♦1 ドラゴン!?
二作目!
俺の名は山田龍一。
最近就職した21歳のモテモテ新社員。
同期から恨まれている。
ちなみに東大卒。
学力は一番だった。
朝起きた。
今日と明日は有給を取ってある。
なぜなら山登りに行くからだ!
———おかしい。
いつもならバテるはずのない距離しか登っていないのにバテている。
そして、入れた覚えのないスマホアプリ、”転生なう“が入っていたのだ。
「はぁ、はぁ。」
休憩所が見えた。
そこでメシを食う。
カツ丼を食っている。
いきなりスマホ画面に、
《人工知能起動中。...失敗。ウイルス対策アプリを削除。...成功。人工知能起動中。...成功。
ごほん。私は人工知能。名前をつけて下さい》
というメッセージが出てきた。
適当でいいや。
と思い、適当にジンという名前をつけた。
《性別を選択して下さい。》
もちろん男にしといた。
それ以降、メッセージは出なかった。
———いきなりのことだ。
山火事が起きた。
ちなみに今は極寒の中でもう少しで頂上まで到着できるはずだ。
しかし、現実は甘くない。
そして、放火魔も甘くない。
完全に周りを囲まれた。
その輪の中にいるのは、俺と小学五年ぐらいの美少女だけだ。
「うぅ...。ママ。」
怯えて身動きを取れない状況だ。
俺は考えた。
「君、今から抜け出すからね。僕が抱っこしているから動かないでね。」
「うん。」
「一ニの...三!」
走った。
だが、現実はまた裏切る。
少女は逃げたが、俺は石につまづいた。
「お兄ちゃん!」
さっきの少女が助けに来ようとするが、消防員が止める。
「いいか!君!俺のことを忘れないでくれよ!」
「うん...ゔん!」
泣きながら返事した彼女はお母さんと一緒に逃げた。
俺は極寒の中で火に囲まれ死ぬのだ.....
《山田龍一の転生を開始。》
最後までふざけたアプリだ。
———起きると、山の上だった。
なんだ、生きていたのか。
と思うのも束の間。
羽がある。
「おい。」
身長が3倍以上ある。
なぜかスマホもある。
「おい!」
スマホを鏡にしてみてみる。
そこにいたのはドラゴンだった。
氷結色と炎の色が混ざっている。
「おい!!」
「え?」
そこにいたのは優しそうな青年。。
「やっと目覚めましたね。主」
「誰だ?」
「ジンです。あなたに名付けられた人工知能。」
そんな奴がいた気がする。
「とりあえずどういう状況?」
「転生ですよ。」
なんかラノベとかで聞いたことがあるが詳しくは知らない。
「なにそれ?」
「つまりは雪の中で焼かれて死んだので氷炎龍に生まれ変わったっていうことです。サイズ変えれると思いますよ。あと人型にも」
心の中で願うと人型になった。
「なるほど。」
「この世界はあなたのいた世界ではないです。」
なるほど。
分からん。
「ま、とりあえず僕は心の中にいるので!」
「おい、ちょ、ま、」
あいつは丸くなって消えた。
とりあえず記憶の引き出しを開けたい。
だが、そんなものはない。
死の直前のことしか覚えていないのだ。
《とりあえずあそこの村へ降りて。》
そうだ。
山の上なんだから降りないといけない。
降りるか。
...降り着いた。
「おぉ!これは龍の勇者様ですか!お名前は?」
なんだそれ!
《とりあえずジンで名乗っといて》
「ジンです。」
「ジン様!こちらへどうぞ。」
《ここはエルフを奴隷化しているやばい村だ。ここの奴らを懲らしめてくれ。》
なるほど。
こいつらは俺を利用しているのか。
ここは安全策で行こう。
「あのーここって奴隷とかいるんですか?」
「もちろん!奴隷に興味あります!?!?」
「ありますよ」
《とりあえず気をひく作戦か。》
誘導されついていく。
俺の場所まで付いた。
そこには、首に首輪をつけられた美女たちがいた。
「助けて...」
「黙れぃ!」
《ドラゴンの力を人型で解放しろ!氷と炎の魔法は使えるはずだ!後は固有スキルがあるはずだが...》
固有スキルがあった。
指定したものを戻す
世界の時を止める
まとめた名前は時空龍。
弱そう。
《何!?それは最強の固有スキルじゃないか!》
見た所弱そうだが。
とりあえず倒そう。
「ねぇ、おっさん。戦闘に興味あります?」
冷徹さを出す。
「やろうというのですか?」
「火炎弾!」
「ふっ。オリジナルスキルか。水波動」
消されたが、問題はない。
火の時間を戻せば、奴のいる場所は燃える。
「熱ッッ!!!」
「氷結弾」
あいつは凍った。
住民も皆殺しにしておいた。
奴隷は解放したが、
「ついていきます!!」
とうるさいので、ここを俺の王国にすることにした。
人目につくのは嫌なので氷で国を覆った。
気温は、炎で暖めているので大丈夫だ。
「よーし!第二の人生!楽しむぞ!」
ここから、異世界人探しが始まった。
明日は休載かもしれません!