情勢報告
連邦議会選挙により連邦を掌握した政教分離主義勢力は十字軍の解体により十字教会の非武装化を強行、それに反発した十字教会は各地で武装決起し連邦領域の半分近くが連邦から独立する結果となった。
その混乱をうけ、政教分離主義勢力のトップであるジョージ トルーマンは連邦議会を再編成し、亜空間連邦を立ち上げ事態の収拾を計った。
これに対抗し十字教会側も教皇府を中心とした政府機関を発足させ、相互が睨み合う冷戦状態となっていた。
その冷戦状態を傍観するのが辺境地域を支配する暗黒武装鉄道結社シュバルツァークロイツである。
シュバルツァークロイツは、この冷戦により辺境地域への侵攻の脅威が薄れた事を利用し、未開拓の辺境地域のブレーンに勢力を拡大させ組織の地盤を固める動きを見せ始めていた。
十字教会はそれを阻止しようと、亜空間連邦に不可侵条約を申し入れたが、亜空間連邦にそれを拒否された事によりシュバルツァークロイツの勢力拡大を苦い顔で見守るしかできなかった。
着々と組織を強化し台頭する勢力になりつつあるシュバルツァークロイツと、睨み合いで身動きが取れない状態に陥いる亜空間連邦と十字教会はまさに対称的な状況となっていた。