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神様の住まう街  作者: あさの紅茶


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駆け込み寺の月読様_02

きっと男女の恋愛って「好き」の先がある。その先を、私は知らない。だって数年前に男性とお付き合いしたことがあったけど、なんか上手くいかなかった。その時の「好き」は、恋愛の「好き」とは違っていたんだなって、納得していたけれど。


「アオイは変わることが怖いのであろう?」


「変わること?」


「今の関係が心地良いから、ずっとこのままでもいいと考えているのではないか?」


「……確かに、そうかも」


「それはそれで幸せなことだな。変わらないというのは幸せだ。だが、変わることで新しい何かが見えてくることもある。どうするか決めるのはアオイ自身だが、変わることは悪いことばかりではないよ」


「わかるけど、難しい……」


このままでいいって思う自分と、この先に進みたいと思う自分。どうしてか葛藤してしまう。


ぐるぐると考えていると、ふいにぽんと優しく頭を撫でられる。いつの間にか下を向いていたようだ。顔を上げると、いつもの優しい眼差しで見つめられていた。


「もっと自分に自信を持ったらどうだ? お主はとても魅力的な女性だよ」


「……月読様、それすっごく嬉しいけど、キヨさんが聞いたら嫉妬するかも」


「そうかもな。だが本当のことだ。ただ、私が唯一愛しているのは喜与だけだ。そこはすまぬが譲れぬ」


「……なんか私が月読様に告白してフラれたみたいになってません?」


「ははっ、そういうつもりではなかったのだがな」


月読様が可笑しそうにケラケラ笑うので、つられて私も笑ってしまった。


でも月読様と話をして、確かに私は自分に自信がないのかもしれないと思った。私は元彼と恋愛らしい恋愛をしなかったし、元彼と先に進みたいって思えなかった。それは、自分がまだ知り得ない未来の自分のことを、先に知られるのが怖かったから。変化が怖かったからだ。


でもそれじゃダメなんだろうな。咲耶姫様と火の神様の結婚式を見てすごく幸せな気持ちになったし、須世理姫様の大国主様を想う一途な気持ちも羨ましいと思った。だからこそ、私も透さんへの気持ちに気づいたわけだし。

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