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もっと東方寝巻巻。  作者: もっぷす
第5回
105/173

13 掛けましての巻。

『罵られたいって言っても、いい意味で罵られたいって言うか…』


魔「意味がわからん」


早「さて、それでは次のお題です」


『まだやんの!?』


早「まだって…ひとつしかやってないじゃないですか」


『いえ、そうですけど…』


早「次はこれです。どうぞ」


『ええっと…次のお題は、好きな香りです…ってこれ大丈夫ですか…?』


早「大丈夫です。はい」


『じゃあ、とりあえず早苗さん』


早「石鹸の香り」


『まあ、清らかでいいとは思いますけど』


魔「へ、変態だーっ!」


『やっぱりこう来たよ!』


文「はい」


『一応、文さん』


文「シトラスミントの香り」


『爽やかですね』


魔「へ、変態だーっ!」


『案の定またかよ!』


輪「はい」


『…一輪さん』


輪「牛乳拭いた雑巾のにおい」


『ぐぐぐ…さすがにキツい…』


魔「へ、変態だーっ!」


『逃れるすべは無いのか!』


村「はい」


『船長』


村「磯の香り」


『あんたじゃねーか!』


早「はい」


『はい、早苗さん』


早「船長と掛けまして、そこのゴミ箱と解きます」


『謎かけになってる!』


早「その心は、どちらも…」


『それ以上いけない!』


早「あらら…」


『あららじゃないですよ…』


文「はい」


『はい、文さん』


文「船長と掛けまして、ナミヘヱさんと解きます」


『え、謎かけにすんの!?』


文「その心は、どちらもフネに…」


『それ以上いけない!』


文「あやや…」


『あややじゃないですよ…』


村「はい」


『頼みますよ、船長』


村「船長と掛けまして、告白せず終いの初恋と解きます」


『お、その心は?』


村「どちらも処女コウカイをしたはずです」


『おお、うまい…けどやっぱりちょいシモか…』


輪「はい」


『一輪さん』


輪「船長と掛けまして、筋肉痛と解きます」


『その心は?』


輪「どちらも、シップが無いとやってられません」


『おお、やっぱりこういうのは一輪さんか』


魔「はい」


『行ったれ、魔理沙』


魔「船長と掛けまして、船員と解きます」


『まじで!? その心は?』


魔「どっちも船に乗ってる」


『それ謎かけじゃないよ! ただの部分集合だよ!』


早「はい」


『早苗さん』


早「ローズの香り」


『そうだった! それが本題だ!』


文「はい。ローズ地獄の香り」


『こいしちゃんですか!?』


村「はい。おでんの香り」


『好きだけど女の子の匂いじゃなさげ!』


輪「はい。くさやのにおい」


『悪意あるチョイス! てか干物って…』


魔「はい。するめのにおい」


『はは、スルメのスメルってか。やかましいわ』


早「はい。スルメと掛けまして、そこのゴミ箱と解きます」


『それ以上いけない!』


早「あらら…」


『あららじゃないですよ!』


文「はい。スルメと掛けまして、貴方と解きます」


『え、その心は?』


文「どちらも長らく干されています」


『干されてないもん!』


村「はい。スルメと掛けまして、あなたと解きます」


『またか。その心は?』


村「ゲッソリしてる」


『してないよ!』


輪「はい。スルメと掛けまして、木彫りの熊と解きます」


『む、その心は?』


輪「サケがあると、なおよろしい」


『おおー』


魔「はい」


『…無理しなくていいよ?』


魔「スルメと掛けまして、塩辛と解きます」


『………』


魔「どちらも原材料がイカ」


『だからそれ謎かけじゃないって!』


魔「あばば…」


『あばばじゃないよ。一輪さんの聞いてた?』


魔「全然」


『聞けよっ!』


早「はい」


『はい、早苗さん』


早「クランベリーの香り」


『そうだった! それが本題だ!』


文「はい。グランドペリーの香り」


『いや、誰ですか!』


村「はい。同じ船乗りとしてペリーは尊敬してる」


『所感を述べられても!』


輪「はい。浦賀」


『ペリーがどこに来たとかどうでもいいですよ!』


早「それでは次のお題です」


『え、これ終わり!?』


早「次はこれです」


『流れが…。次はおっぱ…胸…これは…』


早「はい」


『…早苗さん』


早「巨乳」


『ちょ…答えづら…』


輪「はい。爆乳」


『畳み掛け…』


魔「はい。魔乳」


『答えは求めてないのか…』


文「はい。母乳」


『ああ…え?』


村「はい。私は母乳が出ます」


『知らないよ! 意味わかんないよ!』


輪「ぶっ…あ…あんた…ぷっ…ばっ馬鹿じゃないの…」


『一輪さんツボった!』


早「で、どれがいいんですか」


『え…いえ、別にどれでも…』


文「本当は?」


『本当ですよ?』


村「強いて言うなら?」


『…控えめな方が好きかも…』


魔「へ、変態だーっ!」


『………』


早「いえ、悪いことではありませんよ。変態ですけど」


文「なるほど。変態なんですね」


『いえ、変態じゃないです』


早「まあでも、これでひとつ謎が解明されましたね」


村「これで一歩前進というわけだ」


輪「やっと一歩?」


早「長い道のりでした」


魔「これ聞くことにメリットあるのか?」


早「誰のためだと思ってるんですか」


魔「自分の好奇心だろ?」


早「はい」


『じゃあ、一段落ついたところで、そろそろ寝ましょうか』


早「何言ってるんですか」


『え?』


早「まだまだ夜は長いんですよ」


文「まだあるんですか」


早「次のお題は、そうですね…次のお題を考えましょう」


輪「用意してないの?」


魔「行き当たりばったりだな」


『魔理沙の計画もだけどね』


村「じゃあ、次のお題は好きな船」


『サスケハナ号くらいしかわかんないや』


村「ペリーじゃん!」


早「赤城とか金剛とかは」


『わかんないやわかんないや』


輪「じゃあ好きな仏像」


『半跏思惟像』


文「終わっちゃいましたよ」


魔「じゃあ好きな食べ物」


早「それ知って活かせるんですか?」


魔「何がだ?」


早「料理を作ってあげたりとか」


魔「いや、え、そういう企画なのか?」


輪「うーん。あとは好きな経典しかないわね」


『維摩経』





村「なにそれ」





『いや、おい!?』

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