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神様の住まう街  作者: あさの紅茶


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神様と鍋パーティー_08

簡単に片付けてから、私もこたつに入り直した。ちょうど良いぬくもりが、眠気を誘う。須世理姫様に勧められるがままお酒も飲みすぎちゃったし、私も寝ちゃおうかな?


隣で眠る透さんを見る。


『アオイとトオルは……なんかいい感じになるであろう』


ふとモフ太の言葉が思い出されて胸がきゅっとなる。なんかいい感じって、何だろうか。まったく、モフ太も適当なことを言うんだから。

でも――


「透さんのこと、好きだと思う」


たぶん、恋愛の方の。透さんといると肩の力が抜けて自然体でいられる。ずっと一緒にいたいなって思えるもの。


ふいに透さんの目が開き、パチッと視線が交わった。


「わあ、起きてた!」


「……うん」


のそりと起き上がった透さんは前髪をかき上げる。


「僕も葵のことが好きだよ」


「えっ」


透さんの指が私の頬に触れ、すっと輪郭をなぞっていく。ドキンドキンと鼓動が速くなる。透さんから目が離せない。


「僕のは、恋愛の好きとして。覚えておいて」


そんな魅惑的な言葉を呟いた透さんは男性の色気をむんむんに振りまきながら、私の唇を奪っていった。


優しくて柔らかな感触。

触れるだけのキス。


『なんかいい感じになるであろう』


モフ太の言葉が再び頭をよぎる。


いい感じ……

これっていい感じ……


ていうか、そんなこと予想だにしていなかった。

テンパる。テンパりまくる。

これは事件だ。事件勃発だ。


透さんはまたパタンと倒れてすーすーと眠る。

まさか、寝惚けてたとか言わないよね?

朝起きたら綺麗さっぱり忘れてるとか、ないよね?


まだ余韻の残る唇を触る。

ドキドキと心臓が落ち着かない。

眠気なんてどこかに吹き飛んでしまった。


さっきまで飲んでいたアルコールはどこにいってしまったのだろう。一気に酔いが覚めてしまったではないか。


そして、遅れてやってきた羞恥心に、私は一人顔を赤らめたのだった。

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