きらきらする物語
小さな町に みや という女の子がいました。
みやは、最近すこし元気がありません。
うまくいかない日がつづいて、
「わたしなんてダメだな……」と思ってしまうのです。
ある日の帰り道。
みやが落ち葉をふんだとき、
ぽっ と足もとが光りました。
落ち葉のすきまから、
ビー玉ほどの ちいさな光のつぶ が、ふわっと浮かんできたのです。
「こんにちは。」
光はにっこり笑いました。
「わたしは“きらきら”。
がんばる人の心に、小さな明かりをともすお手伝いをしているの。」
みやは目を丸くしました。
「わたしの心にも、明かりをくれるの?」
光はゆっくりうなずきました。
「もちろん。
でもね、本当に大切なのは――
“あなたは、そのままでもうれしい” って気づくことなんだよ。」
そう言うと、光はそっとみやの胸の中へ入っていきました。
みやはびっくりしましたが、
胸の奥がじんわり温かくなり、
さっきまでの暗い気持ちが、少しだけやわらぎました。
「……なんだか、ほんのり元気。」
光の声が、胸の中でやさしく響きました。
「ゆっくりでいいの。
ひとつできたら、それでじゅうぶん。
あなたのきらきらは、なくならないよ。」
みやは空を見上げ、
夕焼けの赤がいつもより美しく見えました。
そして、小さくつぶやきました。
「よし。あした、またやってみよう。」
その声は、光といっしょに
きらきらと輝いていました。




