2話 誘拐される?
めっちゃくちゃ時間空いてしまってすみません。
天空舞う?元勇者はひたすらに叫び続けていた。
「落ちてるううう!!なんでこんな目にぃいいいい!!」
下には数多の光、元勇者を下から照らす
流れる金の様に煌く長髪、幼気な体、麻袋みたいな布の服を着ていた。
元勇者は未だに落ち続ける。
「いつ!!に!なったらああ!!てか!!これどうやって!!!死んじゃう!!!」
そこで、元勇者は神様の言葉を思い出す。
【チート的なステータス】
元勇者は、この言葉の意味はわからないが、もし元々の自分の力が使えるとしたら、窮地を脱せるかもしれない。
そう考えた元勇者は天を見上げる。
「……幾星霜の星の力よ…まだ幼き我に力を、願いを、そして勝利を!!」
しかし星々は答えない。
「やっぱりか…」
神の言葉の意味を理解出来なかった元勇者は堕ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
墜ちる。
堕ちた。
大きな水飛沫が飛ぶ。
元勇者が堕ちたのは、海の様に大きい湖だった。
暗い湖の中、星々の光刺す水中へと引きずり込まれる。
(あ…おれ……しぬ…のか…)
意識が遠のく。動かない体を動かそうとしても力が入らない…
(なんだよ…転生って…話じゃないのか…)
そして意識が向こうの彼方へと引きずり込まれた瞬間、全てが消えた。
〜浜辺〜
「ぬ、なんじゃ…人が倒れておる…」
「どれどれ女子じゃないか」
「ふむふむ、溺れていた様だね」
みすぼらしい服を着た三人の年配の男性が浜辺に倒れてる女子を見つめる。
女子は元勇者である。
しかし年配の男性達には、勿論その事はわからず、女子にしか見えてない。
「ふむ、体が冷えては困る」
「そうだな」
「わしのテントに連れて行こうの」
一人の男性が女子を抱えると、そのまま湖の周りに群生してる森へと連れて行く。
二人の男性は後を追うように歩き出す。
つづく
元勇者「私は今、空にいる。しかし快適である。お茶や食べ物が下から降ってきたり、げぇむなる物が落ちてきて、そこそこの生活が送れているのだ。さて私はいつになったら下に着けるのだろうか(二話投稿前、走り書きの日記より)」