13 掛けましての巻。
『罵られたいって言っても、いい意味で罵られたいって言うか…』
魔「意味がわからん」
早「さて、それでは次のお題です」
『まだやんの!?』
早「まだって…ひとつしかやってないじゃないですか」
『いえ、そうですけど…』
早「次はこれです。どうぞ」
『ええっと…次のお題は、好きな香りです…ってこれ大丈夫ですか…?』
早「大丈夫です。はい」
『じゃあ、とりあえず早苗さん』
早「石鹸の香り」
『まあ、清らかでいいとは思いますけど』
魔「へ、変態だーっ!」
『やっぱりこう来たよ!』
文「はい」
『一応、文さん』
文「シトラスミントの香り」
『爽やかですね』
魔「へ、変態だーっ!」
『案の定またかよ!』
輪「はい」
『…一輪さん』
輪「牛乳拭いた雑巾のにおい」
『ぐぐぐ…さすがにキツい…』
魔「へ、変態だーっ!」
『逃れるすべは無いのか!』
村「はい」
『船長』
村「磯の香り」
『あんたじゃねーか!』
早「はい」
『はい、早苗さん』
早「船長と掛けまして、そこのゴミ箱と解きます」
『謎かけになってる!』
早「その心は、どちらも…」
『それ以上いけない!』
早「あらら…」
『あららじゃないですよ…』
文「はい」
『はい、文さん』
文「船長と掛けまして、ナミヘヱさんと解きます」
『え、謎かけにすんの!?』
文「その心は、どちらもフネに…」
『それ以上いけない!』
文「あやや…」
『あややじゃないですよ…』
村「はい」
『頼みますよ、船長』
村「船長と掛けまして、告白せず終いの初恋と解きます」
『お、その心は?』
村「どちらも処女コウカイをしたはずです」
『おお、うまい…けどやっぱりちょいシモか…』
輪「はい」
『一輪さん』
輪「船長と掛けまして、筋肉痛と解きます」
『その心は?』
輪「どちらも、シップが無いとやってられません」
『おお、やっぱりこういうのは一輪さんか』
魔「はい」
『行ったれ、魔理沙』
魔「船長と掛けまして、船員と解きます」
『まじで!? その心は?』
魔「どっちも船に乗ってる」
『それ謎かけじゃないよ! ただの部分集合だよ!』
早「はい」
『早苗さん』
早「ローズの香り」
『そうだった! それが本題だ!』
文「はい。ローズ地獄の香り」
『こいしちゃんですか!?』
村「はい。おでんの香り」
『好きだけど女の子の匂いじゃなさげ!』
輪「はい。くさやのにおい」
『悪意あるチョイス! てか干物って…』
魔「はい。するめのにおい」
『はは、スルメのスメルってか。やかましいわ』
早「はい。スルメと掛けまして、そこのゴミ箱と解きます」
『それ以上いけない!』
早「あらら…」
『あららじゃないですよ!』
文「はい。スルメと掛けまして、貴方と解きます」
『え、その心は?』
文「どちらも長らく干されています」
『干されてないもん!』
村「はい。スルメと掛けまして、あなたと解きます」
『またか。その心は?』
村「ゲッソリしてる」
『してないよ!』
輪「はい。スルメと掛けまして、木彫りの熊と解きます」
『む、その心は?』
輪「サケがあると、なおよろしい」
『おおー』
魔「はい」
『…無理しなくていいよ?』
魔「スルメと掛けまして、塩辛と解きます」
『………』
魔「どちらも原材料がイカ」
『だからそれ謎かけじゃないって!』
魔「あばば…」
『あばばじゃないよ。一輪さんの聞いてた?』
魔「全然」
『聞けよっ!』
早「はい」
『はい、早苗さん』
早「クランベリーの香り」
『そうだった! それが本題だ!』
文「はい。グランドペリーの香り」
『いや、誰ですか!』
村「はい。同じ船乗りとしてペリーは尊敬してる」
『所感を述べられても!』
輪「はい。浦賀」
『ペリーがどこに来たとかどうでもいいですよ!』
早「それでは次のお題です」
『え、これ終わり!?』
早「次はこれです」
『流れが…。次はおっぱ…胸…これは…』
早「はい」
『…早苗さん』
早「巨乳」
『ちょ…答えづら…』
輪「はい。爆乳」
『畳み掛け…』
魔「はい。魔乳」
『答えは求めてないのか…』
文「はい。母乳」
『ああ…え?』
村「はい。私は母乳が出ます」
『知らないよ! 意味わかんないよ!』
輪「ぶっ…あ…あんた…ぷっ…ばっ馬鹿じゃないの…」
『一輪さんツボった!』
早「で、どれがいいんですか」
『え…いえ、別にどれでも…』
文「本当は?」
『本当ですよ?』
村「強いて言うなら?」
『…控えめな方が好きかも…』
魔「へ、変態だーっ!」
『………』
早「いえ、悪いことではありませんよ。変態ですけど」
文「なるほど。変態なんですね」
『いえ、変態じゃないです』
早「まあでも、これでひとつ謎が解明されましたね」
村「これで一歩前進というわけだ」
輪「やっと一歩?」
早「長い道のりでした」
魔「これ聞くことにメリットあるのか?」
早「誰のためだと思ってるんですか」
魔「自分の好奇心だろ?」
早「はい」
『じゃあ、一段落ついたところで、そろそろ寝ましょうか』
早「何言ってるんですか」
『え?』
早「まだまだ夜は長いんですよ」
文「まだあるんですか」
早「次のお題は、そうですね…次のお題を考えましょう」
輪「用意してないの?」
魔「行き当たりばったりだな」
『魔理沙の計画もだけどね』
村「じゃあ、次のお題は好きな船」
『サスケハナ号くらいしかわかんないや』
村「ペリーじゃん!」
早「赤城とか金剛とかは」
『わかんないやわかんないや』
輪「じゃあ好きな仏像」
『半跏思惟像』
文「終わっちゃいましたよ」
魔「じゃあ好きな食べ物」
早「それ知って活かせるんですか?」
魔「何がだ?」
早「料理を作ってあげたりとか」
魔「いや、え、そういう企画なのか?」
輪「うーん。あとは好きな経典しかないわね」
『維摩経』
村「なにそれ」
『いや、おい!?』




