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神様の住まう街  作者: あさの紅茶


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神様と鍋パーティー_03

名月神社の社務所では、いつもの居間にこたつが敷かれて、ガスコンロと土鍋がセットされていた。お鍋に入れる前の白菜を、モフ太がむしゃむしゃと食べて、それを透さんが厳しく注意している。


「あー、なんかいつもの光景。落ち着く」


「葵、お疲れ様。準備できてるよ」


「うん。遅くなっちゃってごめんなさい」


「……そちらは?」


「あ、うん。須世理姫様。たまたま出会って、モフ太を捜してるっていうから連れてきちゃった」


透さんはすぐに膝をついて、「ようこそおいでくださいました」と深々と頭を下げる。しまった、私ったらまた神様に対して失礼だったかも。軽いノリで一緒に行きますか、なんて言っちゃったし。


「こちらこそ、突然すみません。出雲のうさぎがこちらにいるとお聞きしたものですから。はっ! いるじゃありませんこと、うさぎや」


「ぎゃー!」


須世理姫様がモフ太を引っ掴んで力いっぱい抱きしめる。力が強すぎたのか、モフ太は悲鳴を上げてぐったりした。


「大丈夫かな?」


「大丈夫じゃない? モフ太だし。それにしても葵は神様タラシだね」


「たらし?」


「すぐ神様を連れてくる」


透さんは可笑しそうに笑う。そんなんじゃないのになあと思いつつ、透さんがあまりにも楽しそうに笑うから、一緒になって笑ってしまった。


「アオイ、来たのか」


「あっ、月読様。お邪魔してます」


「……また、何を連れてきた」


「すみません、出会ってしまったもので」


「須世理姫か」


「お久しゅうございますわ、月読様」


須世理姫様は上品に微笑む。美しいオーラをバンバン放つため眩しすぎるけれど、月読様はそれを何とも感じないのか、クールに微笑んだ。


「何か用であったか?」


「ええ、このうさぎに用があって。あら、どうしましょう目を回しているわ。一体どうして?」


須世理姫様が力いっぱい抱きしめたからですよ、とは誰も突っ込まない。月読様は須世理姫様からモフ太を預かると、優しく胸に抱いた。


「モフ太は美味しそうな香りがすればすぐに反応するであろうよ。今日は鍋パーティーなのでな、須世理姫も一緒にどうだ? お前たちも腹が減ったであろう?」


「もう、ペコペコです! 今日のために頑張って仕事したもん〜」


「ははっ、お疲れ様。じゃあ火を点けるね」


「ささ、須世理姫様もこたつに入ってお鍋食べましょ〜」


「えっ? ええ……」


須世理姫様と月読様と透さんと、お鍋を取り囲む。

さあ、鍋パーティーの始まりだ。

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