あー♪
う〜うびょぴょwwwぼーん☆
それは突然の出来事だった。
いつも通りの通学路。僕は友達の英太と藍子と一緒にくだらない話で盛り上がっていた。 なんのかわりもない、いつも通りの帰り道。
の、はずだった。
その時の僕たちは予想もしていなかっただろう。今日という日が最悪の一日となることを。
......................................................
ィャ………ヤメテッ!!
聞き覚えのある声が聞こえてくる。いや、これは“声”というより、“悲鳴”と言った方が適当か。
「…ッ、ん……あいこぉ?」
ゆっくり目を開く。するとそ目の前に、背の高い男に指を切られている藍子の姿があった。
「…え?」
「ぃゃ…いや゛ぁぁぁぁぁ!!!!」
「ははっ、君は本当におもっしろい悲鳴を出すねぇ…もっと、もっと聴きたいなァ」
男は恍惚の表情を浮かべる。
その光景、今起こっていること、全てに於いて理解が追いつかない。
「い…いたい………いたい…やめて……」
藍子の右手には、親指しか残っていなかった。男は切り取った指をチュパチュパと音を立てながら舐めている。
今、僕がわかることは2つある。1つ目は、これが全て現実だということだ。漂ってくる血の匂い、藍子の悲鳴、止まらない汗。そして何より、この『感覚』だ。わかる。これが悪い夢なんかじゃないということくらい。全て現実なんだ。
そして、2つ目は僕はこの男から逃げられないということだ。逃げようとしてみたのだが、僕は次の瞬間諦めた。僕は今椅子に金具で固定されていて、あまつさえ足枷も付けられていた。逃げられない。そう悟った僕は、ただソレを見ていることしか出来なかった。
男が藍子の親指に手をかける。
「じゃあ、親指さんもバイバイしよっか」
「お、お願いッ!許して!ゆッ、い゛き゛ッ゛!?ア゛!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
藍子の手から親指がなくなる。血しぶきがこちらまで飛んできた。僕は思わず吐いてしまった。
「ああぁ!!藍子ちゃん!藍子ちゃんの指おいしいよ!あぁ……こんなにキレイな指をボクが独り占めしてもいいのかッ!?藍子ちゃん!」
狂気。その一言に尽きる。
「い、いやッ…ごめっ、さい…も、うヤメ………てください……」
藍子が泣きながら男に謝る。
「う~ん。悪いのは藍子ちゃんじゃないよ?悪いのはね…こんなキレイな指をしている藍子ちゃんだよッ!!」
言っている意味がわからない。だが、こいつが話の通じる相手ではないということがわかった。
「じゃ、藍子ちゃんは少し休んでててね。さて、次は…」
男がこちらを向く。
もあすすぁか