする」


パ「…すっごく不安」




………




魔「じゃ、私はもう一人迎えに行ってくるぜ」


『あ、はい。いってらっしゃい』


霊「誰を迎えに行ったのかしらね?」


パ「ねえ、本貸して」


『あ、そっちの棚に本が』


パ「そう」


霊「迎えに行くってことは、ここを知らない人?」


『まあ、来てのお楽しみってことで』


霊「咲夜とか」


『それは無い』


霊「どうして?」


『俺をひどく嫌ってるから』


霊「何したのよ?」


『優秀な人には、無能な人を見抜く力がある』


パ「あ、そういえば」


『はい?』


パ「パーティー開催について、咲夜から伝言を預かってたわ」


『誰への?』


パ「あなたへの」


『…悪口?』


パ「諷刺」


『…咲夜さんは何と?』


パ「参加出来ず、申し訳ありません。私などが参加せずとも、沢山の美少女があなたを愉しませて差し上げるでしょう。御所望のパジャマ姿で」


『…最後の一文の重みが凄い…所望した訳じゃないのに…』


パ「あなたの企画でしょう?」


『魔理沙の企画です』


パ「え…」


『え…』


パ「パジャマ持って来てない」


『別にパチュリー様のパジャマ姿が見たい訳じゃないと思います』


パ「…そうなんだ」


『多分』


パ「でももしかしたら」


『いや、無い』


パ「………」


『………』


パ「………」


『………』




パ「帰る!」




『…落ち着いてください』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ