表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1私の狐  作者: 川本千根
第一部
34/51

ここはどこ?



はい?


ここは…どこ?

私は誰?


いや、いや

私がだれかはわかるぞ

うん、私は萩原繭だけど

ここはどこ?


見覚えのない閑静な住宅街に今私はいる

突然、いきなり


あ…れ?

私、泣いてるっ


顔が濡れていることに気づき目に手を持っていこうとしたら黄色いものが視界に入った


それは自分の手に握りしめられた黄色い封筒


なんだぁっ?コレ

私はそのクシャクシャの封筒を開けてみた


千円入っている

封筒には何も書かれていない

この封筒にもなんの記憶もない


ひいっ私どうしちゃったの

記憶喪失!?


いや、この封筒の謎は後だ

今はここがどこなのかが重要

慌ててもう一度360度あたりを見回す


あ…見覚えのある看板!

500メートルほど南にショッピングセンターアピ○の屋上の看板を発見


よかった〜ここアピ○の近くじゃん


あー?

そうだそうだ

学校の帰りにバスでうとうとしちゃって乗り過ごしちゃたんだ

で、そんならアピ○まで行って雛の好きなたこ焼き買って行ってやろうって思ってアピ○の前のバス停で降りたんだ


で…

そこからの記憶がない

いきなりここにいた


怖い〜

これって若年性アルツハイマー?

それともパラレルワールドに迷い込んだとか?


とっ、とりあえずアピ◯に行こう

で、そこが私の知ってるアピ○か確かめよう

そんでこの世界が正常だったら雛にたこ焼き買って帰ろう


私は手に持っていた封筒をトートバックに放り込んだ


細い道を少し東に歩いてアピ○のA間とB館の間に通じる道に出た


その時、角の家の塀の角が一メートル四方欠けていてそこに小さなお社が収まっていることに気づき何気なく手を合わせてしまった


はて、特別信心深いわけじゃないのになぜ?

案外この神様に化かされてここに迷い込んだりして


あ、馬鹿なこと考えずに早くアピ○に行こう

パラレルワールドに迷いこんだわけじゃないことを確認しなきゃ




アピ○に向かって早足で歩く私の真正面から急に突風が吹いて前髪がまくれ上がった


ヤダァおでこが出ちゃった

立ち止まって、慌てて上がった前髪を右手で下ろす


その時

誰かにお尻をペシベシと二回たたかれた気がした


「きゃあっ!!何?」


私はびっくりして振り返ったけど…

そこには誰もいなかった















私の狐 第一部終わり

第二部は少し時間を置いて投稿したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ