表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の住まう街  作者: あさの紅茶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/104

神様の使いとお月見_02

「衣装、着てみます?」


「えっ、いいんですか?」


実は巫女さんの朱色の袴は憧れでもある。こんな機会滅多にないしと思って羽織らせてもらったら、背筋がしゃんとして神聖な気持ちになった。


「こちらもどうぞ。千早ちはやという装束です」


薄手の白い生地に緑色で模様が描かれている羽織に袖を通し、神鈴を持たせてもらう。まるで自分が神様にでもなったかのように錯覚した。


「とてもよく似合いますね」


「そうですか?」


「咲耶姫様も喜ばれると思いますよ」


「やってみようかな……?」


「ぜひ。僕も嬉しいです」


透さんにおだてられ、あれよあれよと神楽を踊ることが決まった。ちなみに、神様に喜んで納めていただくという意味で、「奉納する」と言うらしい。


透さんは神職とだけあって、神社や神様のいろいろなことを教えてくれる。それがとても新鮮で興味深く、いつも長居をしてしまう。透さんの低くて落ち着いた声は、私の鼓膜に癒しをもたらすのだ。


そんなわけで始めた神楽の練習なのだけど、これがどうにも難しくて、私は壁にもたれながら深いため息を吐いたのだった。


しかも仕事終わりに月読様の神社に寄って、透さんの笙に合わせて神楽の練習。結構、しんどい。

けれど――。


「お茶、どうぞ」


「ありがとうございます。いただきます」


透さんの綺麗な笑顔に絆されて、疲れていた気持ちが飛んでいくみたい。店長が透さんをイケメンだと言った意味を最近ようやく実感している。


透さんは、礼儀正しくて優しくて気が利く。顔だけじゃなくて性格が超絶イケメンだ。ときどき月読様に揶揄われてムスッとした表情をするのは、いわゆるギャップ萌ってやつだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ