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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第5回
108/173

16 女心と秋の空の巻。

魔「意味無いし、もう寝ようぜ」


早「まだ話すことってあります?」


輪「好きな仏具とか」


魔「また仏教か」


文「三度使いきりましたね」


魔「ちなみに神の顔は何度なんだろうな」


早「三十六度五分くらいですかね」


文「誰かのせいで噛み合ってませんね」


早「はぁ? ちゃんと噛み合ってますー」


村「どっちかって言うと、噛みつき合ってる?」


魔「会話も一苦労だぜ」


輪「会話能力が低いから」


村「私以外みんなね」


『俺も?』


魔「いや、おまえは会話能力無い」


輪「むしろマイナス」


早「会話能力マイナスだとどうなるんですか?」


『質問に質問で返すとかですか?』


魔「やっぱりマイナスか」


文「マイナスですね」


早「このままだと話題がマイナスになってしまいますね」


魔「いや、こいつ以外はプラスだから総和はプラスだぜ」


早「話は掛けるものなので、積はマイナスです」


村「さすが理系」


輪「むしろ文系」


文「いずれにせよ、会話にならないんですね」


『人間は夜行性じゃないので寝ましょう』


村「最後に、船長と掛けて、パジャマパーティーと解く」


『その心は?』


村「ヨイ回ったら話にならない」


『なるほど』


輪「でも、そのぶん吐きやすいのよね」


文「好きな人とか」


魔「眠いからかねぇ」


早「魔理沙さん、好きな人は?」


魔「酔ってないぜ」


早「さめちゃったってことですか?」


輪「うまい。座布団一枚」


村「呼ばれてるよ」


『誰が尻に敷くものだよ!』


魔「さて、オチもついたし、電気消すぜ」




村「…うん…。…やさしく…してね…」




……………




文「…すぅ…」


村「…すぅ…」


輪「…すぅ…」


魔「…すぅ…」


『…すぅ…』


早「………」



ばたん




……………




魔「…ふわぁ。朝か…」


『オイオイオイ!!』


早「何ですか、朝から」


文「にぎやかですねぇニッコリ」


『いや、ちょっ、え、今の伏線ですか!』


村「もう食べられない」


輪「寝言は寝て言いなさい」


魔「起きてるのかよ」


『これ以上ボケを重ねないで!』


輪「重ねるって何が?」


『いや、寝てるシーンおかしいじゃないですか』


早「出たー、お望みの子とベッドシーンに至れず発狂奴ー」


『そこじゃないっ!』


村「あ、わかった。右の絵はイトマキヒトデがフサトゲニチリンヒトデになってる」


『間違い探しじゃないよ! しかも違いわかんない!』


文「で、何がおかしいんですか?」


『早苗さんが意味ありげに起きてたじゃないですか』


村「そうなの?」


早「ふつうにお手洗いですが」


『過剰演出!』


早「アイドルも代謝はしますよ」


『そこじゃない!』


輪「他は?」


『あ、以上です』


村「寝る前のボケはスルーなんだ…」


魔「まあいい。ご飯は何だ?」


『え、あーっと、何が食べたい?』


文「イカ刺し」


早「ハンバーガー」


村「ビフテキ」


輪「がんもどき」


魔「オムライス」


『奇跡的な統一性の無さ』


文「そして一貫して肉を要求する生臭坊主」


村「イカの方が生臭いよ」


早「イカと掛けまして」


『それ以外いけない!』


早「あみば…」


『あみばじゃないですよ…』


魔「で、朝ご飯は何なんだ?」


『何が食べたい?』


文「アユの塩焼き」


早「ホットドッグ」


村「とんかつ」


輪「昆布巻き」


魔「ラザニア」


『さっきと違う!』


村「乙女心と秋の空」


『気が変わるの早すぎるんよー』


文「何か文句でも?」


『いえ、ありません』


早「じゃあお願いします」


『わかりました。全員トーストにします』


輪「なんでよ」


『食べたい物を出すとは言ってませんよ?』


魔「最初から決まってたのか」


『何をつけるかは選べるよ』


早「じゃあラッキーセットを付けてください」


『ジャムとかマーガリンの話です』


早「じゃあマーガリンにラッキーセットを付けてください」


『そうきたかぁ…』


魔「油とおもちゃが朝食なのか」


輪「お腹壊しそうね」


『俺もそんな返しができるようになりたいよ』


村「トースト以外は何かないの?」


『無くはないけど、船長料理できるの?』


村「一輪は料理得意だよ」


『逸らしたな』


魔「じゃあ作ってくれよ」


輪「私が?」


村「主催者ケチだし、そうするか」


『すまんな』


輪「作ってもいいけど、肉抜きになるわよ?」


魔「じゃあ駄目だ」


文「トーストでも肉は無しですけどね」


早「あ、魔理沙さんは生肉とか食べそうですよね」


魔「生肉はよく食べるぜ。焼いてからな」


文「しかしそれ以上によく焼くのは餅だったりするんですかね」


魔「あんな危ないものは正月しか食べない」


輪「そうじゃなくて…」


『パンも焼けたよー。まず二枚』


村「ハムどこ?」


輪「肉!」


村「一輪は目ざといなぁ」


『とりあえずマーガリンとジャム出しとくね』


魔「ピーナッツバターが無いぜ」


『つける気ないくせに』


魔「まあ」


早「もっとヨーグルトとか無いんですか?」


『うーん、味噌なら』


輪「関係ないでしょうが」


『発酵的な』


輪「じゃあだし汁にヨーグルト溶いてワカメと豆腐入れて飲んでみなさいよ」


村「一輪、そこは『飲んでミソ』って」


早「しょうもな…」


文「あのー、私、朝は白米派で」


『え、じゃあ白米にしますか?』


文「いえ、別にいいです」


『…何で言ったんですか』


魔「で、私のパンはまだか」


『えらそうだなぁ。勝手知ってるんだから自分で焼けばいいじゃん』


早「おまえに焼いてほしいんだぜ! キャッ!」


魔「ちーがーうーぜ」


『はい、もう二枚焼けたよ』


文「それでは私も頂くとしましょう」


魔「私も食べるぜ」


『召し上がれ』


魔「飲み物は?」


『牛乳とかコーヒーとかカレーがあるよ』


魔「じゃあ牛乳でいいや」


村「私カレーで」


早「イエローじゃないんですから」


文「あ、私はカレーで」


輪「ボケカブってるわよ」


魔「さて、次のパンはまだか?」


『早いよ、食べるの』


文「一枚だとこれくらいですよ」


早「パン、どんどん焼いてくださいね」


『二枚ずつしかトーストできなくて…』


魔「他の器具は無いのか?」


早「レンジでチンするとラスクみたいにサクサクになりますよ」


『釣り乙』


魔「フライパンは?」


『無理とは言わないけど、上手くは焼けないよ』


村「じゃあここは、あれで焼こう」


『あれ?』


村「うん。あれ」


『あれって何?』





村「炭火で」





輪「誰が七輪よ!」





『六輪増えてる!』

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