表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

悪魔の誕生


レッドボウの頭領は、ライトが振り向いた途端てに持つダガーで襲いかかった。それをライトは辛うじて紙一重で避ける。

しかし、他の4人が一斉に剣で襲いかかってくる。


その内2人の剣を自分の剣で弾く。更に1本の剣を避ける。しかし、最後の剣は……


「がはっ」


ライトの肩に吸い込まれるようにして突き刺さる。

剣に更に力が籠る。

そして……



ボトッ


ドサッ



ライトの左腕が落ちる。それと同時に、大量の血が吹き出し、ライトは崩れ落ちる。

剥き出しになった骨と肉が痛々しく、レッドボウの面々も直視できない。


「ぐっ」


ライトも、苦痛に顔を歪める。


そこに、頭領が近付いて、傷口に包帯を巻き始める。


「何をしている……」

「見りゃわかるだろう、包帯巻いてやってんだよ」


ライトの問いに、頭領が答える。


「何故だ……、盗賊の癖に」

「そうやってこっちを悪って決めつけるのは良くないぜ? 正義の反対は違う正義って言うじゃないか。オレ達は、人は殺さねぇ」


その時、ライトの頭の中で、誰かの言葉が流れた。


『正義の反対は、違う正義なんだよ』


そして、何かが切れた。


「こいつ、何も持ってなさそうだし、ほっとくぞ」

「けど頭領、いいんすか? あのままだと死んじゃいますよ」

「大丈夫だ。すぐに誰かが見つけるさ」


ライトは残った右腕で剣をつかみ、立った。

その時、巾着袋に入っているお守りが光っているのは、誰にも分からなかっただろう。


ライトは、一瞬の内に頭領に近付き……、首をかっ切った。

首を無くした体は力なく倒れ、死後痙攣を起こしている。


「なっ!」

「てめぇ!」


他のメンバーも襲い掛かるが、ライトは全員を切り捨てる。一瞬の早業だった。


こうして、ものの数秒で死体のやまが出来上がった。


その上で、ライトは呟く。


「正義の反対は違う正義なら……、それを貫かずオレを生かしたお前らは本当の馬鹿だな」


もの言わぬ死体を蹴り、更に続ける。


「オレは貫いてやるよ……、悪をなぁ」










謎のお守り→悪魔のお守り


持ち主が悪の道に目覚めた時に、発動される。

持ち主に悪魔の力を授ける代わりに、感情を支配する。

これが壊れた時、効果もなくなる。



これで長いプロローグは終わり、といったところ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ