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詩集

愛してる

作者: キハ

──好きだ


そうはっきりと言ってくれたの

恥ずかしいはずなのにそれでも

はっきりと伝えてくれたの


──ありがとう


その時込み上げた想い

抑えきれず涙をこぼしてしまった

だって嬉しかったから


──泣くんじゃねーよ


そう言って笑わせようとしてくれる

そんなとこもどうしようもなく愛おしい

だからこう返事をするよ


──好き


照れ隠しみたいに笑ってくれた

泣くなよって言いながら嬉しがってた

素直なとこも見ていて心掴まれるの


──付き合ってくれ


もっと泣きそうになった

夢にも思っていなかったことだから

もちろんうなずいた


──ありがと、な……


もっと照れてるのか顔をそむけた

照れ屋のとこも可愛く思うっていつか言おうかな

こんなこと夢にも思わないほど嬉しい


──よろしくな


最後そういって微笑んでくれた

ポロポロ涙こぼしながらうなずいた

よろしくってうなずいた




──愛してる


あれからいくつも時が流れ

大人になるとそう言ってくれた

好きが愛に変わってまた泣いた


──結婚してくれ!


恥ずかしながらも勢いで言ってくれた

もちろんとうなずいたんだ

どんなに私は幸せ者なんだろう


──ええ喜んで


何とかまともに返事した

嬉しくてしょうがなくて泣いてたから

少しか細い声だったけど





──あのね……


あれから幸せだ

結婚してから5年後

長過ぎる時が流れてから


──……愛してる


ああやっと言えた

貴方に伝えられなかったこと

微笑んで伝えられた


──おう……ありがとな


相変わらず照れ屋で

そんなとこも愛おしい

それもいつか言えたらいいな




愛してる……

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