おでんと寝巻巻
四つめです。注意書きがどこにあるかは、1つ前のお話のまえがきに。
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『おやっさん開いてます?』
太「開いてますし空いてますよ」
『それはよかった』
太「店の主人としてはよろしくない気もしますけどね」
『とりあえず美味しいとこおねがいします』
太「はいはいお待ちー」
………………
太「今日はあの魔法使いの娘はいないのですか?」
『魔理沙ですか? 今日は一緒じゃないですけど』
太「いつも一緒…というわけではないのですね」
『まあ、付き合ってるわけではないですし』
太「あれで…ですか…」
『??』
太「まぁいいです。あ、おでん出来ました」
『どうも…ってなんで餅巾着オンリーなんですか…』
太「最近おでん占いに凝っててですね…ちなみに餅巾着は…」
『主役にはなれない。とかですか?』
太「いえいえ、でも意外と当たってるのかもしれませんよ?」
『うーん…? まぁいいや、いただきますね』
太「はいどうぞ」
『久しぶりに食べたけどやっぱり美味しいですね』
太「ありがとうございます、色々と暇なときには試行錯誤してますから」
『ここに辿り着くまでの間幾多のふとちゃんが犠牲になったのであった…』
太「当たらずとも遠からずですね」
『!?』
太「ここの残りは全部、布都か屠自古が処理しているんですよ?」
『聞きたくなかったよそんな真実…どうりであの時おでんに明らかな難色を示したわけだよ…』
太「どんな顔してました?(笑)」
『怖いわこの人(だが人ではry』
太「最悪あのキョンシーに始末してもらってますが」
『それはそれで本来の使い方じゃない気がしてならない…』
太「食べ物を粗末にするのはどうかと思いまして」
『そ、それで最近客足とかどうですか?』
太「まぁ、ぼちぼち…でもないですね(露骨に話を変えましたね」
『でしょうね、やっぱりライバル店が強力だからでしょうか?』
太「あぁ、あの夜雀のところですか…まぁ儲け目的ではないですから」
『信じる者と書いて儲け、とまぁよく言ったものですけどね』
太「宗教家としては、言ってはいけないのでしょうね、そういうことは」
『仙人は人間の強力な味方なんでしょう? 一般人にとっては仙人はそういうものなんですよ』
太「ふふっ、そういうものですか」
『そういうものですよ、ではそろそろ、少し包んでいただけます?』
太「あの娘にですか? 器は次に来店したときにでも返してくださいね」
『そんなもんです、商売がお上手で、では、美味しかったです』
太「やはり生き急ぐ人というのは面白いものですね…」
布「太子様~~!」
太「あらあら、そろそろ店仕舞いとしますか」
布「太子様~!」
太「そういえば、今日は布都の好きな巾着、切れてしまいましたね」
瀬戸内海さんから頂きました。
本当にありがとうございます!
◎編集部からの講評
拙作『おでんと神子』(N4175BQ)の設定を織り交ぜた作品でした。口調やセリフ回しが、寝巻巻の特徴をよく捉えていると感じました。二人の会話だけで、ほっこりしたお話になっていてお見事です。私なら、熱々おでん+マゾ(or 布都ちゃん)の時点で、真面目な話は無理ですね。質問と応答の部分が多いので、愚痴なんかを話しているのも見てみたかったところ。私もたまには心温まる話を書いてみたいなぁと思いました。素敵なお話を本当にありがとうございます。




