表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日の物語  作者: Holly-Leaf
2/4

家にて

「ふーっ、酷い目にあいましたね」


僕は濡れた鞄を床に乱暴に置くと、洗面所からタオルを二枚取って来た。


「はい、使ってください」


と、一枚を彼女に手渡す。

彼女は、ありがとうございますと呟き、荷物を置いた。

改めて彼女を見ると、やっぱり可愛い。

何歳なのだろうか。

と、そこまで考えて気付く。

自己紹介をしていないじゃないか!


「あの、僕の名は|谷 柚基«タニ ユズキ»です。20歳で、サラリーマンしてます」


すると、彼女はタオルを落とした。

目を丸くしている。

可愛い。

アイツと瓜二つなだけに、アイツが見せない表情を見るのは楽しかった。


「ユズキ……さん?」


「そうですよ」


あれ、と思う。

どうして彼女はこんなに驚いてるんだ?

それを尋ねようと口を開くが、彼女が自己紹介を始めてしまう。


「|霧穂 怜«キリホ レイ»です。仕事は……秘密です……って、ユズキさん!?」


電撃が走ったようだった。

霧穂。

アイツの名字だ。

そう、あれは中1の自己紹介のとき……。



「初めまして、|霧穂 涙«キリホ ルイ»です。得意なことは……」


もう12人ほど続いた自己紹介。

僕は自分が言う時のために、必死にプリントを見ていた。

すると。


「あのさ、聞いてんの?」


と、声が。

顔を上げると、涙の姿があった。


「プリントを見てる」


そう答えるとなんで、と言われた。


「いや、だって……」


「失礼だろ、こっちだって発表してるんだぜ?」


反論しようとしたら、遮られた。

確かに正論である。

それに、これだけで授業を止めるのも嫌だ。

そこで、僕は素直に謝ることにした。


「ごめん」


こうして、僕と一風変わった涙との不可思議な交流が始まった。

ひゃっふ~い!


今回は登場人物の名を晒しましたん←

個人的には涙くんが好き((

る~いく~ん((黙

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ