第二の居場所
本日一回目の投稿です。
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ここが俺の二つ目の居場所。家だ。
「おかえりー」
「よっ、長岡。今日はだいぶ早いじゃないか」
「珍しいね、祐兄が早く帰ってくるなんて」
大体家で待っているのはこの二人。会長と俺の妹、円だ。そう会長の彼女は俺の妹。あのときは気付かなかった。まあ顔が会長のからだで隠れてたからな。円が会長と付き合ってると聞いたときは正直腰を抜かした。
「ちょっと変な人に絡まれまして、確か……き……むら?みたいな名前の人です。邪魔されて仕事が捗らないと思って早く帰宅させていただきました」
「それ綺堂先輩のこと?あの先輩に邪魔されてるの?祐兄あの先輩この学校でも一位二位を争うくらいの美人だよ?それを変な人って」
「まあまあ、円。長岡くんはそういうところが面白いんだから」
「いやでも、あの綺堂先輩ですよ?毎日一回は告られるって言う」
円がまだぶつぶついっている。何が気にくわないのだろう?仕事の邪魔をしたら変な人だろうに。
「あー、そうだ長岡くん。まだ仕事が残っているんだろう?僕が言うのもなんか変だけど、早く帰ってこれたんだから早く終わらせて、自分の好きことをしてみてはどうかな?」
「はい、お言葉ありがとうございます。すぐに仕事に取りかからせてもらいます」
俺は会長と一応まだぶつぶついっている円に会釈をしたあとリビングを出る。階段を登り右側の部屋に入る。ここが俺の仕事場だ。
窓際に大きなL字の机が置かれていて、机の下にデスクトップパソコンが一台置かれている。机の上にあるのはパソコンで使うモニターや、普段の勉強などに使うペンケースだけだ。
この部屋にはこの他に大きな本棚があるが英和辞書などが三冊入っているだけだ。ベッドもあるが普通。そして誰かが来たときのためと言って母さんが買ってきた小さな机と普通の折り畳み椅子がかけられている。これだけ。
俺の部屋にあるものを挙げてもこれだけしか出てこない。円からは、「祐にい、ほんとにここに住んでる?」と何故か怪しまれた。
これが普通じゃないのだろうか?
「続きをやろう」
鞄から資料や書類を取りだし、仕事に取りかかる。時計の針はその間もぐるぐると回り続け気づけば二時間が経っていた。
コンコン
今日二度目のノックが聞こえる。何も無いことを願いたい。
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