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雨の日の物語  作者: Holly-Leaf
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涙の自殺

「あのっ……」


怜さんが思いきったように僕を見る。

僕が返事の変わりに目線を送ると、彼女はうつむいて髪の毛をいじった。

それから、聞く。


「涙が自殺した原因、知ってますか……?知ってたら教えてください……!」



****



涙は無口で、不必要なことは話さなかった。

しかし、自分の気持ちは素直に言うものだから、みんなからは嫌われがち。

涙の目は冷たく、鋭い。

勉強は良く出来て、運動神経も良い。

友達は少ない。

そんな涙と、なぜ僕が仲が良いのかなんて、良く分からない。

あの自己紹介のときに少し喋ったくらいで、ここまで仲良くなれるものだろうか。

それはともかく、とにかく涙は人から嫌われていて、でも僕は特別だったんだ。

そんな僕にも教えてくれなかった秘密。

それが涙にはあった。

そのせいで、涙は死んだ。

自ら命を投げ捨てた。

僕は、涙を救ってやれなかった罪悪感と、涙がした行為を許せない気持ちとで、今も揺れ動いている。

そんな中でも、ずっと考えてきた。

どうして自殺したのか。

もちろん、答えはまだ出てないんだ。

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